14. 05 / 31

上棟2題

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sekimoto

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> 仕事



今週は忙しさのピークで,本当に分刻みで東奔西走しておりました.また大きな実施設計案件の大詰めでもあり,寝ても覚めても気が休まる暇がありませんでした.

そんな中,忙しさに拍車をかけるように上棟が2軒もありました.
「竹林の家(守谷市)」「トンガリの家(日野市)」

上の写真は「竹林の家(守谷市)」.7寸勾配の切り妻屋根が特徴のシンプルな住宅です.切り妻屋根はいわゆる”家型”といって,子どもに家を描かせたら,大概こういうトンガリ屋根を描くことでしょう.そんな定番の屋根なのに,実は設計するのははじめて.シンプルな架構ながら,内部の空間は少しひねりも利いていて,外とのつながりも含めなかなか楽しそうな空間になりそうです. 

一方下は「トンガリの家(日野市)」.3角形の変形敷地に建つ,複雑な屋根架構を持つ家です.特に頂部に集まってくる5本の梁と,その立体交差は今回のヤマ場の一つでした.全体に構造もねじれていてもうワケわからない!というところから,ようやくここまで辿り着きました.架構にあたっては,長野にある日本有数のプレカット技術を持つ斉藤木材工業さんにも技術協力を頂いております.

片やシンプル,片や複雑の極み.上棟は仕上がっていない分だけ,その住宅の本質的な部分がよく表れます.これからの現場監理も楽しみながら,完成まで見届けたいと思います.