18. 01 / 01

謹賀新年

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sekimoto

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新年あけましておめでとうございます。

昨年の暮れは、多くの方より「良い年でしたね」というお言葉をかけて頂きました。確かに昨年は念願の著書を出すことができ、多くの住宅も竣工しました。またご依頼を頂き、多くのセミナー等にも登壇をさせて頂きました。

出版社とのつながり、建築家・伊礼さんとのつながり、OZONEさんやアールト、北欧のつながり、これまでの細く長かったいろんなつながりが、いろんなきっかけで一気に束のようになってつながった、昨年はそんな一年だったように思います。本当に幸せな一年でした。

独立してからもう15年を数えますが、筋を違えず、ずっと一本の道を歩んできました。一本の幹からは様々な枝が伸びて、その先に葉や果実をつけるようになってきたことを実感しています。リオタデザインを卒業したスタッフも、多方面で活躍しているようです。

石の上にも3年と言いますが、3年などという時間は、まるでバスを降りて登山口に立つまでの時間のようなものだとあらためて思います。まだ10年早いという言葉もありますが、10年という時間もまた、振り返れば苗から育ててようやく蕾を付けるまでのような、そんな時間に過ぎないかもしれません。

少なからずの住宅を設計し、多少は経験を積み、知恵が備わり、気力満ち、そして優秀なスタッフが集いました。リオタデザインは今最も充実した仕事を成し遂げようとするその帳にあります。この戦力とモチベーションで、今年はこれまでで最も優れた仕事を残したい。今年一年の様々な方との出会いや、出来事が今からとても楽しみです。

皆さま、本年もどうかよろしくお願い致します。

2018年1月1日
関本竜太|リオタデザイン

17. 12 / 14

カーポート問題

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sekimoto

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カーポート問題というのがありますね。

駐車場に屋根を架けたいという気持ちはわかるけど、折角作った住宅の前にデンッと既製のカーポートを置かれるのはやはり萎えます。もちろん建て主さんもそれは本心では望んでいない。でも製作で作るとすごく高いものになってしまう。やっぱカーポートは必要悪!?

これが世に言うカーポート問題。(言わないか)

ちょっとそんなことをずっと考えていて、これは構造家の山田憲明さんのところに行ったついでに雑談しながら設計したカーポートです。

鉄骨柱を4本立てたらあとは全部大工工事。材はツーバイ材(2x8)しか使いません。さすがに既製のカーポートのほうが安かったけれど、差額は約15万円でした。だったらこっちでやりましょう!と建て主さんにはご理解を頂いたのでした。

今日行ったらカーポートの全容が見えていてちょっと感動。屋根もちゃんと葺かれます。これは行田で進めている「さつきの家」にて。住宅を含めはやく全体を見せたい!かなりイイ感じです。

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竣工写真をアップしました。
5月に竣工した「路地の家」と、9月に竣工した「DECO」の2件になります。

路地の家
https://www.riotadesign.com/works/17_roji/#wttl
DECO
https://www.riotadesign.com/works/17_deco/#wttl

いずれも写真は新澤一平さんになります。

路地の家は、狭い路地に開いた街と一体化する住宅の試みと、3層吹き抜けの本棚という大仕掛けのある家です。DECOは郊外の住宅地に建つ、ハイサイドライトから光を導いた端正な住宅です。

いずれも、建て主さんの住まい方が素晴らしく、撮影時も大きく物を移動することはありませんでした。前回の大和田の家同様、建て主さんのセンスが光る家です。

どうかじっくりとご覧下さい!


以前、タニタハウジングウェアさん主催の「屋根のある建築作品コンテスト」の住宅部門において、「緩斜面の家」で優秀賞を受賞したことをブログで書きましたが、土曜日はその授賞式がありました。

ところが、当日私は別に北欧建築・デザイン協会主催のクリスマスパーティがあり、私は企画の総責任者ということもあり、どうしても授賞式に出席することが適いません。

どうしよう!ああ、こんな時に自分のコピー人間がいれば…。

ということで、スタッフの矢嶋くんに私のお気に入りの水玉シャツを着てもらい、本人として授賞式に列席してもらうことに。この替え玉作戦がまんまとはまり、「関本=水玉シャツ」と思っている多くの方には全く気づかれませんでした。

…というのはまっかな嘘で、審査員の伊礼さんには思い切りツッコまれたようです笑。でもスタッフが私の水玉シャツを着てきたということで、会場は大盛り上がりだったとか。ヨカッタ!


週明けに列席したスタッフより、受賞の盾と副賞?の”蝶ネクタイ”を渡されました。この蝶ネクタイ、どんなのかと言いますと、


なんと、タニタハウジングウェアさんの商品で、私も試作に関わったensuiというくさり樋でできた蝶ネクタイ!さすがタニタさん、ユーモアが効いています。

これ、オリジナルはnugi-tiechoという、手ぬぐいを蝶ネクタイにするという蔵堂さんが出しておられるアイテムなんですね。蔵堂さんというのも、雑貨屋さんではなくて居藏さんという方がやっておられる工務店さんだという、これもまたユニークな話なのですが。

ということで、あらためて水玉シャツとensui蝶ネクタイを身につけ、盾を手にパチリ!タニタハウジングウェアさん、また伊礼さんをはじめとした審査員の皆さま、素晴らしい賞を本当にありがとうございました!



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sekimoto

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今年2月に竣工した「大和田の家」の写真をサイトにアップしました。撮影は新澤一平さん。今回も素晴らしい写真を押さえて頂きました。

大和田の家
https://www.riotadesign.com/works/17_owada/#wttl

大和田の家はご縁あって、お寺の庫裏として計画させて頂いたものです。写真だけを見たら、とてもお寺の庫裏とは思えないかもしれません。とてもモダンなセンスをお持ちの方でしたので、法的な様々な壁はありましたが、建て主さんとの呼吸はぴったりでした。我々にとっても幸せなお仕事だったと思います。

どうか写真に写っている様々な家具や生活用品まで、じっくりとご覧下さい。もちろんコーディネーターは一切入っていません。家具についてもテーブルサイズについて相談を受けたことはありましたが、選定はすべて建て主さんが自ら行われています。

曰く、自分の大好きな家具が置ける家にしたかったのだそうです。そりゃ家具選定も楽しいですよね笑


私は相談を受ければ助言はしますが、基本的には家具は建て主さんに自由に選んで頂いています。家具は家族と同じで、個性そのものだと思うからです。

ドラマに出てくるようなイケメン家族設定(つまりプロのコーディネートという意味ですね)にすることもできますが、そこに住むご家族が自分で選んだ家具で住まわれるということが、住宅にとっては大切なことなのではないかと思います。

そうでなければ、まるでドラマの舞台セットの中で生活するようなことになってしまいますよね。また言うまでもなく、家は建築家の作品集のために建てるものでもありません。


もっとも、こういう”トップランナー建て主”さんがボトムを引き上げてくれるので、これが他の建て主さんの刷り込みになり、何も言わなくとも撮影時にはこういう状態になっている、というワケでもあるのですが笑。これは、リオタデザインが長年積み上げてきたものかもしれません。

でもきっと建て主さんにとっては、これが無言のプレッシャーになっていることは想像に難くありません…。

大和田の家
https://www.riotadesign.com/works/17_owada/#wttl