11月2日開催のOZONE HOUSE MEETINGにて、建築家・伊礼智さんとタニタハウジングウェアの谷田社長の対談企画があるようですが、ひょんなことから私が進行役を務めることになりまして、昨晩は伊礼事務所で打ち合わせがありました。
OZONE HOUSE MEETING 2015
伊礼さん、タニタさんの仕事それぞれをよく知る立場から、当日はスルドく切り込みたいと思っていますが、昨日の伊礼事務所でのタニタ商品開発のウラ話が面白すぎて、役得を噛みしめつつ、当日時間内に”オチ”まで持って行けるのか不安を覚えてます。これ本当に面白い話になりますので、ご興味ある方はどうかお早めにお申し込み下さい!
にしても伊礼事務所。打合わせは夕方、お茶代わりにビール、からの呑み屋、が鉄板のようで、いやはや学ぶべきところはまだまだあるようです笑
OZONE HOUSE MEETING 2015
伊礼さん、タニタさんの仕事それぞれをよく知る立場から、当日はスルドく切り込みたいと思っていますが、昨日の伊礼事務所でのタニタ商品開発のウラ話が面白すぎて、役得を噛みしめつつ、当日時間内に”オチ”まで持って行けるのか不安を覚えてます。これ本当に面白い話になりますので、ご興味ある方はどうかお早めにお申し込み下さい!
にしても伊礼事務所。打合わせは夕方、お茶代わりにビール、からの呑み屋、が鉄板のようで、いやはや学ぶべきところはまだまだあるようです笑
息子が幼稚園の時から通う美術教室があり、恒例の秋の美術展が近づいてきました。
去年までは毎年油絵を描いてきたのですが、6年生の今年は立体製作が許されており、去年の6年生が作っていた”剣”を、今年は自分も作ってみたいとかねてから思っていたようです。
どんな剣にするのか迷っていましたが、最終的に進撃の巨人に出てくる「超硬質ブレード」なるものを作りたいと言い出し、息子から相談を受け私も手伝うことになりました。
当然、私はそれがどんなものなのか全くわかりません汗。
ところが最近ではググれば何でも出てくるのですね。超硬質ブレードの作り方なるものも某サイトに詳しく載っており、まずはこれを参考にさせて頂くことにしました。(本当に助かりました!)
まずは型紙を作る作業から。
ここは普通にできるでしょ?と思いつつ、あまりのぎこちなさにちょっとびっくりしました。思えば、カッターを握って何かを作るという経験は、これまであまりさせてこなかったように思います。
仕方なく、ここも手取り足取り。はみ出したり歪んだりした部分は作り直しを命じながら、作業は進んでゆきます。
最初はブレードの部分から。
ここは思いのほかすんなりいきました。芯にアルミパイプを通すという本格仕様。厚紙を重ねて強度を高めます。表面にはジェッソを塗って質感も高めてゆきます。(この時点で、既に子どもの工作の域を超えているかもしれませんが…)
これはグリップの部分に、ハンダゴテを使って溝を付けているところです。プロセスの写真はジャンプしていますが、実のところこのグリップ部を作るのが一番大変でした。ソフトボードを重ね合わせ、角を丸め、丹念に処理を重ねてできています。
こういうところが小学生には難しいと思うのは、まだまだラフなのに適当なところで筆を置こうとするところ。いやいやもっとクオリティ高めないとだめでしょ!と脇から私の檄が飛びます。私の物づくりの血が妥協を許しません。子には迷惑かもしれませんが…。
ここはこうやって、やすりをかけて、とここでも手取り足取り。ちょっとうるさそうだったけれど、素直に言うことを聞くところは偉いです。ここまでで、すでに何日かを費やしています。
さて、いよいよ塗装です。マスキングをして、全体にシルバーを吹き付けてゆきます。
スプレー吹くだけなら小学生でもできますが、やはり塗装はマスキングなど段取りが勝負です。こういうところも小学生には難しいので、大人がサポートしてやる必要があります。
マスキングしきれないような細かいところは、細かい筆で色を入れてゆきます。
休憩を挟みながら、少しずつクオリティを上げてゆきます。
できました!超硬質ブレード。
息子も大喜びです。
途中から私のスイッチが入ってしまった部分もありますが、基本的にこれは息子の作品なので、私が手を出しすぎてはいけないという部分で苦労しました。結果的にですが、不慣れな息子の作業がかえって小学生らしい”味”になってくれたと思います。
親が子供の工作に手を貸すことには賛否あるかもしれません。でも私は物づくりというのは成功体験なのだと思います。一度ハードルを越えようとして挫折してしまうと、次からはもうそれは”無理”なんだと諦めてしまうでしょう。小学生ならなおさらです。
息子は私との協働作業ではありましたが、手間をかけたことで、結果的にあり得ないクオリティのものが出来上がったことに大いに満足感を得たようです。次はもっとこだわって、もっと違うものを作ってみようと思うに違いありません。
ということで、めでたしめでたし。
これを美術展に出すということですね?
