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sekimoto

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昨日は仕事納め,焼肉をつつきながらの打上げでした.この年末は進行中の住宅に加えて,店舗など短期勝負の仕事が入ったこともあり,いつになく慌ただしい怒濤の年末となりました.

今年はなんといっても3月の大地震の記憶が生々しかったです.被災地の被害はもちろんですが,我々の仕事に及ぼした影響も甚大でした.

震災後はしばらく”真冬”のような状況でしたが,GW明けにはウェブサイトをリニューアルし,それが功を奏したか夏までにかけて多くのお問合わせやお仕事を頂けたことで,事務所としてもなんとか息を吹き返すことができました.サイトデザインを担当して下さった石曽根さんには,この場をお借りしてあらためて感謝したいと思います.

また一方では長く事務所を支えてくれていた中堅スタッフがこの秋に退職し,戦力的には大きなダメージとなりましたが,それを補うように残ったスタッフが奮起してくれたことは嬉しかったことです.新スタッフの加入によっても事務所の雰囲気が変わり,新しい個性の組み合わせによる新組織としてスタートを切った年でもありました.

今年もいろいろな出会いがありました.クライアントの皆様,同業の建築家たち,学生さんらとの出会いや交流も,我々の一年を豊かで楽しいものにしてくれました.

愛情あふれるクライアントご家族,ご夫婦との関わりからは身につまされることも多く,反省とともに学ばせてもらうことも多々ありました.建築家の友人らからは,震災で困っていたときなど貴重な情報を共有させてもらったりもしました.

また学生やスタッフに対しては,思いが先行してつい感情的になってしまったり,一方でそれに彼らが応えてくれたりと,自分への反省と得た喜びも同じくらいありました.

今年我々と関わってくださったすべての皆様,ありがとうございました!
スタッフの三浦さん,牛島くん,いつも感謝しています.また秋に退職した柴くん,あらためてこれまで支えてくれてありがとう.献身的な仕事をして下さる工務店さん,そして家族….いろんな人に感謝したくなるそんな一年でした.

11. 12 / 06

あれから10年

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今日は板橋区某カフェのプレゼンテーションがあった.
この一週間で気合いを入れてプランを練り上げ,昨日はスタッフが遅くまで残って模型を仕上げた.結果,気に入って頂けて無事ゴーサインを頂くことができた.(やった!)

思えば僕がフィンランドからの帰国を決めて,帰ってきたのがちょうど10年前の12月.そして翌年早々に事務所を立ち上げ,はじめての仕事が荻窪のカフェmoiの仕事だった.

現在は吉祥寺に移転し,押しも押されぬ人気店になったカフェmoiも,そういう意味では来年で10周年ということになる.荻窪のmoiは広さわずか6坪弱のちいさなお店だったけれど,その中にいかに豊かな空間をつくるかに奮闘した仕事でもあった.

あれから10年,今回は荻窪のmoiよりもさらに小さいわずか4.5坪のお店.リオタデザインの新しい10年はここからはじまる.そんな意気込みで取り組みたいと思う.


今日は実はフィンランドの独立記念日.今年は久しぶりにフィンランド大使館からレセプションのご招待を頂き,実に5年ぶりくらいに広尾の大使館の敷居をまたいだ.

大使館とは僕も帰国以来の長いお付き合いになる.独立直後,仕事がない時期にはアールトの展覧会開催に向けて奔走したり,そんなつながりでフィンランド大使館やフィンランドセンターともよく絡んでイベントのお手伝いもした.

でもいつの頃からか,自分の仕事もだんだん多忙になり,大使館やフィンランドとも少しずつ疎遠になっていった.そんな折りに,今回久しぶりにご招待を頂き,フィンランドに関わるいろんな新しい顔,馴染みの顔にお会いできたことで,あらためて自分とフィンランドとの切っても切れないつながりや,ご縁のようなものをあらためて確認することができた.それもこの10年という区切りのひとつになるのかもしれない.

帰宅するとフィンランドに住む友人からのユニークなプレゼントや,9月に退社したスタッフからも花が届いていた.なんだか胸がいっぱいの一日だった.

[caption id="attachment_2866" align="alignnone" width="420" caption="エーロ・アールニオがパッケージデザインをした牛乳パック"][/caption]

[caption id="attachment_2867" align="alignnone" width="420" caption="中からはチョコレートとサルミアッキが!"][/caption]

[caption id="attachment_2865" align="alignnone" width="560" caption="元スタッフの柴くんからはシクラメンが届いた"][/caption]

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突然ですが,リオタデザインの仲間が1名増えました.
牛島裕智(29)といいます.よろしくお願いします.

9月末でスタッフの柴が退職した話は以前書いた.話はそれより更にさかのぼり,9月にスタッフを連れて社員研修旅行に出かけた話も以前このブログで書いた.

その文中で「今月いっぱいで辞めるスタッフがいる」と書き,そのことで2人いるスタッフのうちどちらが辞めるのかとクライアントの間では密かな話題になっていたらしいのだけれど,彼はその一文を見て更新されたその日のうちに連絡をしてきた.「はやっ」である.

