13. 05 / 17
白岡の家撮影
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sekimoto
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> 仕事
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先日,昨年9月に竣工した「白岡の家」の竣工写真撮影がありました.撮影当日は快晴で絶好の撮影日和.撮影はおなじみのバウハウスネオの後関勝也さんにお願いしました.
白岡の家は,一言で言うとワイルドな家です.外観はそう見えないかもしれませんがワイルドなんです.ご主人は日曜大工で何でも作ってしまいます.庭も造園家は一切頼まず,木を植えるところから築山をつくったり,遊具用のドラム缶や巨大な切り株をどこからともなくタダで手に入れてくるという大胆さは,いつも度肝を抜かれます.
下の写真は,庭先で流しそうめんの図.う~ん,楽しそう!笑
この5月はなんと保育園つながりで,18世帯,48人の家族がやってきたそうです.その写真も見せてもらいましたが,住宅ではあり得ない光景が広がっていました.すごすぎます・・.
そんな白岡の家,写真のアップもどうかお楽しみに!
でもある意味,どんな写真よりも以下の写真が能弁にこの住宅の魅力を語っているような気もします笑



先日テレビをつけると,たまたまNHK教育(ETV)の「SWITCHインタビュー・達人達」という番組で,アートディレクターの佐藤可士和さんと放送作家の小山薫堂さんの対談をやっていた.番組も半ばくらいから見始めたのが悔やまれるくらい,とても刺激になる内容で,再放送しないかなとひそかに思っている.
その中で佐藤可士和さんが語っていた内容で,印象に残ったことが二つあった.
ひとつは「答えはすでに相手の中にある」ということ.
自分はそれを引き出すだけ.自分の中からひねり出すものではない.
もうひとつは「打合せではメモを取らない」ということ.
打合せには手ぶらで出かける.帰ってきて覚えていることだけが大切なこと.
これにはとても共感を覚える.
ひとつめの「すでにある」もいつもそう思う.私という存在は何なんだろうと思うくらい,いつも相手の中から引き出したいと思っている.それはクライアントであったり敷地であったり,頑固な役人相手のことだったりするかもしれない.私が全くオリジナルで考えたことなんて,もしかしたらないんじゃないかと思う.
もうひとつの「メモを取らない」ということ.これはなかなか真似ができないのだけれど,この感覚はよくわかる.私もクライアントと打合せをしているときはメモを一応取っているのだけれど,これを読み返すということをあまりしない.プランニングを考えているときも,要望書はあまり読まない.大体あんなこと言っていたな,という話の大枠だけで捉える.そうしないと大きな筋を読み違えてしまうような気がするからだ.
余談だけど,現場監理にもついうっかり何も持たないで行ってしまうことがある(それでスタッフに呆れられる).でも図面は現場にもあるし,スケールは監督が持っている.そもそも図面の内容はすべて頭に入っているので,私に必要なのは鉛筆一本だけでいい.あとはコピーの裏紙でもあればその場で納まりを走り書きできる.三角定規がなくても手が覚えている.だからもしかしたら現場も手ぶらで良いのかもしれない.
なかなか面白かった.次回は隈研吾さんx林真理子さん.
隈さんか.いやなんでもないです.
『SWITCHIインタビュー・達人達』
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/
その中で佐藤可士和さんが語っていた内容で,印象に残ったことが二つあった.
ひとつは「答えはすでに相手の中にある」ということ.
自分はそれを引き出すだけ.自分の中からひねり出すものではない.
もうひとつは「打合せではメモを取らない」ということ.
打合せには手ぶらで出かける.帰ってきて覚えていることだけが大切なこと.
これにはとても共感を覚える.
ひとつめの「すでにある」もいつもそう思う.私という存在は何なんだろうと思うくらい,いつも相手の中から引き出したいと思っている.それはクライアントであったり敷地であったり,頑固な役人相手のことだったりするかもしれない.私が全くオリジナルで考えたことなんて,もしかしたらないんじゃないかと思う.
もうひとつの「メモを取らない」ということ.これはなかなか真似ができないのだけれど,この感覚はよくわかる.私もクライアントと打合せをしているときはメモを一応取っているのだけれど,これを読み返すということをあまりしない.プランニングを考えているときも,要望書はあまり読まない.大体あんなこと言っていたな,という話の大枠だけで捉える.そうしないと大きな筋を読み違えてしまうような気がするからだ.
余談だけど,現場監理にもついうっかり何も持たないで行ってしまうことがある(それでスタッフに呆れられる).でも図面は現場にもあるし,スケールは監督が持っている.そもそも図面の内容はすべて頭に入っているので,私に必要なのは鉛筆一本だけでいい.あとはコピーの裏紙でもあればその場で納まりを走り書きできる.三角定規がなくても手が覚えている.だからもしかしたら現場も手ぶらで良いのかもしれない.
