14. 11 / 11
作品をアップしました
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sekimoto
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作品2題をアップしました.
■DIVE(柏市・C邸)2014年8月竣工
/撮影:繁田諭
https://www.riotadesign.com/works/14_dive/
30度の斜面からはね出したリビング.木造在来工法の限界に挑戦しています.
■竹林の家(守谷市・I邸)2014年9月竣工
/撮影:後関勝也(バウハウスネオ)
https://www.riotadesign.com/works/14_takebayashi/
緑の斜面に囲まれたドッグランのある家.切妻架構のストイックな空間です.
それぞれの写真家の方に素晴らしいカットを撮影して頂きました.
クライアントの皆さま,撮影のご協力ありがとうございました.

14. 11 / 09
TREEHOUSE・1年点検
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sekimoto
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今日はTREEHOUSE(N邸)の1年点検がありました.
あいにくの雨がしとしと・・ですが,TREEHOUSEの雨にしっとりと濡れたアプローチもまた,なかなか雰囲気があっていいですね.

テラスを貫くシマトネリコの高木も元気でした.竣工時は土が見えていた植栽エリアも,無事地被の根が張り,いい感じで根付いていました.耕水の湊さんも喜びそうです.1年が経ち植栽の変化を見るのも,1年点検の楽しみの一つです.
さて,1年点検というのは毎回ドキドキします.新築ですから,建った当初がきれいなのは当たり前のこと.けれども1年の生活に耐え,また季節の変化にも対応して快適であり続けるということは,なかなか大変なことなのです.

我々のつくる家はすべて手作りです.建具も浴室も手作りの仕様ですから,木は反りますし,何が起こるかわかりません.その辺もすべて見込んで設計を行っているわけですが,なかなか完璧にはいかないというのが正直なところです.
ではさっそく,建て主さんにこの1年の不具合を発表してもらうことにしましょう.ああドキドキ.ええ大丈夫です.心の準備はできています.
「特にないです」
はい,しゅーりょー!
いや,ないわけないんですが,優しいお施主さんです.でもテラスの木製建具などもこの1年でそれなりに手を入れていることもありますが,大型引戸であるにもかかわらず,すいすいと快適に開閉できていますし,壁にもクラックひとつ入っていません.確かにきれいです.

驚いたのは浴室.いちばん水がかかりますし,傷みが早く現れるのもこの浴室であるにもかかわらず,ほぼ竣工時のまま.染み一つありませんでした.
何か特別なお手入れをされているんですか?の問いには,入浴後に軽く建具にかかった水を拭いている程度とのこと.ハーフユニット仕様にして,板張りの下にはタイルの立ち上げを取り,天井には常時換気を取り付ける.設計としては当たり前といったら当たり前の対処ですが,この想定がなかなかに機能していることが確認できてほっとしました.


ということでこの日はざっと点検して,わずかな細かい不備をリストして後日対処して頂くことになりました.今回の施工はニートさん.確かな施工が1年点検で証明されましたね.野崎さん,ありがとうございます.
ご家族の楽しそうな暮らしぶりが,随所に垣間見えて良かったです.
Nさん,本日はご対応ありがとうございました!

14. 11 / 08
ここに
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sekimoto
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昨日は図渡しを終えたし、契約もひとつまとまった。
で、今日はプレゼンもうまくいったし、雑務もいろいろ片付けた。
で、今日は子供も奥さんもいなくて、夜は私ひとり。
で、コンビニ弁当で祝杯!の図。
あなたの幸せはどこにありますか?
私のはここにあります。高いワインもご馳走もいりません。
ワンコインの幸せ。あぁ~なんて幸せ!!
14. 11 / 04
高田先生
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sekimoto
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私が職人さんで先生と呼んでいる人がひとり.それは板金屋の”高田先生”.
川越で進める「FP」という住宅は堀尾建設さんに施工をお願いしていますが,堀尾さんにお願いした理由の半分は名監督・陸名さんに采配を振って頂きたかったこと,そして半分は”高田先生”に板金を折ってもらいたかったことがあります.
(上はその貴重なツーショット)
ここ数年,うちでは板金外壁を使い続けて,そのディテールの蓄積を重ねてきました.基本に忠実に,確実にやること.それが我々のモットーですが,この現場でおそらくはその到達点を見ることになりそうです.

