18. 04 / 14
TRに植栽が入りました!
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sekimoto
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明日はいよいよ流山市・TR(H邸)のお引渡し。昨日は耕水さんによる植栽工事の確認のため現場に参りました。
この季節の竣工はやはり良いですね。庭も華やいで見えます。7.5ヶ月(220日)の工期で仕上がった建物と、たった一日で施工された植栽のウェイトはやはり同じ。建物だけでは住宅にあらず、そして植栽だけでももちろん住宅にあらず。悔しいですが、やっぱり植栽は偉大だなと思います。
ちなみに植栽チェックの日は、私は植木用の鋏持参で参ります。設計者の目線で、最後に枝に注意深く鋏を入れ、生け花のように美しく映える状態にします。
耕水さんの仕事に不満があるわけではなく笑、最後に自分で鋏を入れることで植栽が建物と仲良くできるように仲立ちをするんですね。転校生が教室に馴染めるように配慮してあげる先生のような心境とでも言いましょうか。





内部もチラッと。
もちろんこちらも素晴らしい仕上がりです!

今回は山崎工務店さんの施工でしたが、監督さんの細やかな気配りもあり、大工さんにもふんだんに腕を振るって頂きました。以前ブログでもご紹介しましたが、新井勇司さんによる板金も神業のレベルで仕上がっています。
できれば多くの方に見て頂きたかったところですが、明日はクローズでの内覧会を開催予定です。個別にご案内が届いている方は是非足をお運び下さい!

数日前の新聞にこんな見出し。
お約束というのは、つまり「そういうものだよね」という内向きなコンセンサスのこと。どうしてそうなのかは「言わなくてもわかるでしょ」という世界。去年流行った永田町の”忖度”という言葉もこれにあたる。
内向きなコンセンサスというのは、その外側にいる人たちを置き去りにする。それをわかっている人たち、専門家のような人たちだけで分かり合っている世界というのは、共感性に乏しいコンセンサスだろう。本来はその外側にいる人たちのために作られているものなのに、その人達に届かないって何?とも思うから。
今は内向きのコンセンサスから、外側にひろがる共感性の時代なのだと思う。

今日はとある雑誌の撮影のために、久しぶりに「隅切りの家」へ。隅切りの家は、私の拙著「おもてなし住宅のつくり方」のカバーにも使わせて頂いている住宅です。
撮影は藤塚光政さん。最初写真家の名前を聞いて、おもわず二度見ならぬ二度聞きしてしまったくらい。
藤塚光政さんといえば、私の学生時代から第一線級の建築家の写真を撮り続けている憧れの写真家の一人です。まさか、自分の住宅を藤塚さんに撮って頂ける日が来ようとは…!(それなのにスタッフは誰も知らない。一人興奮する私。哀しい)
満開の桜を撮るために撮影日程をギリギリまで調整し、これ以上ないコンディションでの撮影が実現しました。今日は夕景のみの撮影。そして明日は早朝から内観を納めて頂きます。
誌面に使う私のポートレートも藤塚さんに撮って頂きました。わかりますか?藤塚さんにポートレートですよ。篠山紀信に履歴書の証明写真撮ってもらったぐらい、私の中では大事件なんです。(伝わらんかなあ!)
で、これいつ出るのかって?
来年の2月です。冷静に考えたらそうですよね。満開の桜を5月に載せたって意味がないのですから。あぁ、この誌面を1年も待たないといけないなんて。なんという贅沢!!

拙著のカバーにお母さんに抱かれて写っていた息子さんも、もう4歳だそうです。毎年この桜とともに育ってゆくのですね。感慨深いです。

流山市で進む住宅の現場では、私が最も信頼を置く板金職人、新井勇司さんによる板金外壁が間もなく完成します。間もなく現場を去る新井さんには、この機会に現場で板金納まりについていろいろと解説して頂きました。
実のところ、板金納まりは図面指示をするのが極めて難しい部位のひとつになります。匠の大工にその仕口をいちいち図面指示できないのと似ています。何がベストかというのは、頭で考えるが先に手が動くというのが職人だからです。職人ではない我々にはそのノウハウはありません。
こういう場合、設計者が伝えられるのは「こうしたい」というイメージの提示と、「こうすれば」という具体的な手段の提示までです。
前者がなければ話になりませんが、現場で正確に仕事をして頂くためには、後者の「こうすれば」の提示も不可欠だったりもします。ただ板金の場合、その後者の伝達が極めて難しいのです。
今回も新井さんはイメージ通りにばっちり決めてくれたのですが、その技術についてあらためて解説をしてもらうと、ちょっと気が遠くなるような繊細さと気遣いの連続でした。
頭では理解しましたが、それを別の板金屋さんに説明したら、絶対に「そんなことできないよ!」って言われるんだろうなと思います。それは職人の技術や経験、そして知恵や感性に依存するもののような気がします。
我々は図面を描く仕事です。
図面をろくすっぽ描かない設計者を私は軽蔑します。しかし図面を描けばできるというのもまた、設計者の思い上がりなのです。世の中には図面には描けない世界がある。図面に描いたからといって、誰にでもできるわけじゃない。これもまた現場の真実です。
「この人しかいない」
設計者もそう思ってもらわないと仕事を頂けないのと同じように、職人の世界もそうであって欲しいと思います。私が尊敬する職人というのは、そういう職人です。

18. 03 / 15
暮らしを豊かにする家(OZONE)
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sekimoto
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OZONEの住宅コンペで選ばれ、2015年に竣工した「紫陽花の家」について、OZONEさんの事例紹介ページに掲載して頂きました。コーディネーターの小川さんが、当時を回想しながらご紹介下さっています。
暮らしを豊かにする家
https://www.iedesign.ozone.co.jp/case/house/detail/hydrangeaHouse.html
紫陽花の家はシンプルな造りながら、年を追うごとに味わい深い佇まいに育ちつつあります。植栽やお子様の成長もまたそれを促しているのかもしれません。
リオタデザインサイトの「紫陽花の家」の紹介ページはこちらです。
https://www.riotadesign.com/works/15_ajisai/#wttl
写真家が変わると、また見え方も変わるものですね。また小川さんの回想と重ねて、私も当時の家づくりを思い出し懐かしく思いました。OZONEさま、素敵なご紹介をありがとうございました!

