12. 10 / 26
警鐘
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sekimoto
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> 生活
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私もけして長くはない人生の中で少なからずの経験をしてきた.大学時代の体育会の規律.下積み時代の不安感や駆け出し時代の惨め感.理屈の通用しない子育て.人間は追い詰められると,平和な状態では思いもつかないような行動に出ることもある.
それは自宅のソファでワイドショーを眺めているのとはわけが違う.事件と日常の違いは,その時に一線を越えるか越えないかの違い.ほんのわずかな紙一重の世界がそこには存在するのだろうと思う.
だからいつも事件の報道を見ると,私は「これは自分だったかもしれない」と思う.こいつは馬鹿だなとはとても思えない.そして,自分がその場にいたらどうだっただろうと想像してみる.その時に一線を踏み越えないよう,未来の自分に向かって警鐘を鳴らしたい.
12. 10 / 25
消費増税その2
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sekimoto
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> 社会
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それによると,消費増税後でも,総合的には建築費が同じか安くなるというケースもあるとのこと.ある意味私も納得したのでここでもご紹介したいと思います.
【ローン金利の問題】
十分な頭金がないままに消費増税前に建てようとすると,結果的に借りるローン額が大きくなります.とあるファイナンシャルプランナーさんの試算によると,頭金なしで税率5%で建てるケースと,頭金を建築費の2割ほど用意してから税率10%で建てるケースでは,後者の方が圧倒的に安上がりなのだそうです.
これはローン額が大きくなると金利分も当然大きくなるからですが,仮に2000万で建てる場合だと消費税よりも金利の方が70万ほど高く付き,3000万で建てる場合だと同じく110万ほども金利の方が高く付くそうです.
自己資金を十分(2割程度)に確保するというのは消費増税に限らず,スムーズな家づくりの鉄則とも言えますが,自己資金が少ないままに増税前に慌てて建てると,逆にそちらのほうが高く付くということもあるようですから,どうかご注意ください.
【需要に伴う建築コストの変動】
これはとある工務店さんの話だそうですが,消費増税直後は一時的に仕事が減り,結果的に値引きも引出しやすくなるとのこと.過去の例でも,消費税が3%→5%に増税された直後はマンション販売や住宅着工件数も大きく落ち込み,軒並み大きな価格下落があったそうです.
今回のケースではなんとも言えませんが,仕事が集中する時期は高くつくというのは建築業界に限らず市場の原則とも言えます.需要が落ち込む時期に涼しい顔で建てるというのもまた賢明なやりかたと言えるかもしれません.
いずれにしても,「消費税が上がるから家を建てる」のではないはず.
たまたま増税前に最善の建て方ができた方はラッキーだと思いますが,増税前に間に合わないなら意味がないとは思わず,世間の動きに惑わされないで,じっくりと満足のいく家づくりをして頂きたいと思います.
12. 10 / 24
消費増税について
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sekimoto
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> 社会
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再来年、平成26年4月1日より消費税が5%→8%に増税になることは周知の通りかと思います。でも,この時期に工事がまたがる場合、どちらの税率になるのでしょうか。
たとえば、平成26年4月30日に竣工する住宅があったとします。この場合、工事請負金額の消費税は5%でしょうか、8%でしょうか?
