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非常勤を務める大学の設計演習では某集合住宅のスケルトン図面を渡して、インフィルを考えさせるという即日課題。

演習課題はいつも講師は手持ち無沙汰。暇なので私も一案考えることにしました。学生案の方がよっぽど斬新ですが、私は住むならこういうのがいいです。

13. 10 / 28

桜建コンペ

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隈研吾さんを迎えての今年の日大桜建コンペ。二次審査、楽しく観戦させてもらいました。学生の表現の巧みさに脱帽。ただ一方で、それに溺れているのでは?という疑惑も。百戦錬磨の隈さんにはズバリと見抜かれていましたね。

また隈さんのツッコミにタジタジになってる学生、もったいない!ああいう時はね、論点をすり替えてでもいいから反論しないとダメ。表現が饒舌なのにびっくりするくらいみんな口下手。ああいうのはプロでは通用しないよ。

それにしても、市庁舎というわかりにくいプログラムにそれなりの答えを用意した学生と、それをズバッと切った隈さんのクリティック、古澤さんのフォローも良かった。皆様お疲れさまでした!
学生を指導していていつも思う.もっと普通にやればいいのに.

誤解のないように言うと,普通じゃないのをできる子はどんどんやればいいと思う.でも普通じゃダメだなんて誰が決めたんだろう.

彼らは「普通だ」と言われることを何よりも怖れている.その瞬間に自分の存在価値を否定されたような気持ちになるのだろう.その気持ちはとてもよくわかる.

でも普通にやるということと,考えを放棄するということは違う.まったく違う.
住宅でも美術館でもなんでもそうだけど,どんな建物にも利用者がいて,建てられる目的というものがある.少なくとも建築は自分のお金ではなく,クライアントのお金を使って建てられるものだ.だから設計にあたっては,その敷地と向き合い,その目的や利用者の幸せを一番に考えなくてはならない.

じゃあ”普通に”どこにであるような退屈なハコにすれば良いのかといえばもちろん違う.何度も言うように,その目的や利用者の幸せを一番に考えたら,絶対に単純なただのハコにはならないはずだ.丁寧に丁寧に,愛情をこめて設計をしていったら,教科書通りの作り方であっても結果的に”普通”にはならない.なぜならプロセスが違うし,なにより自分は他人とは違うのだから.

なのにどうして現実離れしたプランをいつまでも捨てきれないのか.それは自己満足を得たいからだ.先生から褒められたかったり,周りからすごいと思われたいからだ.気持ちはわかるけれど,それってエゴだと思う.エゴからはじまった建築は自分を苦しめる.どうしてそれが成立するのかを他者の視点で語れないからだ.それは愛情のない建築だと思う.

学生に言いたい.もしプランがまとまらなくて延々と悩んでいるのだったら,エゴを捨てて普通にやりなさい,と.敷地の中にはなにもないよ.敷地の外に目を向けてみなさい.自分ではなく,利用者やその前を通る人たちのことを考えてみなさい.そうしたら普通に素晴らしい建築になるよ.

13. 10 / 04

わかるわかる

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大学2年生の設計演習がはじまりました.今年ははじめての担当になりますが,はじめは本間至さんの「久我山の家」の図面トレース.なかなか良い課題です.

本間さんと言えば枠廻りのスペシャリスト.さりげなく描かれた細部にはびーっしりとそのノウハウと思想が詰まっています.学生に渡しているのはまだまだ初級編なわけですが,そこにしたためられたさりげない情報に「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」と一人ほくそ笑む怪しいわたしです.

学生の作業中,ひまになる私はホワイトボード一面に張られた本間事務所の実施図面に片っ端から目を通して行きます.よく描かれてます.もうね,ずっとニヤニヤしてるわけです.「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」

実は別のコマで本間さんとご一緒しているので,そこで感じた疑問を矢継ぎ早に質問の嵐.返ってくる返事には,やはり「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」.
あぁ幸せ!この領域に早く彼らを連れて行ってあげたい.まぁ10年はかかるけどね.

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スーパージュリー悲喜こもごも。土曜日は日大の優秀課題作品を対象にした、外部講師を招いての公開プレゼンテーションがありました。受賞に絡めなかった人は悔しい思いをしたでしょうが、オリンピックみたいなもので出場できるということが、どれほど名誉なことか考えてみてください。

その中で見事金メダル(最優秀)を取った亮輔、本当におめでとう!一年生から成長を見てきて、計画に進むか悩んでいたこともあったね。良かった!本当に嬉しくて涙が出ました。