
新人スタッフにとって、最初の担当案件はとにかく大変。これまでなんとなく見たことはあっても、それを図面にするとなるとかなりの確率で頭が真っ白になるものだ。
専門用語はもとより、これってどうやって固定するんだろう?これってどうやって作るんだろう?この隙間って配管通るのかなあ?日々試練の連続である。
結局現場を一通り経験すると、つまらない納まりにあんなに悩んでいたのがばかばかしくなるくらい、現場はこともなげに納めてくれるものだということがわかる。ただ、悩んだ分だけ本人にはスポンジのように吸収される。最初からお任せで放り投げていては成長はないのだ。
そんな試練の真っ只中にある我が事務所の新人スタッフ。今日は自ら他の現場への同行を志願してきた。どうやら設備図を描きながら、見たことも触ったこともない設備配管にイメージが追いつかず困惑しているようだ。昨日も私に言われた「防音ラッキング」の意味が理解できなかったらしい。
現場に着いて、まず目にした「防音ラッキング」に早くもテンションMAX。これかー!何枚も写真を撮り、憧れのイケメン俳優に遭遇したかのような喜びようである。
配管女子。今どき女子のあたらしいトレンドかもしれない。