なかなか面白かった.次回は隈研吾さんx林真理子さん.
隈さんか.いやなんでもないです.
『SWITCHIインタビュー・達人達』
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/
13. 05 / 09
勝者と敗者
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sekimoto
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> 仕事
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以下はとあるネットから拾った言葉ですが,これって現場と設計両方に言えることですね.後者(敗者)的な受け答えをする現場監督にたまに当たると,ものすごくイライラします.そしてついアツくなって説教してしまいます.
逆に監督さんも後者的な設計者にあたるとイライラするのでは?ダメ出しするばかりで解決を示さない.それを考えるのが現場の仕事だと言い切るタイプ.もちろん建築だけではなくて,あらゆる局面にあてはまることかもしれませんね.あれもしかして,今誰かの顔が浮かんでます?
◇
1.勝者はいつも答えを出そうとする
2.敗者はいつも問題点しか出さない
3.勝者は常に計画を持っている
4.敗者には常に言い訳がある
5.勝者は言う『私にやらしてください』
6.敗者は言う『私の仕事ではありません』
7.勝者はあらゆる問題に対して解決策を見つけようとする
8.敗者はあらゆる解決策について問題点を見つけようとする
9.勝者は言う『難しいかもしれません。でもやればできます』
10.敗者は言う『やれば出来るかもしれません。でも難し過ぎます』
逆に監督さんも後者的な設計者にあたるとイライラするのでは?ダメ出しするばかりで解決を示さない.それを考えるのが現場の仕事だと言い切るタイプ.もちろん建築だけではなくて,あらゆる局面にあてはまることかもしれませんね.あれもしかして,今誰かの顔が浮かんでます?
◇
1.勝者はいつも答えを出そうとする
2.敗者はいつも問題点しか出さない
3.勝者は常に計画を持っている
4.敗者には常に言い訳がある
5.勝者は言う『私にやらしてください』
6.敗者は言う『私の仕事ではありません』
7.勝者はあらゆる問題に対して解決策を見つけようとする
8.敗者はあらゆる解決策について問題点を見つけようとする
9.勝者は言う『難しいかもしれません。でもやればできます』
10.敗者は言う『やれば出来るかもしれません。でも難し過ぎます』

現在軽井沢で進めている某プロジェクトで,3月にお施主さんとうちのスタッフで,”合宿”と称して泊まり込みで家のことや家が建つ場所性のことを考える機会を設けて頂いたことがありました.暦をさかのぼると,つい先月のことなのですが,その後も実に濃いやりとりが続いていることもあり,もう3年くらい前の出来事のように感じてしまいます.
その際に浅間縄文ミュージアムというところで土器の体験制作ができるということで,みんなでワークショップのように参加させて頂きました.実際に土をこね,完成した家のどこかに置くことをそれぞれがイメージして作り上げました.
私は一応”縄文”を意識していますが,その他のスタッフはずいぶんと自由なテーマで自己表現したようで,それぞれの個性が色濃く表れる結果となりました.土をこねていると不思議なもので雑念が消え,黙々と集中してしまいます.
さてこれは最終的にはどこに置かれますかね.
というか,それまでどこに置いておこう!?
13. 04 / 20
手紙
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sekimoto
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> 仕事
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今朝ポストを覗くと,思わぬ人からの手紙があった.7年ほど前に名古屋で設計した「EEL」と名付けた住宅の娘さんからだった.
当時はまだ小学生だったと思う.この春に大学に入学し,現在は埼玉県内に一人暮らしをしているというそんな報告のお手紙だった.この子は当時から年の割にはしっかりしていて,毎年うちの子のために絵本を選んで送ってくれるという優しい子だった.(これが外れがなくて,どれも100%うちの子のお気に入りになっていた)
でも最近は距離的なこともあってお互いしばらく連絡も取っていなかったというのに,今でもこうして私のことをちゃんと覚えていて,お手紙をくれたことにちょっと感動してしまった.メールじゃなくて手紙というのがまたいい.
このEELという家は,私が初めて設計した「ILMA」という住宅の施主のお兄さんの家で,このお兄さんご家族というのも,本当に温かでとても良いご家族だった.私が行くと,もう新幹線がなくなる直前まで帰してもらえないという.当時はそれがまた私も嬉しかった.名古屋という土地が大好きになったのもこのご家族のおかげだと思う.
手紙の写真はそんな「EEL」の吹き抜けから見上げた空.
ああ,そうかあの家庭で,あの家で,この空を見上げながらすくすくと育ったんだなぁ.なんだか私もこの子を育てた家族の一員のような気分になってしまった.そしてその分私も歳をとったんだな.
「名古屋にあの素敵な家が待っていると思うと,全力で頑張れます」
手紙はそう結ばれていた.そっか.じんわりと幸せな気分になる.
困ったことがあったらいつでも連絡してね.
