16. 01 / 30
YOSHIZATO DESIGN
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sekimoto
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昨年2月に退所した元スタッフの吉里くんより、独立の案内を頂きました。
YOSHIZATO DESIGN (ヨシザトデザイン)
過去に独立したスタッフの事務所にはAKIMICHI DESIGN(柴くん)もあることから、よく「リオタデザインは独立したら○○DESIGNにするというルールでもあるんですか?」と訊かれますが、そんなことはありません笑。ただのれん分けみたいなところはあるので、大勝軒みたいになったら楽しいですね。
冗談はさておき、とても立派な案内ハガキで、私が独立したときはこんなもの作らなかったなあと、吉里くんらしい律儀さと気合を感じました。
彼が退所したときのブログにも書きましたが、彼は前職での勤務も長くキャリアはあったのですが、住宅設計の経験がなく、うちでは住宅設計に関わるイロハを学んでもらいました。独立させる前提で育てたスタッフでしたし、彼もそれに応えてとてもよく働いてくれました。
去年の暮れに、ようやく待望の一級建築士試験に合格し、晴れて「一級建築士事務所」として独立を果たすことができたようです。彼の所信表明にも、そんな気負いや希望のようなものが感じられて、とても清々しい気持ちになりました。
去年暮れには、同じくベテランの牛島くん(ウッシー)も退所し目下独立準備中だとか。優秀な人材の流出が止まらないリオタデザインですが、ご安心下さい。どんどん次が育っていますよ!?
彼の益々の活躍を期待しています!
ヨシザトデザイン
http://yoshizatodesign.com/
16. 01 / 29
大型新人か!?
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sekimoto
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4月より新卒で採用予定の学生より、嬉しい報せが入りました。卒業設計において最優秀賞を受賞したとのこと、おめでとう!!
彼女は3年生の夏にオープンデスクに来た東北芸術工科大学の学生で、うちへの入社を受け入れてからは、卒業設計のテーマに「住宅設計」を選ぶと言い出しました。いやいや住宅は卒業設計には向かないよとも言ったのですが、彼女の中では秘めたものがあったようです。
4年生になってからもオープンハウスのたびに山形からやってきて、卒業設計について私の設計指導(エスキース)を受けていました。だから、指導教官には僕の名前を書かなきゃダメだよ、と冗談で言ったら「書いてます」と。本当に指導者欄に私の名前を書いていたそうです。(周囲からは誰だよと思われていたでしょうね)
思えばウン十年前、私も内定をもらっていた事務所の所長に桜建賞(最優秀賞)を取らなかったら入所は認めないよと言われて、半分は冗談だったでしょうが、無事受賞した際には真っ先に事務所に電話したのを覚えています。これで歴史はひとまわりしたというわけですね…感慨深いです。
これからも大切に育ててゆきたいと思います。
4月より、皆さま温かく迎えてあげて下さい。
15. 12 / 26
牛島くん、お疲れさま!
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sekimoto
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昨日は仕事納めであったと同時に、スタッフ牛島くんの勤務最後の日でもありました。手に持っているのはアールトのスツール60、私からのプレゼントです。彼はこれにてうちを卒業し、年明けからはフリーで活動してゆくそうです。
彼がうちに在籍したのは4年と3ヶ月。彼はうちに来るまで、いくつかの設計事務所を転々としていました。オープンデスクのようなものも含めればもっとだと思いますが、彼のすごいところは、興味を持った建築家がいるとすぐにアポを取って会いに行ってしまうことです。
それは就活のためというより、会って話が聞きたいという純粋な動機からだったそうですが、そのため彼の交友関係は実に広く、私が面識のない建築家まで彼はよく知っているのです。
ともあれ、彼はうちの歴代スタッフの中でも最も”キャラの立った”人物であったことは確かです。ウッシーの愛称で担当物件のクライアントはもちろん、担当以外のクライアントにまで可愛がられていました。
誰にでも積極的に話しかけて、どんどん打ち砕けた雰囲気に持っていく彼の明るい性格は天性のものでしょうし、これから彼の大きな武器になるに違いありません。

