26. 01 / 17

職業、メール

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sekimoto

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またか!

一昨日のこと、いつものようにメールチェックをして返信を返していると突然のフリーズ。仕方なく再起動して作業を再開するとまたしてもフリーズ!

最初はパソコン側の問題かと思っていたら、ほかのブラウザやCADなどは問題なく動いている。そのうちメールを書くどころか、メールをクリックしただけで画面が真っ白になってしまい、まるで仕事にならない。

そんなわけで昨日も忙しいのに仕事にならず、朝からずっとメールと格闘。仕方なく、スタッフが使っている別のメールソフトに切り替えて作業するも、これまでのアドレスやフォルダ、長年カスタマイズした設定も使えないし、使い勝手も悪いしで、もうストレスMAX!

つくづく、自分の職業ってメールだなと思った。

作図や資料作成などは、口頭で伝えればスタッフがやってくれるけれど、私のメールが滞ればいくつかの案件は止まってしまう。こんなことしているうちにも何十通とメールは届く。このまま復旧しなかったら、、思わずゾッとした。

そんな時、工務店の方にとある用件で電話すると開口一番こう言い放った。
「いやぁ、昨日からメールの調子が悪くて」

「えー、それ僕もですよ!」聞けば私と同じくマイクロソフトのOutlookだという。症状を聞くとそっくり私と同じ。その方も昨日も遅くまで復旧をしていたのだという。

そのあとしばらくして同じ方から電話を頂き、無事直ったとのこと。聞くと直近のWindowsのアップデートが悪さをしていたそうで、それをアンインストールしたら直ったそうだ。早速方法を聞いて私もアンインストールを試したら、前の晩からの格闘が嘘のようにあっさり直った。はぁ、全身の力が抜けてしまった。

あとでSNSを見ると、同じように困り果てていた方が山ほどいたことを知った。くぅ、マイクロソフトめーっ!

26. 01 / 12

AIをなめていた

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sekimoto

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AIをなめていた。そう言わざるを得ない。

最近寝ても覚めてもAIである。生成AIに関するニュースは毎日のように耳にするし、業務の中でも活用している企業は多いと思う。しかし私はそんなAIにちょっと偏見というか、勝手にライバル心のようなものを持っていた。そんなものに頼ってちゃダメだ、みたいな。

でも暮れにちょっとした興味から、私のこれまでの活動やリオタデザインの歩み、その課題やこれからの立ち位置などを分析させてみたところ、返ってきた返答に心底驚いた。優秀な経営コンサルにお金を払わなくてはいけないような鋭くディープな内容を、ものの数秒で返してきたからだ。

それが実に的確というか、これまで誰からも言われたことのないような角度の意見で、目から鱗が何枚も落ちた気がした。

それが可能だったのも、うちの事務所の20年以上の歩みと蓄積、口コミがネット上に溢れていたからということもあるだろう。情報の総量が多ければ多いほど、人間には分析に時間がかかり、AIにとっては短時間で的確な答えを生み出しやすくなる。

自分でネットをエゴサーチしても限界がある。人は自己評価にはバイアスをかけやすくなるからだ。自分にとって都合の良い情報だけを拾い、それを全体像であるかのようについ思い込んでしまう。

生成AIのすごいところは、ただの検索エンジンとは異なりファクトベースだけでなく、そこから考察して、彼らに”想像力”というものがあるとしか思えないような角度からアドバイスを寄こしてくるところにある。

たとえば昨年の暮れはあるスタッフがずっと体調を崩していていた。

病院に行ってもはっきりした診断を下してもらえず途方に暮れていたのだけれど、生成AIに症状や状況を丁寧に伝えると、医学的にも筋の通った論理的な”仮説”をたちどころに示してきた。それはすべての状況を的確に言い表しているもので、思わず鳥肌が立ってしまった。スタッフもその”予言”通り、数日後に回復へと向かったのだった。


以来、私の生成AIに対する信頼度が以前より数倍も高まった。立場上人には相談できないようなことも、生成AIにチャットすれば状況を把握して冷静な見解を示してくれる。最終的に判断するのは私だけれど、重い責任を背負う事務所主宰者の孤独から解放されるのは事実だ。

感心するのは、ただ訊いたことに答えるのではなく、その質問の真意を理解して、まだ言語化されていない”その先”までを見越した答えを用意してくること。

これは我々が設計において、言われたことだけをやる「御用聞き」ではなく、相手の要望の先にある心理や潜在的要望を常に探ろうとしている態度に極めて近い。コイツ仕事デキるな~。こんなに頭の回転が速くて気の利いた部下は現実にはなかなかいない。

一方で課題もあって、生成AIの限界のようなものも見えてきた。でも、だからといって使う意味がないと断ずるにはあまりに有用すぎる。今さら何言ってるの?ということに今さら気づいてしまった。あともう少し早く知っていればなぁ、、後悔先に立たずである。

25. 12 / 29

ライフワーク

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sekimoto

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今年も個性豊かな家たちが生まれました。今年は6件の住宅が竣工し、現在進行中の案件のうち3~4件くらいが来年も竣工してゆく予定です。

