
昨日は秋晴れの中,「しだれ桜の家」の上棟式がありました.
この家は木造ですが,仕口に金物を使用したSE構法を採用した住宅で,うちでSE構法を採用するのは,設計監理までやらせて頂いた住宅では「百日紅の家」以来およそ3年ぶりとなります.その前は「うめハウス」(設計のみですが昨年竣工した「クレマチスの家」という住宅もSE構法でした).なぜか植物の名前がつくとSE構法になる確率が高いようです.ナゼでしょう笑.
この家の特徴は方形屋根.正方形プランに,きれいなトンガリ屋根が載っています.こういう屋根形状は普通に見えて実は難易度が高いのです.真ん中の柱頂部にすべての梁が集まってくるので,ここの納まりには注意が必要です.
今回はSE構法で特注金物を使って納めていますが,上棟時もこの部位の精度で苦労されていました.
今回の棟梁とはもう何度も一緒にやっていますが,上棟式でもこの家は難しい,面倒な納まりがいっぱいあるとボヤいていました(既製品もあるのになんでわざわざ作るんだとか笑).こうやって大工がボヤくところを見るのはとても楽しく,彼らを困らせることに生き甲斐を感じます笑.そうやって一生懸命頭をひねって,うんと苦労して建てて頂きたい.だって我々もそうやっていっぱい頭をひねって設計してきたのだから!
夕方照明に照らされた骨組みがとてもきれいでした.ここからが正念場!ガチンコの現場がまたはじまります.

[caption id="attachment_6141" align="alignnone" width="560" caption="模型写真|しだれ桜の家"]

