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sekimoto

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> 建築・デザイン
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[caption id="attachment_6587" align="alignnone" width="560" caption="小金井の家"][/caption]今日は午前中に弓道の納射会.午後はその流れで道場の大掃除…の予定だったのですが,どうしても見ておきたい住宅があって,本当に後で切腹でもなんでもしますが,お掃除は抜けだして友人のオープンハウスに行ってきました.道場のみなさま本当にごめんなさいっ!m(_ _)m

建築家は石井秀樹くんで,目的のひとつは去年のOZONEのコンペで負けた小金井の住宅.完成したというので自分とは違うアプローチでどのように建ったのか,目に焼き付けておきたかったのと,同時開催で同じく石井くん設計の東村山の家をそれぞれ見学させてもらいました.

石井くんの住宅は,実際に見学するのははじめて.私が負けたコンペでの印象から彼は”ヤンチャ系”と勝手に命名.マァ,うちのクライアントならきっと許容されないだろうなというディテールや設えが随所にありました.それをして彼は僕からきっと”叱られる”と言っていましたが,そんなことはなく,こういう空間は案外僕は好きなのでした(自分ではやらないけどネ).

建築家の力量が現れるのは,案外狭小住宅のようなスケールがせめぎあう設計なのではないかと勝手に思っています.そういう意味で,平屋で展開した東村山より,僕にはコンペで負けた(と何度でも言う)小金井の方が興味津々でした.そしてチョットばかり意地悪な目でツッこんでやろうとも思っていましたが,これが思いのほか良く出来ていてちょっと悔しかった.正直言ったら,とっても良かった!

でもって僕のチェックポイントはいくつもありました.う~ん,大胆.随所をギリギリのところできわどく納めていました.こわっ.こういうのうちはできないな.でも破綻していないのは力量のなせる業.石井氏おそるべし.(しかしコンペ時から変わりすぎていて当時案の片鱗もなかったゾ.いいのか?)

またできあがった空間に,建築家に負けず劣らず施主も”ヤンチャ系”だったのだなとあらためて実感.確信犯か.そりゃ癒やし系(誰?)は負けるわな.施工はさぞや大変だったでしょうね.でもこういうヤンチャぶり,案外僕は好きなのでした(やらないけどネ).

というわけで,手放しで褒めるのもなんなので,随所に悔しさ感をにじませながらレポートしてみました.そんな石井くんと私は同じ歳.つい一昨日判明したのですが,彼は私を勝手に先輩だと思っていたようです.思えば僕も彼を石井さんではなく”石井くん”呼ばわりだったわけで.そいつは偉そうだったと少し反省.でも結果タメだったからまあいいか.

でも褒めてあげたのに,次石井くんがうちの住宅を見たら容赦なく言いそうです.空気読んでください.今日は見学させて頂きありがとうございました.

[caption id="attachment_6588" align="alignnone" width="560" caption="東村山の家"][/caption]

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sekimoto

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> STAFF
> 仕事


※ 現在複数名の希望者がいるため,一旦募集は切らせて頂きます.該当者がいない場合は再募集をかけさせて頂きますので,その旨どうかご了承ください(12/17)
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突然ですが求人です.
うちの事務所で一緒に働いてくれるスタッフを募集します.といっても急募ではありません.入所時期は来年の4月です.我はと思う方は以下をよく読んでください.

〇募集: スタッフ1名
〇入所時期: 2013年4月
(予定)

【労働条件】
・給与:
面談時にお伝えします.ただアトリエで働くということがどういうことか,とりあえず理解して応募してください(つまりは修業みたいなものだということです.はっきり言って安いです).ただしなけなしのボーナスは(業績次第ですが)一応ありますし,スタッフには結婚している者や一人暮らしをしている者もいます.実家から通えれば十分やっていけますし,がんばれば一人暮らしもできるかもしれません.

・交通費:
全額支給

・手当て:
休日出勤手当あり

・勤務時間:
月~金 9:30~18:30まで

・休み:
土日祝日/お盆休み/お正月休み (+有給制度あり)
ただし担当する住宅の施主打合せなどが土日にかかわらず随時入りますので,その場合は基本的に仕事優先でお願いします.ただしその場合は手当が付きますし,打合せも半日では終わります.

・残業:
なかなか18:30きっかりには帰れないかもしれませんが,自分のやることが終わっていればそれも可能です.平均的には20~21時ごろまでやっているスタッフが多いです.(というか早く帰ってください)

・徹夜:
ありません.

【採用のながれ】
まずはメールか電話にてご連絡ください.追って面接日を設定してお会いさせて頂きます(平日or週末).条件にぴったり来る方がいれば仮採用させて頂き,研修期間を経て本採用と致します.
メール: riota@riotadesign.com
TEL: 048-471-0260  担当: 関本まで

【こういう人に来てもらいたい】
・明るい人
・建築が好きな人
・最低3年,できれば4~5年くらいは続けてくれる人
(もちろんもっと長く勤めてくれたら言うことないです)
・新卒/中途を問わず,一からうちの仕事を覚えていってくれたら嬉しいです.