答えは8%です。
普通に考えたら、その工事のほとんどは消費税5%のうちに終えているのだし、資材もその期間に購入しているはず。だから5%でしょう?と思うのですが、現時点で示されている経過措置によれば、消費税の税率は引渡した時点で決まります。従ってこの場合の契約金額は「8%」となるのです(上図を参照)。
ということは、平成26年3月末竣工を絶対条件とする契約が来年にかけて殺到するのでしょうね。ということはこの時期、職人不足も懸念されます。工務店は今から戦々恐々でしょう。
もう一つの措置によれば、平成25年9月末までに工事契約を結べば、4月を過ぎても5%が守られるというものもあります。
ただ一般の木造住宅の場合、工期が6ヶ月を超えることはあまりありません。ですので、大規模住宅や鉄骨・コンクリート造の場合に限り、こちらが工事契約期限のリミットになりそうです。(弊社も来年10月以降の設計契約分より、設計料率の見直しをさせて頂きます)
さてそんな影響からでしょうか、ここ数週間で尋常ではない数の設計相談のご連絡を頂いております。本当にありがとうございます。
ただ現時点の状況では、今からお受けする設計に関しましては、先行する計画のキャンセルがない限り、消費増税前の竣工は困難な状況にあります。今から家づくりをご一緒させて頂く場合は、竣工までおおむね2年ほどのお時間を頂いておりますので、どうか予めご了承下さい。
ただ…一生の買い物です。3%の消費税分を節約するがあまり、誤って本質から外れた選択肢を選ぶことのないよう、じっくりと準備をして家づくりをして頂きたいと思います。
12. 10 / 21
しだれ桜の家 上棟!
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sekimoto
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> 仕事
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昨日は秋晴れの中,「しだれ桜の家」の上棟式がありました.
この家は木造ですが,仕口に金物を使用したSE構法を採用した住宅で,うちでSE構法を採用するのは,設計監理までやらせて頂いた住宅では「百日紅の家」以来およそ3年ぶりとなります.その前は「うめハウス」(設計のみですが昨年竣工した「クレマチスの家」という住宅もSE構法でした).なぜか植物の名前がつくとSE構法になる確率が高いようです.ナゼでしょう笑.
この家の特徴は方形屋根.正方形プランに,きれいなトンガリ屋根が載っています.こういう屋根形状は普通に見えて実は難易度が高いのです.真ん中の柱頂部にすべての梁が集まってくるので,ここの納まりには注意が必要です.
今回はSE構法で特注金物を使って納めていますが,上棟時もこの部位の精度で苦労されていました.
今回の棟梁とはもう何度も一緒にやっていますが,上棟式でもこの家は難しい,面倒な納まりがいっぱいあるとボヤいていました(既製品もあるのになんでわざわざ作るんだとか笑).こうやって大工がボヤくところを見るのはとても楽しく,彼らを困らせることに生き甲斐を感じます笑.そうやって一生懸命頭をひねって,うんと苦労して建てて頂きたい.だって我々もそうやっていっぱい頭をひねって設計してきたのだから!
夕方照明に照らされた骨組みがとてもきれいでした.ここからが正念場!ガチンコの現場がまたはじまります.
[caption id="attachment_6141" align="alignnone" width="560" caption="模型写真|しだれ桜の家"]
[/caption] 12. 10 / 19
作品追加しました
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sekimoto
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> 仕事
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久しぶりに作品写真を更新しました.
3月に竣工した川風の家(K邸)と,5月に竣工したSPH(H邸)の2題です.
川風の家は下町の狭小地に建つ3階建ての住宅ですが,近くを流れる柳瀬川からの川風をゆるやかに受け止め,採光に難のある敷地に明るいリビングを実現しています.狭小敷地を逆手にとって,小住宅ならではの近しい家族の距離や近隣とのつながりをテーマにした住宅です.
もう一件のSPHは,対照的に開発地の突端に位置し,計画当時は取り付く島のないほどの茫漠とした景色が敷地の周りには広がっていました.そんな敷地に守られた庭としての小さな中庭を配置し,この中庭を中心に生活しながら季節の移ろいを感じてもらえるような,そんな作りを目指した住宅です.
上記の2件はともに昨年の東北大震災のただ中に計画が進んでいたものの,そんな逆境にもめげずに強いお施主さんの意志の力で計画が進んでいった住宅でもありました.我々にとっては救いの神のような住宅です笑.環境への配慮やつながり方など端々にそんな我々の強い思いが込められてもいます.
それぞれ二人の素晴らしい写真家に撮影をお願いしました.
どうかじっくり作品をご覧下さい.
[これまでの作品]へ https://www.riotadesign.com/works/
川風の家|撮影 新澤一平
SPH|撮影 後関勝也
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