と思わせといて、違います。これは我々のゴールではありません。
これは実際にあるものをトレースして作ったに過ぎません。アニメの道具を描き写したようなものです。それでは美術とは呼べませんよね?
これを足がかりに、次はいよいよオリジナルデザインに挑戦です。
ワークショップはまだまだ続きます!
えっと、誰?
誰って決まっているじゃないですか。水玉シャツに色メガネといったらあの人しかいませんよ。ちなみに息子に「これ誰だかわかる?」と聞いたらソッコーで「お父さん!」と答えました。へぇわかるんだ。ちょっと感動。
なんでわかったの?と聞くと、「だって水玉シャツ着て、メガネかけてるし」と。この風貌、家族の中でもアイコンとなりつつあることに、ちょっと複雑な心境です。
もとい。
エクスナレッジの『建築知識』という建築専門誌で今月(10月号)より連載を持つことになりました。タイトルはずばり、
あの違うんです。ちょっと説明させてください。
このタイトル考えたのは私ではありません。誰って決まってるじゃないですか。エクスナレッジが生んだ敏腕編集者、無茶振りと押しの強さだけでこの業界をのし歩く男、N山さんしかいません。
かつてN山さんに取材してもらった建築知識4月号の記事で、そのタイトルを私に「普通っ!」と斬られてしまいましたからね。根に持っているわけです。
最初に初稿が手元に届いたときにタイトルを見て、思わずのけぞりましたよ。しかしスタッフに見せると一同爆笑でした。
ウケた。もうこれで決まりです。面白ければすべてはオーライ。N山さん、グッジョブ!そして担当に、エクスナレッジきっての才女と噂されるU野女史をつけて下さいました。N山さん、ナイスプレー!
この連載でやろうとしていることは何か?
それは、住宅の設計は一見すると取るに足らないような基本の積み重ねなんだよ、ということなんです。表現に走りすぎて奇をてらうと、必ずそのとばっちりを受けることになります。「自然ナメんな」ということが起こります。
一見きれいに納まっているように見えても、数年後には不具合が起こったり、手垢まみれになってしまったり。「デザインへのこだわり」と言えば聞こえはいいですが、その結果として工務店やお施主さんに迷惑をかけてしまうのはいかがなものか?と思うわけです。
かといって、過度に守りに入ったようなものは必ずしもお施主さんは求めていません。既製品を並べておしまいというわけにはいかないのです。なぜなら、我々に依頼されようというお施主さんは、他にはないプラスアルファの価値を求めていらっしゃるからです。
イメージは「本場フランスで修業した三つ星レストランのシェフが教える本格レシピ」ではなく、「今日の献立にすぐに使える栗原はるみレシピ」みたいなものでしょうか。
果たしてそんなものを”流儀”だなんて言って良いものかわかりませんが、(ほら無茶振りするから苦しくなるじゃないか!)なんとかその名に恥じぬものをご紹介してゆきたいと思います。
専門誌ですから、一般の方が目を通すようなものではありませんが、専門家の皆さまはどうかお手柔らかにお付き合いください!