・役物を一切使わない開口部の納まり

・カミソリのようなコーナー納まり

・釘を一切使わない庇の納まり

・二方庇を一体に葺く納まり
これのどこがすごいのかって?細かすぎて伝わりませんか.
はい,それで結構.わかる人にわかればいいのです.ただ言わせて下さい.この納まりをすべて確実に,そして完璧にこなせるのは”高田先生”しかいないということです.
いつもその仕事に惚れ惚れします.私が認める数少ない職人さんです.

先日雨樋メーカーのタニタさんにお邪魔して”ここでは書けない”試作品の数々を見せて頂いた話を書きましたが,実はその時あまりに感動的な製品に出会ってしまいました.「つ,使いたい・・!」
そこで担当者さんに,裏でコッソリ「あのさぁ,これ使わしてくんない?」とお願いしたところ,ちょっとためらい,そして袖の下を渡すとニヤリと頷いて下さったので,ここに密かにタニタプロジェクトを立ちあげることにしました.岡田さんも,関口さんもワルい人ですねえ.社長には内緒ですよ?
実は最近ひとつ悩まされていたことがありました.
それはくさり樋です.住宅などで玄関先に軒を延ばすと,必ずそれを受ける樋が発生します.これがゴツイ.格好悪い.くさり樋で軽やかに落としたいのですが,なかなか良いのがないのです.
たとえば先日の竹林の家ではこんなのを付けました.

なかなか格好いい.
しかーし!雨が降ると全然だめなんです.水がどばーっと広がってしまって下が水浸し.全然まっすぐ雨が落ちてくれないんです.早速クライアントからはクレームを頂戴してしまいました.まずはこれをなんとかしなくては!
そこでタニタさんの新製品(試作品).これがすごいんです.

これは今回使ったダイヤクロス型のくさり樋と,タニタさんの製品を比較した写真.それぞれに水を落としています.
どうです?左のくさり樋が飛び散りまくっているところ,右側のくさり樋は涼しい顔して一滴の水も外にこぼしません!実に良くできています.しかもこれがなかなか格好いいのです.これ動画で見ると,もっと感動的なんですが.
え,モザイクかかってる?心の目で見て下さい.

これをこの竹林の家に使わしてもらおうという寸法.こちらはこの比較動画をみんなで眺めて「おぉ!」と声をこぼしているところ.デスクが汚い?ほっといてください.
担当の岡田さん,関口さんはこの日のために,上記の比較動画の撮影や大雨の時の排水能力についてもすべて計算して資料を揃えてきて下さいました.一生懸命説明してくれます.たかが雨,されど雨.雨のことでそんなに真剣になれるって素敵.頭の中では「プロフェッショナル」のテーマソング.

タニタさんにはなぜかアツい人が多いようです.岡田さんも,関口さんもアツいです.なにせ松岡修造のような人が社長をやっている会社ですから,おのずと社員は感化されるのでしょう.文句一つ言わない社員が仏様に見えます.
私なら,いえなんでもありません.

気づいた点は何でも!という善良な社員の言葉を鵜呑みにして,上から目線で意見を語る建築家の図.「なんてゆーのかなー,このラインがねー」 やなやつです.

まだいくつか調整することがありそうです.なんといっても,まだ製品ではないものですから何が起こるかわかりません.そして今回はくさり樋を替えるだけではどうも上手くいかなそうです.さてどうするか?
なんでもイベントにするのが好きなもんですから,この件は勝手に「タニタプロジェクト」と名付けて,今後も記録を残してゆきたいと思います.
モザイクかかってる?心の目で見て下さい.
