JIA関東甲信越支部の機関誌・Bulletin春号が発刊されました(私は副編集長)。支部のJIA会員の方はまもなくお手元に届くと思います。

会田編集長最後の編集号となる春号は、巻頭に昨年末のシンポジウムが特集に組まれていますが、もうひとつの目玉はこちら。シン・エヴァンゲリオンの監督・鶴巻和哉さんのインタビューです!

鶴巻さんは私の駆け出し時代のクライアントでもあります。そんなご縁からつながった今回のインタビュー取材でしたが、幸か不幸か劇場公開が延期されたため、実にタイムリーな形でこの鶴巻さんインタビューをお届けできることになりました。

ダメモトで絵コンテの提供を申し入れたら、特別許可が下りて鶴巻さん自ら絵コンテを選んで下さいました!JIAだからということで、ひとつは建物が沢山入っているものになっています。私も鶴巻さんと付き合いは長いのですが、鶴巻さんのペンタッチを初めて見ました。感動!!



こちらはWEB公開もしていますので、内容は以下からも読めます。鶴巻さんの少年期の話やどうしてアニメーターになったのか、エヴァの製作秘話など、たぶん貴重なインタビューになっているはずです。

鶴巻和哉氏に聞く|好きなアニメーションをつくり続ける
https://www.jia-kanto.org/online/tanin/2020/287/index.html


それと来週月曜日(22日)は、「プロフェッショナル・他人の流儀」で庵野秀明さんの特集が組まれる予定です。こちらにも鶴巻さんの出演もあるようです。
http://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=10318

「NHK仕事の流儀|庵野秀明」VS「JIA他人の流儀|鶴巻和哉」
どちらもお見逃しなく!!

以前告知をしましたが、日程が近づいてきましたので以下再告知です。

拙著『伝わる図面の描きかた』の刊行を記念して、以下オンラインセミナーを行います。内容としては以下に書いている通りなのですが、通常のブックレビューというより、本には書かなかったスピンオフ話を中心にお話ししたいと思います笑


■「設計者×工務店の本音トーク~住宅のゲンバをめぐる建築夜話」
関本竜太×初谷仁(大和工務店) 進行:松本優真(学芸出版社)
『伝わる図面の描きかた』(学芸出版社)刊行記念

日時:3月23日(火) 20:00~22:00
会場:オンラインによるリアルタイム配信
詳細・お申し込み:
http://bookandbeer.com/event/20210323_zumen/


筆者(わたし)によるブックレビューや、本書の題材となった住宅「KOTI」とはどんな家なのか設計者の視点からご説明させていただくのに加え、後半はKOTIの施工を担当してくださった大和工務店の初谷仁さんにもご登壇頂く予定です。

普段建築を語る時に、設計者がさも自分一人で建てましたみたいに語るのってどうなんだろう?と思っていました。ここはひとつお手紙(図面)の返信をもらうような気持ちで、作り手(施工者)と膝を交えてお互いのホンネを語り合いたいと思います。【設計者x現場監督】という史上初?のクロストーク、どうかお楽しみに!


申し訳ありませんがセミナーは有料となっております。サイン入り書籍付きのチケットもあり、こちらだと少し割安になるようです(ただし書籍はイベント後の発送)。当日参加できなくても、申し込んでおけば二週間のアーカイブ視聴が出来るようです。

本を読んで興味を持って下さった方は、是非こちらもご参加頂けると嬉しいです!

author
sekimoto

category
> 思うこと
> 生活


筋を通すという言い方があります。道理を通すとか、ルールを守るという文脈で使われますが、筋とは筋書きという言葉があるように、”ストーリー”を意味する言葉だとも思います。

日々の生活では判断や決断が常に求められます。今日のお昼は何を食べようという些細なものから、進学や就職、または結婚や独立というような重いものまで様々です。そんなとき、皆さんはどういう判断基準で選んでいるでしょうか。

私はいつも「筋を通す」ことを第一にしています。その意味は前述の通りですが、私は道理やルールも重んじますが、どちらかというとストーリーで考えているような気がします。人生はストーリーで考えると大体間違いがありません。予想と違う展開になったとしても、自分の中で説明が付けられるからです。