【スタッフの特典】
・中庭のある事務所で仕事ができます.
・おやつ制度あり.気持ちが良い時は中庭でお茶します.
・たまにおいしいものを食べに行きます.(食べ物で釣る)
・たまに私のブログに登場します.(いらない?)
・お施主さんはみんないい人です.スタッフもいい人です.所長は仕事では厳しいです.


これまでのスタッフは皆飛び込み.正式にスタッフ募集をするのははじめてのことです.3月いっぱいで退社する女性スタッフがいるため,今回募集をかけることになりました.4月入社なら新卒にもチャンスがあるかもしれませんね.むしろ新卒は歓迎です.

なにぶんアトリエという業界は厳しいですが夢のある仕事です.
我々と一緒にガツガツ働いてくれる人,ご応募お待ちしております!

12. 12 / 13

司令塔

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sekimoto

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> 仕事
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図面を一区切りさせないといけないのに、外出や打合わせ続きでなかなか前に進まない。来週にはプレゼンもあるのに、山ほど原稿仕事も頼まれてしまった。書かなくちゃ。それなのに、一方では仕事でもないのにこんな駄文を書いている…。

図面も描くし現場も行く。フットワークが身上の私でも、最近はどうにも動きが悪い。忙しすぎるのだ。30代と40代の仕事の仕方は異なるのだということを最近つくづく感じる。

30代は切込み隊長。一人で密林を切り拓きながら前に進む。40代は司令塔。先遣隊に先を行かせる。自分が狩りに出かける時は、戻ると既に火は起こされている。

仕事はその人でなくてはできないことをやるべきで、他の人でもできることは他の人にやってもらった方がいい。ここまで忙しくなってしまうと、何でも一人でやっていたあの頃にはもう戻れない。

それでも図面は描くし現場も行く。あくまでピッチに立つ司令塔として。50代になったら… いつか監督としてピッチの外で見守る日も来るのだろうか。

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sekimoto

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> 建築・デザイン
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今日は午後,友人の建築家に誘われていた住宅の見学会にお邪魔させて頂いた.
友人とはご主人の佐藤哲也さんと,佐藤・布施建築事務所という事務所を主宰している布施木綿子さん.大学同期の友人でもある.

布施さんとは大学からだから,もうかれこれウン十年の付き合いとなる.彼女は僕の学生時代からのあれこれを全て知る,数少ない親友のひとりであり,切磋琢磨しあえる,これまた数少ない良きライバルのひとりでもある.

志同じくしてそれぞれアトリエに就職し,同じような時期に退職した後は,私はフィンランドに,彼女たちはまだ見ぬ建築を求めて世界旅行へと旅立っていった.これまた同じような時期に帰国して独立,現在に至っている.

佐藤さん+布施さんの作り出す建築は繊細で,外部との関係の結び方が実に巧みで大胆だ.そしていつの頃からかはわからないけど,その空間の持つ空気感は”和”の趣を強く感じさせるようになってきた.素材の扱い方や枠まわりの処理なども作品を重ねるごとに巧みになっていて,その空間の質を高めるというベクトルに傾けられた労力や時間を思うと,敬意を払わずにはいられなかった.

僕も独立して10年が経ち,自分なりに模索してきた建築の方法論や価値軸が,少しずつ定まりつつあるのを感じるのと同じように,今回の見学した住宅からも布施さん達のすでに盤石となりつつある創作の礎のようなものを強く感じた.そしてそれは,僕が歩んできた道とはずいぶん違った道のりだったのだなあ,ということもまたしみじみと感じたのだった.

布施さん,これからもお互いに切磋琢磨しあえる関係でありたいですね.お手柔らかにお願いします.次はこちらのお披露目にも遊びに来てくださいね!

12. 12 / 10

やりたい!

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sekimoto

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> 子ども
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昨日はサッカーを続けている息子の、親子サッカー大会というのがあった。
その大会でのこと。試合が始まる直前、うちの子がコーチの背中を追いかけている姿が目に入った。やりとりに耳を澄ますと、次は誰がキーパーをやるのか、次は自分がやりたい!と必死にコーチにアピールしている様子。

ところがコーチはそんな訴えを聞こえていないのか無視しているのか、他の子達とじゃれあいながらもどんどん先に歩いて行ってしまう。コーチも冷たいなあ。コーチに無視されて一瞬心が折れたように見えたのだけれど、うちの子はまた思い直したように再び後ろをしつこく追いかけている。

それを後ろから見ていて、親としては切なくなってしまった。やらせてやってほしいという思いと、けしてキーパーがうまいというわけではないのだから、正直やめておけと思うところもあった。

ところがその後、コーチの口からは「キーパーは大地」とうちの子の名前を呼ぶ声が。周りからは「え〜、それなら俺がやりたかった!」の声。「だめだ、最初にやりたいと言ったのは大地なんだから」

その言葉に救われ、思わずうちの子に駆け寄って「よかったな!」と頭を撫でてしまった。そして感心した。自分はどちらかというとそういう時空気を読んでしまう。自分よりすごいヤツがいるのだからと、おとなしく、そしていつか自分の名が呼ばれるのをじっと待っているような、そんな子どもだったように思う。

自分が本当にやりたいのだったら、やりたい!と自ら声をあげなければ何も始まらない。なんてシンプルな真実だろう。