16. 07 / 06
配管女子
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sekimoto
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> STAFF
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新人スタッフにとって、最初の担当案件はとにかく大変。これまでなんとなく見たことはあっても、それを図面にするとなるとかなりの確率で頭が真っ白になるものだ。
専門用語はもとより、これってどうやって固定するんだろう?これってどうやって作るんだろう?この隙間って配管通るのかなあ?日々試練の連続である。
結局現場を一通り経験すると、つまらない納まりにあんなに悩んでいたのがばかばかしくなるくらい、現場はこともなげに納めてくれるものだということがわかる。ただ、悩んだ分だけ本人にはスポンジのように吸収される。最初からお任せで放り投げていては成長はないのだ。
そんな試練の真っ只中にある我が事務所の新人スタッフ。今日は自ら他の現場への同行を志願してきた。どうやら設備図を描きながら、見たことも触ったこともない設備配管にイメージが追いつかず困惑しているようだ。昨日も私に言われた「防音ラッキング」の意味が理解できなかったらしい。
現場に着いて、まず目にした「防音ラッキング」に早くもテンションMAX。これかー!何枚も写真を撮り、憧れのイケメン俳優に遭遇したかのような喜びようである。
配管女子。今どき女子のあたらしいトレンドかもしれない。
以前このブログにも、新卒の新しいスタッフが4月より加わる旨を書きました。砂庭陽子さんといいます。今月より正式スタッフとなり、既にバリバリと仕事をしてくれています。
砂庭さんはリオタデザインでは久しぶりの新卒採用となります。この間まで学生だった子を採用するということは、設計事務所という専門性の高い職場にとってはリスクになりうるわけですが、経験や先入観を持たない分だけ柔軟に吸収してくれるという良さもあります。
しかも彼女は若い!年齢は私の歳のちょうど半分ということで、これまた感慨深いのですが、私もつい彼女のように大学を出たての頃のことを思い出してしまいます。
◇
私が大学を出て設計事務所に入社した時代は、まだ図面は手描きの時代で、A1サイズの大きなトレーシングペーパーに先輩方が何枚も何枚も図面を描いていました。
CADと違って図面の原図は世界に一つしかありませんから、これを無くしたり汚してしまえば一巻の終わり。そのため、原図管理はそれはもう厳重に行われていました。今では事務所でもデスクでお弁当を食べる者もいますが、当時は図面の上で物を食べようものなら、それはもうこっぴどく叱られたものです。
この時に図面表現や線の濃淡について学びました。
図面は情報としては”ただの線”であるにも関わらず、エンピツの筆圧を自在に使い分けることによって、伝えたい情報を相手に的確に伝えることができます。特に外壁の輪郭線や、地盤面などは「親の敵を討つように引け!」とは良く言われたことです。
カランダッシュのホルダーに、芯はUNIのB。これ一本ですべての線を描き分けるのがその事務所の流儀でした。所長や先輩の描く線はそれはそれは美しく、格の違いをまざまざと見せつけられたものです。
今ではうちの事務所もすべてCADによる作図ですが、その経験が下敷きとなり、リオタデザインでは独自レイヤーによる作図法を開拓し、今に受け継がれています。企業秘なので多くは書きませんが、とにかく新人は、このレイヤーの使い分けを徹底的に叩き込まれるところから始まります。
私はどんな細かなレイヤーの違いもすべて見分ける自信があります。文字を書く位置、引出線にもすべてに流儀があります。図面情報は間違っていなくても、図面表現が疎かであると私が判断すれば、延々と描き直しをさせられることになります。
図面はすべてのコミュニケーションの基となります。図面がすべて。大学では評価が模型重視となり、図面をろくに描けない学生が増えてきました。私に言わせれば話になりません。我々が命よりも大切にしなくてはいけないのが図面なのです。
◇
新人の砂庭さんは、毎日毎日私に怒られています。
私は新人だからと言って容赦をしません。なぜなら、ここは学校ではないからです。しかしわずか一ヶ月ですが、砂庭さんは新卒のスタッフとしては極めて優秀な人材であることがよくわかりました。
リオタデザインにようこそ!
これからも一緒に事務所を盛り上げてゆきましょう。
ここにきてまたずいぶんと忙しくなってしまい、先月から今月にかけてほとんど休みなしという状況です(これは私だけですが)。
そんな中、殺気立って仕事をするスタッフに、なかなかプレゼンの模型を作ってと気軽に言えない空気もあり、ここのところの模型は外注が続いています。
さて誰に頼むか?
幸いなことにリオタデザインのOBスタッフは皆優秀で、ほぼ皆独立して仕事をしています。しかも、皆模型は私の目から見ても相当達者な者達ばかり。私の中では、模型が上手いスタッフは独立してもしっかりやっていけると勝手に思っています。
まずは杉並区のO邸(路地の家)。
こちらは昨年末に退職した牛島くんに模型をお願いすることに。

細部まで作り込まれた模型に、クライアントの反応も上々。複数の事務所とのコンペだったものの、幸運にも選んで頂くことができました。選定の理由のひとつにもわかりやすい模型がありました。牛島くん、ありがとう!!
一方こちらは世田谷区G邸(光井戸の家)。
こちらの模型製作は先月独立したばかりのOBスタッフ三浦さんにお願いすることにしました。三浦さんといえば、うちのOBスタッフの中でも模型の腕はトップクラスです。そして期待通り、今回も素晴らしい精度の模型を作ってくれました。

