
このたび【わざわ座】さんの企画によるオンラインセミナーに登壇させて頂くことになりました。[わざわ座とは?⇒http://wazawaza.or.jp/concept/]
テーマ:『設計がふつうに上手くなるために』
日時:2023年6月9日(金)16:00~18:30
講師:関本竜太|リオタデザイン
開催方法:オンラインセミナー(ZOOMウェビナー)
※アーカイブ視聴申込み枠あり
対象:どなたでもご参加いただけます!
参加費:無料
■参加申込フォーム
https://forms.gle/5HVPAnxMHeD2wdjA9
申込締切:2023年6月6日(火)
■詳細はこちらから
http://wazawaza.or.jp/news/3107/
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ちょうど先週末書籍のことについて告知をさせて頂いたのですが、この件はそれとは別に企画されたものです。ですがちょうど時期がかぶってしまったこともあり、内容としては書籍ともリンクするような内容にしたいと考えています。
それよりも!
上記の詳細リンクにある通り、憧れの小泉誠さんとのトークセッションも用意されているとのことで、小泉さんと何を話そうかな?何を聞こうかな?と、こちらを今からめちゃくちゃ楽しみにしています!!
通常はわざわ座の登録工務店のみの限定セミナーなのですが、今回はわがままを言って誰でも参加できるようにしていただきました。お仕事中の方は参加しにくい時間帯かと思いますが、アーカイブ視聴申込み枠もあるようです。
セミナーでは何を話そうかなあ??
皆さま、どうか奮ってご参加下さいませ!


少し前に[ブログ10年分]というブログを上げましたが、こちらがようやく発刊の見通しとなりました。
『すごい建築士になる!』
関本竜太著|エクスナレッジ刊
https://amzn.asia/d/dKo9KtF
出版予定日:6月5日
・・このタイトル、ちょっとえぐすぎないですか?
はい、そう思ったそこのあなた。先に謝っておきます。ごめんなさい。でも私が付けたタイトルではありません!
というかこれ、私が絶対言わなそうなセリフだと思うんですが、まあいいです。一周まわって受け入れることにしましたのでここは軽く流して頂いて、まずはこの本が出来るまでの話を聞いてやってもらえますか。ここまでくる道のりはなかなか大変なものがあったんですから!
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エクスナレッジのエース編集者、別府絹美さんが事務所にご相談にいらっしゃったのは去年の7月初旬のこと。持ってきたのは書籍の企画でした。そこにはこう書かれていました。

「設計がふつうに上手くなって稼げる本」
なるほど、、わかる。わかりますよ。全国の建築設計の実務者がどんなにキレイゴト言ったって、つまりはこれなんですから。わかるんですけどね、、でもワタクシ言うほど稼げてないんですよぉ涙
・・て言いながら、その場で最後の部分にバッテン書いてました。これを消してくれるなら(私が設計が上手いかどうかはさておき)まあ、なんか考えてみましょう。
そうやってこの企画は始まりました。
対象は建築の初学者というより、設計事務所の若いスタッフさんや、これから独立しようという方、あるいは独立したてでいろいろと迷いや悩みを抱えている建築家の卵みたいな人たちの心に届くような、羅針盤になるような、そんな本にしたいという別府さんの企画主旨を、どう膨らませるかを考えました。
確かどこかの打合せに出かける道すがらだったと思いますが、頭に浮かんだ言葉をどんどん携帯のメモ帳に打ち込んでアウトプットしたのが、こんなキーワードたちでした。

翌日別府さんにこれをそのまま送り、それを編集会議にかけたら通ったという嘘みたいな本当の話です。どうでしょうか、こんなキーワードの本なら読んでみたいですか?
今回の編集には、別府さんのほかに先行の共著「伊礼智の住宅デザイン学校」の本をまとめ上げて下さった敏腕フリー編集者である加藤泰朗さんも加わり、文字通り三つ巴による万全の編集体制で書籍の執筆がはじまりました。

