18. 04 / 27

中庭ランチ

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sekimoto

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この季節限定、中庭でスタッフとお昼ごはん。
コンビニのお弁当がこんなにも美味しいとは!

しばし仕事を忘れて、会話がはずみます。

18. 03 / 10

案内状

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事務所のOBスタッフ、吉里くんよりオープンハウスの案内状が届く。普通はメールなのに郵送。しかも活版印刷!思わず結婚式の招待状かと思ってしまった。

この住宅は彼にとってはじめての住宅になる。しかもデビュー作にしては出来すぎた好条件の仕事でもあった。そんな彼に、私は工務店から構造家まで一流どころをすべて紹介した。この案内状からも、彼の「チャンスを必ずものにしてみせる!」という意気込みがひしひしと伝わってくる。

ちなみに、私にとってはじめての住宅ができたのは15年も前のこと。のちに知ったのだけれど、まだ20代前半だった彼は、実はこの時のオープンハウスにも来ていたのだという。彼がうちに入社するのはそれから10年後のことだ。

建築家にとってはじめての仕事は、今後を占うものになる。彼の覚悟を見てみたい。

17. 12 / 23

二宮の仕事

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愛媛在住のリオタデザイン初代スタッフ二宮くんから、彼が関わった懸造りの少彦名神社改修工事の立派な工事報告書が届きました。改修を終えたこの建物は、昨年ユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞にて最優秀賞を受賞しました。

彼からは以前より、この建物の保全に関わっている旨を聞き、また今回の受賞にも喜びつつも、彼がどこまで関わっているのか(実は末席でちょこっと絡んでるだけなんじゃないかとか)など、ちょっと疑っていたのですが(二宮ごめん)、クレジットに設計者として堂々と彼の名前を見つけ、とても誇らしい気持ちになりました。


しかし図面を実に良く描いてある。今のスタッフにも見せたいくらい。新築と違って、この手の復元図面は正確に描くことがとても難しいのだけれど、根気強く丁寧に仕事に向き合ったことが伝わってきます。

そして何より、私が徹底して教え込んだリオタデザインの図面流儀が端々に見て取れて、それが彼の中に今も流れ続けていることを感じ、それが何より嬉しかったことでした。

今のスタッフにもそうですが、私は図面を前にすると鬼になります。本当に申し訳なくなるくらい(みんなごめん)。彼も本当に落ちこぼれスタッフだったけど(二宮ごめん)、別の事務所に移ったのちに暮れに電話をかけてきて、私から叩き込まれた仕事の流儀がとても役立っていること、同僚からも一目置かれていることなどを嬉しく話してくれて、涙が出そうになったことを思い出しました。

彼がこの報告書を箱いっぱいの愛媛みかんと共に送ってきてくれたことを、無言のメッセージとして受け取りたいと思います。二宮、重いよ。


スタッフが受験していた一級建築士の二次試験(製図試験)が先週末に終わったらしい。

私も一度は通った道とはいえ、一次の学科試験とあわせての合格率がたったの12%というのは、国家資格の中でもかなりの難関に入るのではないかと思う。まだ結果は出ていないけれど、昨日はまずはそんなスタッフの労を労った。

ただ、その上で思うことがある。これはずっと思ってきたことだ。

一級建築士の二次試験(製図試験)は6時間半もの長丁場となる。いわゆる即日設計の試験で、事前に課題(テーマ)は公表されているが、敷地形状や要求事項などは当日にならないとわからない。ちなみに今年の課題は「小規模なリゾートホテル」だったそうだ。

しかしこのわずか6時間半の製図試験で、設計者の一体何が分かるというのだろう。

冷静に考えてみて欲しい。我々の行う住宅設計だって6時間半で設計することなんてない。自分が設計を依頼した設計者の提案が、いくら優れているからといって、前日に半日ほど考えただけのものだったとしたら。法的に問題ないとか、構造的に安全とか言われたって、私はそんなの嫌だなと思う。

ましてやもっと複雑なリゾートホテルを、そんな短時間で設計させることに何の意味があるのだろう。益子義弘先生の「ホテリ・アアルト」が6時間で設計出来るだろうか。そんな試験をパスする能力って、どんな能力なんだろう。