もちろんクライアントも大喜び!
プレゼンもうまくいきました。三浦さん、グッジョブ!!
私にとって、OBスタッフ達との協働は思いのほか楽しく、またうちを離れてひとまわり成長した姿を見るのも心強いものです。またスタッフ時代は私とのタテの関係でしたが、今ではパートナーとして、横並びで仕事ができるというのも嬉しいことです。
もっとも、今だけでそのうち模型など頼めなくなると思いますが…。
リオタデザインOBの層の厚さとネットワークにも、最近は助けられているのです。
そんな中、殺気立って仕事をするスタッフに、なかなかプレゼンの模型を作ってと気軽に言えない空気もあり、ここのところの模型は外注が続いています。
さて誰に頼むか?
幸いなことにリオタデザインのOBスタッフは皆優秀で、ほぼ皆独立して仕事をしています。しかも、皆模型は私の目から見ても相当達者な者達ばかり。私の中では、模型が上手いスタッフは独立してもしっかりやっていけると勝手に思っています。
まずは杉並区のO邸(路地の家)。
こちらは昨年末に退職した牛島くんに模型をお願いすることに。

細部まで作り込まれた模型に、クライアントの反応も上々。複数の事務所とのコンペだったものの、幸運にも選んで頂くことができました。選定の理由のひとつにもわかりやすい模型がありました。牛島くん、ありがとう!!
一方こちらは世田谷区G邸(光井戸の家)。
こちらの模型製作は先月独立したばかりのOBスタッフ三浦さんにお願いすることにしました。三浦さんといえば、うちのOBスタッフの中でも模型の腕はトップクラスです。そして期待通り、今回も素晴らしい精度の模型を作ってくれました。

もちろんクライアントも大喜び!
プレゼンもうまくいきました。三浦さん、グッジョブ!!
私にとって、OBスタッフ達との協働は思いのほか楽しく、またうちを離れてひとまわり成長した姿を見るのも心強いものです。またスタッフ時代は私とのタテの関係でしたが、今ではパートナーとして、横並びで仕事ができるというのも嬉しいことです。
もっとも、今だけでそのうち模型など頼めなくなると思いますが…。
リオタデザインOBの層の厚さとネットワークにも、最近は助けられているのです。
16. 01 / 30
YOSHIZATO DESIGN
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sekimoto
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> STAFF
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昨年2月に退所した元スタッフの吉里くんより、独立の案内を頂きました。
YOSHIZATO DESIGN (ヨシザトデザイン)
過去に独立したスタッフの事務所にはAKIMICHI DESIGN(柴くん)もあることから、よく「リオタデザインは独立したら○○DESIGNにするというルールでもあるんですか?」と訊かれますが、そんなことはありません笑。ただのれん分けみたいなところはあるので、大勝軒みたいになったら楽しいですね。
冗談はさておき、とても立派な案内ハガキで、私が独立したときはこんなもの作らなかったなあと、吉里くんらしい律儀さと気合を感じました。
彼が退所したときのブログにも書きましたが、彼は前職での勤務も長くキャリアはあったのですが、住宅設計の経験がなく、うちでは住宅設計に関わるイロハを学んでもらいました。独立させる前提で育てたスタッフでしたし、彼もそれに応えてとてもよく働いてくれました。
去年の暮れに、ようやく待望の一級建築士試験に合格し、晴れて「一級建築士事務所」として独立を果たすことができたようです。彼の所信表明にも、そんな気負いや希望のようなものが感じられて、とても清々しい気持ちになりました。
去年暮れには、同じくベテランの牛島くん(ウッシー)も退所し目下独立準備中だとか。優秀な人材の流出が止まらないリオタデザインですが、ご安心下さい。どんどん次が育っていますよ!?
彼の益々の活躍を期待しています!
ヨシザトデザイン
http://yoshizatodesign.com/
16. 01 / 29
大型新人か!?
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sekimoto
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4月より新卒で採用予定の学生より、嬉しい報せが入りました。卒業設計において最優秀賞を受賞したとのこと、おめでとう!!
彼女は3年生の夏にオープンデスクに来た東北芸術工科大学の学生で、うちへの入社を受け入れてからは、卒業設計のテーマに「住宅設計」を選ぶと言い出しました。いやいや住宅は卒業設計には向かないよとも言ったのですが、彼女の中では秘めたものがあったようです。
4年生になってからもオープンハウスのたびに山形からやってきて、卒業設計について私の設計指導(エスキース)を受けていました。だから、指導教官には僕の名前を書かなきゃダメだよ、と冗談で言ったら「書いてます」と。本当に指導者欄に私の名前を書いていたそうです。(周囲からは誰だよと思われていたでしょうね)
思えばウン十年前、私も内定をもらっていた事務所の所長に桜建賞(最優秀賞)を取らなかったら入所は認めないよと言われて、半分は冗談だったでしょうが、無事受賞した際には真っ先に事務所に電話したのを覚えています。これで歴史はひとまわりしたというわけですね…感慨深いです。
これからも大切に育ててゆきたいと思います。
4月より、皆さま温かく迎えてあげて下さい。
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