最初は設計にあたっての日々の心構え的なことや、私の設計初期のエスキースメソッドみたいな事をメインコンテンツにしようという話だったのですが、雑談のたびに私が話す事務所運営の内情みたいな内容が次々と採用されてしまい、最後は「これ何の本?」というくらいコンテンツがパンパンに詰め込まれたものになってしまいました。
ページ数も、最初は200ページと言っていたものが300ページにもなってしまったのですが、そのための執筆期間は10月から12月までのわずか3ヶ月。
もちろん私は職業作家ではありませんから、平日や日中はほとんど原稿に向き合う時間が取れません。毎週末に10時間くらい事務所にこもって原稿を書き続ける日々が続きました。
私としてはスケジュールに間に合わせなくてはという思いだったのですが、こんなに順調に原稿を書く人はいないのでしょう。私のあまりの執筆スピードに別府さんもびっくりしていましたが、昨年の暮れまでになんとか10万字超の原稿を一通り書き終えました。
そこからのくだりは、先日の[ブログ]に書かせて頂いたとおりです。
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さて、次はようやくブックデザインです。
実は今回の書籍で一番楽しみにしていたのがこれでした。別府さんの計らいで、今回のブックデザインはtobufuneの小口翔平さんが手がけて下さることになっていたからです。
tobufuneさんは100万部突破のベストセラー『FACTFULLNESS』の装丁をはじめ、大ベストセラーのブックデザインを数多く手がける超売れっ子ブックデザイン事務所で、実はtobufuneの事務所インテリアもリオタデザインが手がけているというご縁があります。
[tobufune]
https://www.riotadesign.com/works/19_tobufune/
実は当初は別の書籍タイトル案があり、それを前提としたデザインを小口さんもイメージしていたようなのですが、土壇場になって書籍タイトルが大きく変わってしまい、私はもとより関係者が一斉に頭を抱えるというちょっとした”事件”もありました。
まぁ、この辺は書籍あるあるなんですけどね、、汗
tobufuneさんも装丁案を何案も出して下さいました。
これが素晴らしいのなんの!本当に感動してしまいました。
本当にいろんな装丁案があった中で、最終的にはイラストを使わず「文字だけ」で勝負しようということになったのですが、どうも何かが足りない。

本来は装丁デザインの詳細には著者はタッチしないのですが、なんといっても小口さんは私のクライアントでもあるので、誰よりも私のことをわかって下さってもいます。
そこで私自身がtobufune事務所に出向き、その場で議論しながら最終デザインをまとめて頂くことになりました。(実は事務所の本棚に不具合があって、その打合せのついででもあったんですけどね笑)
こちらがその時の様子です。

小口「じゃあこんな感じで丸を入れてみましょうか。好きな色とかあります?」
関本「いいですね!じゃあ水色で」
そんな感じで最後、右下にリオタデザインを象徴する「水玉」と「フィンランド」とを連想させるアイコンが加わりました!流れるようなデザイン作業で目の前でぱぱーっとデザインが組まれていく様は、ずっと曇っていた空が急に晴れていくような爽快感がありました。
続いてその場でカバーの紙サンプルまでいろいろ出してくれました。

上質で魅力的な紙は無数にあるのですが、出版社にも予算があるのでなんでも選べるわけではありません。
通常は、ここでも著者は紙質までは指定できないのですが、その場で予算と紙質を天秤にかけて、それこそお施主さんが壁紙を選ぶときのように「あれもいいな」「これもいいな」とか言いながら選ばせて頂きました。
これも本当に贅沢な体験でした!目の前でブックデザインができあがる瞬間に立ち会えて、紙まで選べるなんて、たぶん私は日本一幸せな著者だと思います。
結果的に選んだ紙は「ブンペル」のホワイトです。これが質感もあって、上品でとてもいい紙なんですよ。やっぱり手摺りに木を使うように、本の表紙の紙質って手が触れるだけにとても大事ですよね。ディテールが命!今回はそこまでこだわれたのが良い思い出になりました。
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そんなことで、書籍は間もなく発刊になります。出版は6月5日予定です。
みなさんにとって有益な本となりますように!書店で見かけましたら是非お手に取ってみて下さい。
『すごい建築士になる!』
関本竜太著|エクスナレッジ刊
https://amzn.asia/d/dKo9KtF
出版予定日:6月5日