でも僕は人生は常にタイミングだと思うのだ.あっと思ったら即行動した人がやっぱり強い.実のところ,しばらくは僕もスタッフは取らずに,現在のスタッフと2人体制でのんびりやろうかと思っていた矢先だったので,いきなりのコンタクトに思わず動揺してしまった.

とりあえず面接をしたら良さそうだったので,先月から研修に来てもらい,晴れて今月からスタッフに加わってもらった.この決断に関しては自分に「はやっ」である.

こんなブログをどれだけの人が見ているのかわからないけれど,スタッフが辞めた件を見てその後も入所希望のコンタクトなどはあったから,真っ先に手を上げた彼は強運だったと思うし,良い人に来てもらえて僕としても感謝をしている.

そしてのんびりやるはずだった当面の仕事も,彼の参加で馬力に拍車がかかった.彼に加わってもらったプレゼンは立て続けに上手くいき,スタッフ2名体制でなければとても回していけない状況になったのだった.めでたしめでたし.人生はつくづくタイミングなのである.

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昨日はオープンテラスの家,内覧会にお越し頂いた皆様ありがとうございました.

今回の計画は改装ではありますが,ほぼ新築並みのプログラムで,クライアントのこだわりと我々のいくつかの新しい試みがうまくはまり,クオリティの高い空間に仕上がったのではないかと自負しています.来場者の方々にも,いつもとは少し違う空間の仕上がりを楽しんで頂けたのではないかと思います.

今回は非常に複雑な条件の絡み合った計画でもありました.改装,それも2階のフロア改修という制約上,どうしてもインテリア指向になりがちな計画の方向性を,オープンテラスによって外とのつながりを持たせることができたことは,計画上非常に大きかったように思います.できあがってみればシンプルな空間も,その水面下では必死にもがいていた我々のプロセスがあります.

今回の仕事では,あらためて我々の建築へのスタンスというものを考えてみました.
我々は特定の建築の型を持たず,その時その状況に応じた解決をその都度見いだしてゆきます.それが勾配屋根になることもあれば,四角くモダンな建築になることもあります.

強い建築テーマを底辺に据えてひとつの空間を追求し続ける方もいますが,我々の強みはおそらくそういうものを持たないところにあるのかもしれません.常にシフトをニュートラルにしておくこと,意識的に流されながらつくること,そのことによって自分が意識するよりももっと遠くへ行くことができます.

次に控えている仕事も個性的な敷地やクライアントばかり.まだまだ変わり続けられるような気がします.

最後に内覧会にあたって全面的なご協力を頂きましたクライアントに,この場をお借りして深く感謝致します.終了後に囲んだ食卓と語らいもまた最高に楽しかったです.ごちそうさまでした!






11. 10 / 01

船出をまえに

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人との縁を大切に思う.この国や街には人があふれている.交差点では無数の人とすれ違うけれど,その中で知り合い気の合う仲になるということはまず皆無に近いことだ.

人との出会いは不思議なもので,一時期は仲の良かった友人も今ではほとんど連絡を取っていなかったり,逆に卒業してから仲良くなって,今でもその関係が切れないという友人もいる.それはクライアントや教えている学生たちにも皆同じことが言える.

僕は建築をやっていなかったら,ずいぶんと寂しい人生を送っていたのではないかと思うことがある.とりわけ人見知りなので,人と打ち解けるには時間がかかる.自分から人をかきわけてアピールするというのも苦手だ.けれども自己表現としての建築がそれを助けてくれる.僕の作品を見て,いろんな人が共感してくれて集まってきてくれる.僕はそれを心から幸せに思う.

スタッフの柴くんとの出会いは,僕が設計したカフェmoiだった.当時の常連客だった彼とまだ荻窪にあったお店で,オーナーの岩間さんを介して知り合った.その時は二言三言言葉を交わしただけだったけれど,それがその後うちのスタッフとなり,番頭役として何年にも渡ってうちの事務所を支えてくれる存在になろうとは,その時はつゆほども思わなかった.つくづく出会いの不思議を思う.

彼の在籍したこの約4年間は,事務所としてもジェットコースターのような変節点のまっただ中にあった.事務所を移転し,繁忙期から一転して仕事がなくなり,彼と二人きりで乗り切ったあの苦しかった時期も今となっては良い思い出となっている.

彼は建築の大学を出ていない.様々な職業を転々として建築に辿り着いた苦労人の彼を見ていると,人生経験は無駄ではないのだなということをつくづく思わされる.クライアントや現場への対応は丁寧かつ落ち着いていたし,どこに行っても彼に対する信頼は揺らぐことはなかった.

設計では細部に至るまで根気強くエスキースを重ねていた姿が印象的だ.その安心感から,僕もついつい甘えて彼に対応を任せることも多かった.そういう意味で文字通り僕の”右腕”であったと言える.

そんな彼もいよいよ自分の道を歩み出す時期が来たようだ.その相談を受けた時,僕は彼を引き留めなかった.誤解を恐れずに言えば,彼が去って残念という気持ちよりも,彼の決断にかつての自分を重ね「ガンバレ!」というエールの気持ちでいっぱいだった.彼が船を漕ぎ出すなら今しかないと思う.

大丈夫,なんとかなる.僕もなんとかなったから!
心が折れそうになったら僕の背中を思い出してください.活躍を期待しています.