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クライアントからは,よく雑誌を開くといつも載っているという風に言われます.もちろんそんなことはないのですが,確かになんだかんだで,いろんな媒体にちょこちょこ載っている気がします.

掲載誌はその都度ご紹介したいのですが,ついついたまってしまいました.
以下まとめてご紹介します.

○『見るだけで分かる!建築基準法入門』(エクスナレッジ)
「建築知識」という専門誌の法規特集をムック化したものです.うちからは「百日紅の家」のほか,いくつかの事例や写真を提供しています.プロ向けの本ですが,目から鱗の法規の解釈もあり,困ったときには開くことになりそうです.

○『心がときめく住まいアイデア図鑑』(エクスナレッジ)
文章よりも写真が主体で,パラパラとめくるだけで好みの住宅の外観イメージが探せるようになっています.美容院のヘアカタログのように,我々もクライアントとのイメージの共有に役立ちそうです.うちからも,かなりたくさんの(数えられない・・)住宅写真を提供させて頂きました.

○『住まいの設計7/8月号』(扶桑社)
2012年竣工の「DONUT」を取材・掲載して頂きました.住まいの設計さんは,家づくりのストーリーからデザインまで,バランス良く取材して掲載して頂ける安心の媒体の一つです.今回は我々の代表作となったDONUTの魅力を余すところなくご紹介して下さっています.

皆さま,どうか書店へ!

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[これまでの作品]に,以下二題の作品写真を追加しました.

[湘南台の家] 藤沢市・H邸 2014年2月竣工
https://www.riotadesign.com/works/14_shonandai/#wttl
撮影:後関勝也(バウハウスネオ)


[町屋の家] 荒川・H邸 2014年5月竣工
https://www.riotadesign.com/works/14_machiya/#wttl
撮影:後関勝也(バウハウスネオ)


湘南台の家は小高い丘の上に建ち,西側に開けた景色が実に開放的な住宅です.川沿いの八重桜がきれいだと聞き,わがままを言って竣工間もないのに4月に撮影を決行させて頂きました.二世帯住宅ですが,クライアントのお人柄か,あらためて大らかで良い住宅だなあと思います.

町屋の家は,竣工までに実に様々なハプニングがあり・・.いろんな意味で思い出深い住宅になりました.敷地はこれぞ下町と呼べるような町屋のど真ん中.目の前には都電が走り,実にのどかな景色を作っています.計画道路の影響で将来は敷地を真っ二つにされてしまうかもしれないという難条件でしたが,プランニングは意外とすっきりまとめることができました.

木造らしい,そしてリオタデザインらしい木質感のあふれる二つの住宅です.

14. 06 / 04

架構

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ほぼ同時期に上棟した二つの住宅.
現場は鋭意進んでいます.

ひとつは渾身の複雑架構,もうひとつは和小屋による切妻架構.
どちらも美しい.架構に対する思いは強くなる一方です.

14. 05 / 31

上棟2題

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今週は忙しさのピークで,本当に分刻みで東奔西走しておりました.また大きな実施設計案件の大詰めでもあり,寝ても覚めても気が休まる暇がありませんでした.

そんな中,忙しさに拍車をかけるように上棟が2軒もありました.
「竹林の家(守谷市)」「トンガリの家(日野市)」

上の写真は「竹林の家(守谷市)」.7寸勾配の切り妻屋根が特徴のシンプルな住宅です.切り妻屋根はいわゆる”家型”といって,子どもに家を描かせたら,大概こういうトンガリ屋根を描くことでしょう.そんな定番の屋根なのに,実は設計するのははじめて.シンプルな架構ながら,内部の空間は少しひねりも利いていて,外とのつながりも含めなかなか楽しそうな空間になりそうです. 

一方下は「トンガリの家(日野市)」.3角形の変形敷地に建つ,複雑な屋根架構を持つ家です.特に頂部に集まってくる5本の梁と,その立体交差は今回のヤマ場の一つでした.全体に構造もねじれていてもうワケわからない!というところから,ようやくここまで辿り着きました.架構にあたっては,長野にある日本有数のプレカット技術を持つ斉藤木材工業さんにも技術協力を頂いております.

