20. 03 / 19

のどかな光景

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sekimoto

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> 仕事
> 社会



朝から川越の敷地で地盤調査。建て主さんも立ち会いたいとのことで一家揃ってのご見学。まるでアトラクションを見るかのように、地味な調査を食い入るように見入っていました。お子さんはそのへんの石を拾ったり、土いじりをしてこれまた楽しそう。

帰路水子貝塚公園に寄ると、竪穴式住居の点在するのどかな公園を、小学生達がたくさんマスク着用で元気に走り回っていました!走るときはマスクいらなくないか?と思いつつ、傍らには引率の大人達が目を光らせていました。ともあれ、束の間平和な光景に緊張がゆるみました。家に閉じこもっているより、こっちのほうがずっと健全ですよね。

この公園には、現在の地図に昔の海の入り江部分を重ねた資料があり、これは地形や良好地盤を大局で掴む上でとても有益なので、たまに足を運びます。


お気に入りの番組にNHK BS1の「空港ピアノ・駅ピアノ」がある。

空港ピアノ・駅ピアノ
https://www4.nhk.or.jp/P5389/

空港に置かれた一台のグランドピアノ。そこに定点カメラが置かれている。通行人がピアノに気づき、ためらいがちに鍵盤に指を乗せる。試しにポロンと音を鳴らしたらもうだめだ。その人は吸い込まれるようにピアノを弾き始めてしまう。

この演奏が本当に素晴らしいのだ。弾いているのはもちろん無名の人たち。とてもピアノを弾くようには思えないような風貌の人から、驚くほど繊細な演奏が始まるというギャップにまず引き込まれてしまう。

趣味でピアノを弾くという人、数学者、アスリート、たまにコンサートピアニスト。空港や駅という演奏には似つかわしくない場でいきなり始まるピアノ演奏に、ある人は無関心に通り過ぎ、ある人は足を止めて聴き入る。人だかりができるという程でないのもまた良い。

演奏後にこれからフライトでどこに向かうのか、また自分とピアノとの思い出を語る。これから兵役に向かうという男性。ピアノがいかに自分の心を支えているかを語る女子高生。そしてあっけないくらい、すっと去ってゆく。そう、この人たちはあくまで通りすがりの人たちなのだ。

明日9日はオランダのユトレヒト中央駅。その次からはエストニアのタリン空港のシリーズが始まる。エストニアは言語的にほぼフィンランドなので、もはやフィンランド人にしか見えない。オスロ空港シリーズも素晴らしい!(再放送で何度もやっている)

オンエアは不定期で時間帯もいつも異なるのでご注意を!

このたび、松井匠先生、辻充孝先生よりお声がけいただき、岐阜県立森林文化アカデミーの「先端建築学」という授業にて、建築家の小谷和也さんとともに登壇させて頂きました。

森林文化アカデミーの名は、木造実務者の間では知らぬ者はいないと思いますが、私も実際に足を運ぶのは初めてでした。岐阜は遠いと思っていましたが、思った通り遠かったです笑。

午前中の講義では、小谷さんと私とで、それぞれの得意とする設計分野について掘り下げてお話しさせて頂きました。小谷さんからはマンションリノベの奥深さについて。私は構造家・山田憲明さんとの協働仕事を通じて、木造の柔軟な考え方や可能性についてお話ししました。相変わらず小谷さんのお話は面白く、持参した家具の実演にも学生たちは喰いつくように見入っていました。



午後は「円居(まどい)」と名付けられた、学生たちの手による自力建設の小屋にて、講師と学生皆が車座となり、暮らしと木の家具、似ているようで違うお互いの設計の進め方や仕事の考え方についてお話ししたり、質問にお答えする形で意見交換をさせて頂きました。

今回とても驚いたのは、私がフィンランドで学んだ木や建築についての実践教育が、この地で育まれていたこと。アカデミー内には木を加工するための工具や設備が揃い、学生たちは座学のみならず、実際に手を動かし、自力建設を通じて建築を体系的かつ体感的に学んでおられるようです。


私はフィンランドに留学した当時、それまで実務で住宅の設計はしていたものの、木を実際に削ったり加工したことはありませんでした。国内の理系の建築学科では木に触れる機会はないからです。フィンランドではじめてそれらに触れ、実際に木を触ったことがないまま頭の中だけで設計していたということに気付かされました。

木や木造建築に深く関わりたい学生や社会人の方は、大学院に進むつもりで一度岐阜で実際の木に触れてみることを強くお勧めします。

岐阜県立森林文化アカデミー
https://www.forest.ac.jp


一昨日のJIAのシンポジウムには、私の大学の教え子やその友達など10名を越える学生さんが参加してくれました。

当日はJIAとしては異例となる建築家と工務店との協業や、設計施工型の工務店の持つ可能性など、幅広いテーマを扱ったという点でも画期的だったと思いますが、これだけ多くの学生が参加したイベントというのも異例だったのではないかと思います。

先の工務店との協業というテーマが示す通り、これからは建築家が設計仲間に囲まれて建築を語っているだけではだめだと思うのです。

そして同じように、学生も大学の中だけで設計課題をこなしているのでは話になりません。言っておくけど、君たちがやっているご都合主義の設計課題なんて、社会に出たらこれっぽっちも役に立たないからね。

昨日参加してくれた学生たちは、懇親会で建築家たちに囲まれて、束の間大人の世界を垣間見たことと思います。そう、それが君たちが生きるリアルな建築の世界なんだ。社会とつながろう。街を歩こう。そう植久さんも言っていたよね。

私もその昔学生の頃、JIAの卒業設計コンクールへの出展に絡んで、実行委員の建築家の方達に呑みに連れて行ってもらったことがありました。

若かった私はずいぶん生意気なことを言っていたと思うのですが、咎めるどころか「君は面白いねえ!」と楽しそうに話を聞いてくれました。それが誰だったかなんて覚えていませんが、それを今でも忘れないというのは、きっとすごく嬉しかったんだと思う。

昨日の学生たちがとても嬉しい感想をくれました。以下引用させてください。将来のJIAそして建築を担う若者たち。昨日のことは忘れないで欲しい。


編集者の方や実際に建築に携わる仕事をしている方々のお話を聞いたりすることができ、貴重な体験ができたなと感じました!

トークセッションでは、省エネや工務店建築家の関係性など、興味深い内容が多くて勉強になりました。その後の二次会でも様々な話を聞けて、多くのことが学べました。食事まで奢っていただいて...本当にありがとうございました!

編集者の視点で建築を考えるということは、普段の講義では出来ない貴重な経験でした!協業の話をはじめ、これからの建築業界に求められるものがほんの少しだけ分かった気がします。本当に楽しかったです。

シンポジウムだけに留まらず、社会で働いている方々を紹介していただきありがとうございました!働いている大人の話を聞けたことは、新鮮で面白かったですし、将来の進路を考えるにあたって貴重な時間になりました!ありがとうございました‼︎

19. 12 / 23

CARSENSOR EDGE

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sekimoto

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> メディア
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昨日はCARSENSOR EDGEの取材立ち合いのため、川越市FP(S邸)へ。

車好きの建主さんの愛読書とのことでお引受けした取材でしたが、建主さんもライターさんもカメラマンさんも、全員コアすぎる車好きのため全く話について行けません!笑

きっと現場での我々の会話も、一般の建て主さんからしたら何話しているかわからないのでしょうね。ただ、特定車種をコードネームのように数字で呼び合う様子など、なかなか異次元の会話を聞くようでなかなか楽しかったです。