150918・朝日新聞
1.隈研吾x梓設計x大成建設
2.伊東豊雄x日本設計x竹中・清水・大林JV
3.ザハ・ハディドx日建設計x?
仕切り直しとなった新国立競技場の公募に、応募者がほぼ出揃いましたね。
記事の見出しに「新国立公募に大成」とあります。
なんで大成がそんなにフューチャーされるかというと、旧計画でも関わっていたゼネコンのうち、一番作業員や資材などの動員力があるからなんですね。
今回の公募は金額もさることながら、人材や資材の調達力が問われています。つまり大成の動向を、業界は固唾をのんで見守っていたわけです。その山が動いた。
そして梓は、旧計画の設計JVの中では超大手の日建設計・日本設計の影に隠れていましたが、実はすごい実力を持っています。旧設計JVの中では、フィクサー的な動きをしていたとも言われています。
そこにきて隈研吾さんなわけです。
持っていくな-、と正直思いました。隈さんが持っていったというより、大成x梓が獲りに行った、もっと言うと「置きに行った」といったところでしょうか。しかし悔しいかなこの布陣、この中では間違いなく大本命でしょうね。
そして伊東豊雄さん。
今国内では名実共に最強の建築家。なによりイメージがいいです。そしてゼネコンチームに業界の雄、竹中を擁しています。強い、これは強いです。先ほどの裏事情を知らずに居並ぶ名前だけを見たら、大本命はこちらと目されてもおかしくありません。
しかし、まだ何が起こるかわかりませんよ?
そしてザハです。一度は王位につきながらも失脚し、もう立ち上がれないだろうと思わせておきながら、またやってきました。まさに不死鳥。正確に言うと日建設計からの熱いオファーに応えた形のようです。ザハ本人も言っているように、この2年間の蓄積は伊達ではありません。
旧計画では、日本側の盛りだくさんすぎる要望に図体ばかり大きくなってしまいましたが、本来のザハの実力はこんなもんじゃありません。今回大きなプログラムの見直しがありましたので、きっと体脂肪をロッキー並みに絞って、再び鮮烈な案を示してくれることでしょう。
しかし痛いのは、大手ゼネコンに一斉にそっぽを向かれてしまったことです。ゼネコンはシビアです。負けた将には用はないとでも言わんばかり。
私はザハ・日建は竹中と組むだろうと予想していました。ところが竹中は伊東さん側に付いた。義理・打算・裏切り・・。さながらリアル三国志を見ているかのようです。
一体誰が勝つのか、最後まで目が離せません。要するにこれなんですね、旧計画になかったのは。布陣を公開したわけですから、ここからの審査も可能なかぎりガラス張りでやってほしいものです。
いっそ東京ドームでやってくれたら、観戦に行くのになあ!
※追記
その後ザハ・チームが応募を断念したとの報道がありました。結局組む相手(ゼネコン)が見つからなかったということですね。残念なニュースでした。
木更津で進めている中庭住宅「OPEN-d」の中庭に、大きなユキヤナギが入りました。中庭の真ん中に、ユキヤナギがひと株だけ。ある意味とても贅沢です。
愛猫家の住宅なのですが、猫が土に触れると病気になりやすいということや、高木を入れると屋根に登ってしまうことなどから、設計時には「中庭には木はいりません」というところまで行っていたのですが、最終的に低木のユキヤナギを入れることで決着しました。
低木といいつつも、高さが1.6mくらいあるような大ぶりなものを選んでもらっています。
中庭には最終的にウッドデッキが張られるのですが、ユキヤナギの周囲は一段下げてもらう予定です。スクエアな中庭の中央に、白い花をつけた巨大な花束が添えられたような、素敵な中庭になることを期待しています。
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