片やシンプル,片や複雑の極み.上棟は仕上がっていない分だけ,その住宅の本質的な部分がよく表れます.これからの現場監理も楽しみながら,完成まで見届けたいと思います.



先週土曜日,荒川区にて進行中だった住宅「町屋の家」のオープンハウスがありました.今回の住宅は多世帯かつ,計画道路や法的なことなど,実に複合的かつ複雑な問題が絡み合っていた難しい計画でした.

ただ出来上がった住宅は実にシンプルで,もしかしたらご覧になった方も「どこをそんなに苦労したの?」と不思議に思うような仕上がりだったかもしれません.往々にして建築というものは,どんな複雑な問題も,鮮やかに整理すると何事もなかったようなシンプルさに辿り着くものです.


それはさておき,オープンハウスには同業の建築家仲間も含めて,いろんな方に来て頂きました.同業が見るポイントと一般の方が見るポイントというのももちろん違いますが,もしかしたら,プロである同業すらも見落として帰られたかもしれないであろう,”細かすぎて伝わらない”地味なポイントもあるので,今日は特別にそれらをご紹介しておこうと思います.


まずは換気扇のニッチ.
こんなのは序の口ですね.うちでは普通です.珍しくもありません.


でもこれはどうでしょう?ポップアップする給気口とスライド収納との干渉を交わしています.これはたまたまではありません.ちゃんと図面の段階で予見して,意識して納めています.こういうところを気づいてもらえると,設計者としてはとても嬉しい気持ちになります.


これは地味の極み.ここは家具で納めています.と言うと,一般の方は「?」同業ならニヤッとするかもしれません.家具製作で納めるときは,ボードが仕上がった段階で家具を入れるので,カウンターと壁との間に隙間が出ます.どうがんばったって,3ミリは必至でしょう.

ここにはそれがありません.家具を入れるタイミングとボードを張るタイミングをずらしているからです.現場は嫌がりますが,こういうことを地味にやると結果的には”なんてことないように”納まります.


これはわかるでしょうか?
今回SE構法という金物構法を使っているので,梁にはスリットの穴があいています.でも壁際のクロスとの取り合いに穴が開くと,壁の中が見えてしまってきれいに納まりません.そこには部分的に楔を打って梁下のラインを揃えています.

もうちょっと言うならば,楔もすべてスリットをつぶすのではなく,最小限にとどめて解決しているというのもポイントです.あくまでSE構法でやっているという主張は残しつつ,仕上げは美しく見せる.別にどうってことはありません.ありませんが,こういう所に気づいてあげると,これまた設計者は嬉しくなるものです.



続いてここも激シブのポイントです.
アルミアングルの関止め.既製品だとゴツイのしかありません.これは製作ですが,ポイントは扉を閉めるとアングルが面一になって隠れるというところです.どうってことはありません.ありませんが,こういうことを地味にやっている同業を見たら,この人はちゃんと完成形が見えているんだなと,私はニヤリとするでしょう.


最後にこれは板金のコーナー.
これはファインプレーです.なんてことないように見えるでしょう.しかしこれはウルトラCです.私はいつもこういう風に納めて欲しいと思っているのですが,それを実現出来る職人というのは滅多にいません.コーナーに役物を使わずに横葺きを連続して納める.こんなことができるのは世界広しといえども日本の職人だけです.日本人に生まれて良かった.え,見過ごした?それは残念でしたねえ.

繰り返すようですが,上記のようなディテール展開はほんの序の口です.そして我々にとっては当たり前の部分です.竣工写真には写りません.雑誌にも載りません.でも重要なんです,こういうところが.


私はそういう部分は建築の”所作”のような部分だと思っています.
私の好きな弓道にも,このような所作が無数にあります.それぞれの動きには意味があり,的に当たる当たらないという以前に,それが備わっている人の射は美しく品格を感じさせるものです.

弓道では,それらはすべて相手に対する「敬意」から来るものだということを知りました.建築もまた,それを使う人やそれを外から眺める人への敬意を考えたら,おのずとそこにはディテール(所作)が生まれるのだと思います.

オープンハウスに来たら,是非そんな隠れたポイントを発見してみてください.そして発見したら私やお近くのスタッフに小声で教えて下さい.景品はありませんが,きっとニンマリすることと思います.