たとえばドラマや映画で、不遇の生い立ちながらも努力を重ねてチャンスを掴んだ主人公がいたとします。この時点で我々はその主人公に思い入れをします。共感ですね。見ている人は、そうか自分もいつかはと勇気がもらえるわけです。

ところがこの主人公がその後の成功にあぐらをかき、おごりから分不相応の事業展開をするシーンが差し込まれたらどうでしょう。きっと我々は「こいつは危ないな」と思うでしょうね。きっとこの主人公はこの先のシーンで失敗することが目に見えています。脚本家としても、その”振り”としてこのシーンを挿入しているに違いないのですから。

けれども人生は面白い。そうして無一文になった主人公が、初心を思い出し再び立ち上がったらどうでしょうか。もうこの筋書きも見えています。そうやって映画の感動巨編はできあがっているのですから。

我々はそれぞれが「人生」という名の映画の主人公のようなものです。本人にはわからなくても周りにはその筋は見えています。この人は危ないな、この人はきっと成功するという具合に。前者からは人は離れ、後者には人は集まってきます。よく見る映画のワンシーンのように。

だから判断に困ったら俯瞰することです。自分を第三者に置き換えて、その筋書きを考えるのです。そして筋を通す。

筋書きは人が作るのです。自分が作ったプロットを、あたかも脚本家が書いた脚本を役者が演じるかのように、まわりはそのプロットに合わせて動いてくれるものです。チャンスは向こうからやってくることはありません。すべては自分の日頃の行いや振る舞いが、周りを巻きこんで、巡り巡って自分のところにやってきた結果です。幸も不幸もすべてそうです。

どうせならその人生、周りを巻きこんでドラマチックなストーリーにしてみてはどうでしょうか?すべてはあなたの筋書き次第なのですから。

author
sekimoto

category
> オープンデスク
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48



デザインファームから2週間のオープンデスク生、今日が最終日でした。指導してきた学生をスタッフ達による全体講評会に送り出します。これを聞くのがいつもの楽しみ。

学生さんへの本一冊分の「伝わる図面の描きかた」講座が終了しました。Iさん、お疲れさまでした!

author
sekimoto

category
> 仕事
> 思うこと


家具建具でいつもお世話になっている藤沢木工所の藤沢さん品田さんが来社くださり、直近の住宅現場の家具について打合わせた。

先に刊行された拙著にも書いたのだけれど、うちは工務店が変わっても、可能な限り同じ家具・建具業者さんを使うようにしている。もう少し書くと、藤沢さんにお願いするようにしている。理由はひとつで、信頼しているからだ。

同じように、板金は新井勇司さんに、造園は小林賢二さんにという具合に、頼む人が固定化しつつある。工務店も固定化してきた。もうすぐでドリームチームが出来上がる。

建築は人がつくる。当たり前のことだけれど、当たり前じゃない世の中だ。いまだに家を「買う」という表現をする人がいる。家は買うのではない、作るのだ。誰が作るのか?職人さんが作るのである。

職人さんは光の当たらない職業である。建物が完成したら、その賞賛は設計者が一身に受ける。嬉しくも、いつも申し訳ない気持ちになる。職人さんにとって一番嬉しいことは何か?それは自分の仕事が認められることだ。

だから職人さんの素晴らしい仕事には、なるべく口に出して感謝の気持ちを表したい。そして指名したい。あなたと仕事がしたいと。素晴らしい図面を描くことも大事だけれど、ものづくりでもっと大事なことはそういうことだ。

藤沢木工所の職人が、近所の本屋に行ったら私の本が売っていなかったとぼやいていたそうだ。なんだか嬉しい。自分たちの仕事が本になったというのは誇らしいことだと思う。

我々の図面は細かい。でも藤沢さんの仕事はもっと細かい。そこでようやく釣り合う。誰とでもじゃない。釣り合わない人とは仕事ができない。

建築は人がつくる。相性の良い者同士が集まってつくる。建主さんも我々と相性が良い人だけがいらっしゃる。そうやって作られるものは、最高のものしかできない。難しいようで簡単なこと。そう思いませんか?