建築家の伊礼智さんが主宰する住宅の設計スクール「住宅デザイン学校」に特別講師として呼ばれたのは6年前のこと。全国から集まる優良工務店の設計者や若手建築家の指導をということで参加したのですが、いきなり頭をガツン!とやられました。レベルがはんぱなく高い、、!
申し訳ないのですが、この時まで工務店設計者というものをナメていました。そこで出会った工務店設計者たちは、もしかしたらその辺の設計事務所よりもしっかりと地に足が付いていて、確かな線と美しいプロポーションで住宅を考えている人たちでした。今考えると、その人たちも国内有数のトップランナー工務店たちだったわけですが。
いまだに設計事務所の建築家の中には(当時の私のように)工務店設計というものを下に見ている方々がいますが、こういう人たちはそのうち足元を掬われます。そのうち設計事務所は淘汰するんじゃないか、、当時そんな危機感も持ったのを覚えています。
また驚かされたのはその実力のみならず、その学びに対する貪欲さでした。
その後の懇親会では、乾杯で振り上げたジョッキの手を下ろす間もなく質問攻め。講義の中での講評に物足りなさを感じた受講生が、もっと講評して欲しいと列を作るのです。ナンダコレハ!大学の学生なんて、こっちがせっかく時間を作ってあげているというのにちっとも案を持ってきません。
社会に出て実務に携わるようになってもなお、この貪欲に学ぶ姿勢を持ち続けるというのはすごいことだと思います。これが私と住宅デザイン学校との出会いです。結局ちゃんと教えたのはこの6年前の講義くらいで、あとはスポット的に呼ばれたり、スピンオフ的にいろんな形で伊礼さんとは関わり続けて現在に至ります。
そんな住宅デザイン学校も10周年を迎えるということで、これまでの歴代講師陣が昨年1年間をかけて、住宅デザイン学校にてオンラインのリレー講義を行いました。私もその1人なのですが、その講義録が一冊の本にまとまりました。
『伊礼智の住宅デザイン学校|10人の建築家が教える設計の上達法』
https://amzn.asia/d/glPV865 (2022年12月3日発売予定)
講義録といっても、ただそれを文字起こししただけような退屈なものではなく、再編集してあたかも各講師がそれぞれの設計論のエッセンスを書き下ろしたかのような、新鮮な構成になっています。
講師陣の顔ぶれを見ても、(自分のことはいったん棚に上げておきますが)現代の住宅設計界を牽引するトップランナーばかり!私もそこに混ぜて頂けたことは光栄というほかないのですが、それぞれが単著を持つ講師陣が一同に会した本著は、現代日本の住宅設計ノウハウの英知の詰まった一冊ともいえそうです。
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ちなみに私は、伝わる設計の極意として以下のポイントについて全力解説しています。
1.緊張と緩和
2.フリとオチ
3.天丼
ほぼ意味不明だと思いますが、詳しくは本書をご覧下さい!

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さてこちらも急な告知になってしまいましたが、出版を記念して明日(2日)ふげん社にて、この10人の講師(のうちの何人か?)が集まってトークセッションを行います。オンライン参加もできるそうですので、ご興味ある方は是非こちらもチェックしてみて下さい。

伊礼智と住宅建築家のトークセッション
「これからの住宅設計界、どう生き抜く?」
2022年12月2日(金)19:00~20:30
場所:コミュニケーションギャラリーふげん社にて
■詳細はこちらから
https://fugensha.jp/events/221202irei/

昨年竣工した川越市の「通り土間の家」を取材して頂きました。こちらは以下の番組にて今週末オンエアされます。
■ 渡辺篤史の建もの探訪
2022年10月29日(土)4:25~ テレビ朝日系列にて
https://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/
.
○通り土間の家 (2021年竣工)
https://www.riotadesign.com/works/21_toridoma/#wttl
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なお、首都圏以外の放送につきましては、以下の放送日程になるようです。一部変更もあるかもしれませんので、事前に放送局のプログラムをご確認下さい。
衛星放送ではBS朝日にて、11月6日に放送予定とのこと。地上波で視聴できないエリアの方は、どうかこちらでご覧下さい!
○ BS朝日11月6日(日)8:30~
https://www.bs-asahi.co.jp/tatemono/
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ようやくこの告知ができることを心から嬉しく思います。JIA住宅部会の主催にて、11月8日に益子義弘氏のオンラインセミナーを行います。
益子先生のセミナーは、私の部会長任期中にどうしても実現したいと思っていた企画のひとつです。私が今期部会長をお引き受けしたのも、先生も過去に部会長を務められたということも大きかったように思います(私は第43代、益子先生は第10代)。固辞される先生を説得して約1年、、ようやく実現にこぎ着けました。
今回のセミナーのために、これまでのご自身の歩みを総俯瞰したお話をご準備くださっているようです。M&Nでの永田昌民氏との協働や師吉村順三氏のこと、これまでの住まいづくりに対する思考の変遷から近作ホテリアアルトまで、、。
私は進行役と後半の聞き役を務めますが、今から楽しみでなりません!一般参加が可能ですので、是非ご参加頂けたらと思います。
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【JIA住宅部会特別企画|益子義弘氏オンラインセミナー】
『時代-自分史-住まいづくり』
講師:益子義弘 氏(建築家・益子アトリエ主宰)
日時:2022年 11月8日(火)18:30~20:30(ZOOM 入室 18:15~)
会場:オンライン開催(ZOOM ウェビナー予定)
参加費:無料 (事前申込をお願いします)
対象:すべての方(JIA 会員/一般)
定員:500 名 (申込先着順)
■参加を希望される方は下記 google フォームよりお申し込みをお願いします。
https://forms.gle/N1NpS76aKiXwEhAZ7
申込締切:11月7日(月)まで
■セミナー詳細情報はこちらより
https://www.jia-kanto.org/jutaku/news/2426/
