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sekimoto

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今年2月に竣工した「大和田の家」の写真をサイトにアップしました。撮影は新澤一平さん。今回も素晴らしい写真を押さえて頂きました。

大和田の家
https://www.riotadesign.com/works/17_owada/#wttl

大和田の家はご縁あって、お寺の庫裏として計画させて頂いたものです。写真だけを見たら、とてもお寺の庫裏とは思えないかもしれません。とてもモダンなセンスをお持ちの方でしたので、法的な様々な壁はありましたが、建て主さんとの呼吸はぴったりでした。我々にとっても幸せなお仕事だったと思います。

どうか写真に写っている様々な家具や生活用品まで、じっくりとご覧下さい。もちろんコーディネーターは一切入っていません。家具についてもテーブルサイズについて相談を受けたことはありましたが、選定はすべて建て主さんが自ら行われています。

曰く、自分の大好きな家具が置ける家にしたかったのだそうです。そりゃ家具選定も楽しいですよね笑


私は相談を受ければ助言はしますが、基本的には家具は建て主さんに自由に選んで頂いています。家具は家族と同じで、個性そのものだと思うからです。

ドラマに出てくるようなイケメン家族設定(つまりプロのコーディネートという意味ですね)にすることもできますが、そこに住むご家族が自分で選んだ家具で住まわれるということが、住宅にとっては大切なことなのではないかと思います。

そうでなければ、まるでドラマの舞台セットの中で生活するようなことになってしまいますよね。また言うまでもなく、家は建築家の作品集のために建てるものでもありません。


もっとも、こういう”トップランナー建て主”さんがボトムを引き上げてくれるので、これが他の建て主さんの刷り込みになり、何も言わなくとも撮影時にはこういう状態になっている、というワケでもあるのですが笑。これは、リオタデザインが長年積み上げてきたものかもしれません。

でもきっと建て主さんにとっては、これが無言のプレッシャーになっていることは想像に難くありません…。

大和田の家
https://www.riotadesign.com/works/17_owada/#wttl