また一方で、彼はうちの歴代スタッフの中でも最も私に叱られたスタッフであったことも確かです。図面の描き方、仕事の進め方など、こと細かく彼には指導を繰り返しました。
時にはかなりキツいことも言ったと思いますが、それでも彼はすぐに気持ちを切り替えて引きずらない。そしてそれを改善するための努力を怠らない。そういう前向きな姿勢を、私はとても買っていました
図面作業が遅いと叱った翌日からは、人より朝1時間早く出勤していました。夜遅くまで残ることもあれば、休日も返上して事務所で図面を描いていたこともありました。また自ら志願して、別の担当者の現場にもよくついてきました。そこの監督にも臆することなく質問攻めにしている姿もよく目にしました。
また、毎週末のようにいろんな建築家のオープンハウスに足を運び、こんなところが良かった、良くなかったという話をよく週明けにしてくれました。仕事とプライベートははっきり分けるうちのスタッフの中では異色の存在でした。
彼の担当案件は、うちの中でも最も難しい部類に入るものばかりでした。隅切りの家、トンガリの家、A-FLATなど、これまでの常識が通用しない、私ですらどうすれば良いかわからない計画を、持ち前の熱心な研究精神で支えてくれました。

これはよく思うことですが、皮肉なことに、スタッフが辞める刹那、事務所がとても良い雰囲気になります。辞めようとするスタッフが、それまで学んだことを出し切り、最後の案件をより完璧な形で納めようとするからです。
その背中を見て、他のスタッフが引き上げられる。そして次を背負わなくてよくなった心のゆとりからか、これまでになかった気配りや目配りをしてくれるようにもなります。
今回は10月に入社したばかりの新スタッフ矢嶋くんを、牛島くんが実に良く面倒を見てくれました。面白いので、私は口を出さずに一部始終をいつも背中で聞いていましたが、牛島くんがこまめに矢嶋くんの進捗を気にかけ、その都度適切なアドバイスをしたり、遅くまで指導をしてくれていたこともありました。
それはとてもありがたかったと共に、かつてはあれほどまでに私に叱られていたスタッフが、ここまで育ってくれたかという思いでいっぱいでした。
どうもありがとう。とても嬉しかったです。

まだ資格すら得ていないというのに、大海原に漕ぎ出そうという君の勇気を称えます。でもなぜか君なら大丈夫だという気がしてなりません。なぜでしょう。それがウッシーの不思議な人間力なんでしょうね。
リオタデザインを卒業したスタッフは、皆最高に仕事のできるキレ者ばかりです。私が認めた人物であれば、どんな業界に行っても、どんな仕事を任されても、きっと依頼主を最高に満足させられることでしょう。
それがリオタデザインの伝統であり誇りです。矜持を持って進んでください。
応援しています!

今年は暦がイレギュラーで、いつもは27~28日あたりが仕事納めになるのですが、今年は土日を挟むため、キリ良く金曜日(25日)を仕事納めにすることにしました。少し長めの冬休み、リオタデザインは地方出身のスタッフが多いので、皆少し早めの里帰りができそうです。
今年は過去最高に忙しかった年でした。リフォームも含めると、今年は9件もの住宅が竣工しました。周囲から毎月オープンハウスをやっていると揶揄されましたが、誇張でなくまさにそんな感覚でした。
この日の納会は、OBスタッフの柴くんと吉里くん、またいつもお世話になっているエクスナレッジさんからも、西山さんと上野さんが参加して下さり、いつになく賑やかな会となりました。
私からのクリスマスプレゼントはこちら。


といっても、エクスナレッジさんからの提供ですが笑。この冬休みの課題図書にさせて頂きます。あ、リオタのディテール連載もちゃんと読みこむこと!
ほかにも、この暮れに一級建築士に合格した吉里には私からアールトスツールを、連載でお世話になっているエクスナレッジの西山さん、上野さんにはアイノグラスをそれぞれプレゼントさせてもらいました。今年の納会は感謝感謝の大盤振る舞いです!