私が1年間留学したフィンランドの大学は、卒業と同時に「建築家(Architect)」の資格がもらえる。逆に言うと、大学の卒業設計は建築家資格の認定試験を兼ねているということになる。

それはつまり、6~10年(フィンランドは10年生がざらにいる)の大学在籍期間中に学んだことの総決算としての資格審査が行われるということになる。だからそれは試験日にたまたま風邪を引いたからといって無になるようなものではないし、また直前に数ヶ月勉強したからといって取れるものでもない。

日本の建築士制度は、欧米の建築家(Architect)制度とは異なるものであろうが、たった一日、6時間半の時間で要領よく図面を描けた人が建築士だなんてナンセンスだと私は思う。設計とは本来そんなものではないはずなのに。


なんてボヤキを呟きながらも、苦労して勉強を続けてきた我がスタッフには、祝福されるべき結果が待っていることをただただ祈るのだった。

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毎年夏になると学生のオープンデスク生(インターン)がやってきます。

今年は新潟の長岡造形大学の3年生、星成美さんがやってきました。3年前には現スタッフの砂庭さんも山形の芸工大からやってきましたので、私としては北から来る学生には思わず期待してしまいます笑

期間としては約一週間とすこしの間でしたが、前半の数日はまずは恒例の住宅の設計エスキース実習ということで、実際の計画敷地をモデルケースとして、住宅のプランニングをしてもらいました。

1日1プランを模型を含めて作成してもらい、一日の終わりに私がそれを添削してという作業を繰り返します。プランニングはひらめきではなく、果てしない論理の積み重ね、詰め将棋なんだということを理解してもらうのが目的です。

最後にはぎこちなくも?学生らしい個性的な形が立ち上がりました。まだまだつっこみどころはありますが、最後に私が考えた案を見てもらい、実務設計との違いを認識してもらいました。ここまでがLesson1。


次に彼女には別の課題を出しました。今度は制作の課題です

日頃我々ではA4サイズの大きさの模型を製作しています。これを運ぶ際に適当な袋がなく、いつもマチが大きめの菓子袋などで代用していましたが、今年はこの模型専用の手提げ袋をデザイン・制作してもらうことにしました。

しかし、ただの夏の工作課題と侮ることなかれ。要望と機能の整理、それに対応した寸法や素材の選択、その手配や制作期間の設定、ディテール処理など、そのプロセスはまさに建築そのものと言って良いと思います。

ともあれ彼女の悩みながらの制作の日々がはじまりました。


そして彼女が最後に作ってくれたのは合計3つのバッグでした。薄い紙でつくったもの、厚い紙でつくったもの、布でつくったもの。

彼女が最も苦労したのは素材でした。最初紙での制作を想定していたのですが、彼女には東京中のお店を探してもらいましたが、制作に必要な大きな紙がなかなか入手できません。これが思わぬ落とし穴でした。

建築にもそうした問題はつきものです。さて、どう解決するか?


彼女の制作は以下のプロセスを経ました。

タイプ1:適切な厚みを持った紙で作る/ただし大きさが足りない

タイプ2:十分な大きさのある紙で作る/ただし必要な強度が足りない

タイプ3:布で作る

この3つめの布で作るという選択肢に行き着いたのは、今回のファインプレーだったと思います。提出前夜、彼女は徹夜で針を縫ったそうです。ディテール処理もちゃんとしています。


紙袋のとじ方もなかなか可愛い。
こちらは紐付き封筒の応用ですね。


最後にスタッフによる使い勝手のチェック。

模型箱の出し入れもしやすく、上部もちゃんと留められるようになっています。シンプルなデザインはとても難しいのですが、学生らしい感性で、おしゃれで可愛らしいバッグが出来たと思います。





星さん、短い間でしたがお疲れさまでした!

アトリエ事務所の様子や、家づくりの現場がどう進んでいるかなど、なかなか学生には足が運べない場所まで案内させてもらいましたので、それなりに良い経験になったのではないかと思っています。

またこれからの学生生活も充実したものにされて下さい!