さて今年は10月に新スタッフ矢嶋くんが加わり、一方この暮れでベテランの牛島くんが退職することになりました。ちょうどスタッフの入れ替わりの時期となるわけですが、通過儀礼として先輩達からの容赦ないツッコミが!がんばれ矢嶋くん笑
そんなこんなで、賑やかに楽しくこの年の瀬を過ごすことができました。あらためて、クライアントや現場の皆さま、編集部のみなさま、スタッフのみなさま、今年も大変お世話になりました。
さてさて、来年はもっと忙しくなりそうです!!

我々のような小規模設計事務所をアトリエ事務所という。
アトリエの本質とは独立志向である。すべてのしがらみから離れ、自分の足で立って歩いてゆくのがアトリエの生き方である。地位や名声も自分次第。叩かれ地に堕ちるのも自分次第。もちろん保障もなにもない。そういう世界に飛び込もうとするには覚悟が必要である。
いきなりこんなことを書いているのは、我が事務所から巣立ち、独立を目指す者たちの近況がぼちぼちと私の耳に入ってくるからだ。それを感慨深く思う。
現役のスタッフも「いつかは独立」を胸に秘め、日々の仕事を修業と捉え、私の一挙手一投足を盗んでやろうと虎視眈々と狙っているに違いない。いやそうであってほしい。私がそうであったように。
アトリエとは生き方そのものである。建築もまた生き方そのものであり、どうやったら仕事が得られるかという問いは、自分がどうやって生きていくか、どうやって生きていきたいのかという問いと重なる。
大きなものに守られ生きる者には、自由と引き替えに保障と安定がもたらされるだろう。やりがいを求めてやせ我慢をする者には、孤独と引き替えに実りある仕事が舞い込むだろう。どちらも生き方だ。自分が望む方を選べば良い。
生きてゆくためには手段は必要である。最初は手段と目的は別々であることが多い。ところが往々にして、人は手段に目的を寄せてしまう。もとは手段であったものが目的そのものになってしまう。これを思考停止と呼ぶ。
そうではなく、目的に手段を寄せてゆく努力をしなくてはならない。もともとの目的が手段そのものになったとき、人は大きな達成感と充足を得ることが出来る。これが独立することの意味である。
アトリエ派として生きていくならば、見つめるのは自分の生き方そのものである。
がんばりなさい。
アトリエの本質とは独立志向である。すべてのしがらみから離れ、自分の足で立って歩いてゆくのがアトリエの生き方である。地位や名声も自分次第。叩かれ地に堕ちるのも自分次第。もちろん保障もなにもない。そういう世界に飛び込もうとするには覚悟が必要である。
いきなりこんなことを書いているのは、我が事務所から巣立ち、独立を目指す者たちの近況がぼちぼちと私の耳に入ってくるからだ。それを感慨深く思う。
現役のスタッフも「いつかは独立」を胸に秘め、日々の仕事を修業と捉え、私の一挙手一投足を盗んでやろうと虎視眈々と狙っているに違いない。いやそうであってほしい。私がそうであったように。
アトリエとは生き方そのものである。建築もまた生き方そのものであり、どうやったら仕事が得られるかという問いは、自分がどうやって生きていくか、どうやって生きていきたいのかという問いと重なる。
大きなものに守られ生きる者には、自由と引き替えに保障と安定がもたらされるだろう。やりがいを求めてやせ我慢をする者には、孤独と引き替えに実りある仕事が舞い込むだろう。どちらも生き方だ。自分が望む方を選べば良い。
生きてゆくためには手段は必要である。最初は手段と目的は別々であることが多い。ところが往々にして、人は手段に目的を寄せてしまう。もとは手段であったものが目的そのものになってしまう。これを思考停止と呼ぶ。
そうではなく、目的に手段を寄せてゆく努力をしなくてはならない。もともとの目的が手段そのものになったとき、人は大きな達成感と充足を得ることが出来る。これが独立することの意味である。
アトリエ派として生きていくならば、見つめるのは自分の生き方そのものである。
がんばりなさい。