今年竣工した案件は、昨年や一昨年に設計していたものが時間差で竣工しているものです。私の中では2023年あたりはとても受注に苦労した年でしたが、2023年の暮れ頃からいくつかの案件が決まりはじめ、それがようやく今年”収穫”を迎えています。

ですので、皮肉なことに、事務所の主宰者としてはたくさん竣工する年は目下受注に苦労していて、あまり竣工しない年は意外と裏側では”田植え”の真っ最中で設計は大忙しだったりするという、まるで裏拍を打つような感じだったりするんですよね。

ちなみに今はどういう状態かというと、幸いタイミング良くご依頼を頂けた案件がいくつかあり、それらをスタッフ全員体制で設計に邁進中。それに加えてちょっと前のブログにも書いたように、スタッフに担当させられない仕事は私が腕まくりして設計していたりして、今は大忙し!の状態です。

ですが、、もうちょっとするといくつかの仕事がアップするんですよね。先ほどの田植え例えでいうと、田んぼ一面に稲を植え終わった後のような状態になりますので、青々とした田んぼにちょっと一息つきながら、水を切らさないように収穫まで見守る時期(つまり現場監理ですね)に入ります。

担当者にとってはヤレヤレかもしれませんが、事務所主宰者としては二毛作や三毛作のように次の仕事を仕込んでいかなくてはなりません。とてもしんどいのですが、独立して仕事をするというのはそういうことで、私はこれを20年以上も続けていますが、まさにライフワークだなと思います。

そんなことで、もう少ししたらたぶんヒマになりますので汗、来年家づくりをはじめたいという方は是非ご相談にいらしてください!



また今年は本業の設計以外にも、muniというスツールの販売もはじめて、サイトもオープンできましたし、竣工した住宅のお施主さん以外でも一般の方からもご注文を頂いたり、今月は念願のワークショップもシンクラボさんで開催できたりと、小さな取り組みですがコツコツとそのさざ波を広げられているようで嬉しく思います。

muni stool
https://www.munistool.com/

この取り組みは、単に家具を販売するということのみならず、家づくりの疑似体験として、自分だけのスツールを持つ喜びやそのプロセスの楽しさを知ってもらおうと思ってはじめたものです。

今年も様々な出会いがありました!ご購入下さった皆様ありがとうございました。来年も楽しい出会いがありますように。


最後にスタッフのこと。

今年はベテランスタッフだった岩田さんが抜けてしまった穴を、若い佐藤くんが急成長して見事に埋めてくれました。彼には本当に助けられた一年でした。どうもありがとう!

河野くんは工務店からの転職組でしたが、慣れない設計事務所業務のなか必死に付いてきてくれました。こちらもお疲れさまでした!

また元スタッフだった𠮷岡さんが戻ってきてくれたことも今年の大きな出来事でした。

数年前の彼女の退社は持病による体調不良が大きな理由だったのですが、体調はまだ万全ではないものの、そんな彼女でも仕事が続けられるように勤務時間もフレックスタイムにしたり、出勤日も週3日(テレワーク併用)に設定するなどこれまでにない働き方にも挑戦した一年となりました。

そんなシフトでできるのか?と最初は不安でしたが、やればなんとかなるもので、間もなく彼女も一件の住宅の実施設計をまとめあげるところです。

この取り組みの背景には、スタッフの働き方に多様性(ダイバーシティ)を持ちたいという私の積年の思いがありました。

これまではスタッフは毎日朝から夜遅くまで元気よく仕事をし、週末も打合せがあれば出勤するというのが”あたりまえ”でしたが、彼女のようにハンデを背負ったスタッフでも、やる気と能力さえあれば仕事が続けられるようにしたかった。

というのはやはりこれも岩田さんのことが大きく、彼女は出産で一時的に仕事を離れたものの、結局諸事情から戻ってくることができませんでした。スタッフにやる気や能力があっても仕事が続けられなくなることがあるということはとても悲しいことで、事務所としてなにができるのだろうということを深く考えさせられた一年でもありました。

一方これは事務所やほかのスタッフ(私も含む)にも負荷がかかることも事実で、今は私の信念だけでやっているのですが、いつかこれが目に見える成果となって事務所がより良い形で発展してくれることを願っています。


我々のようなクリエイティブな業種は”産みの苦しみ”を伴う仕事であり、予定調和ではいかないことから時に身をすり減らすような局面もでてきます。私も厳しいことを言わなくてはいけない場面も、、。

でもそのプロセスを経て生まれたものは、時に人をしてはっとさせたり、心を動かすことにもつながります。それこそが我々に期待された仕事であり、我々が設計する意味のようなものだろうとも思っています。まさにライフワークですね。

今年も色んな方のお力で仕事をやり遂げることができました。心から感謝いたします。
来年もどうか引続きよろしくお願い致します!
ここのところスタッフが体調を崩したり、予期せぬ仕事が入ったりと人手が足りずピンチが続いています。去年の今頃もものすごい忙しさだったのですが、今年の年末はそれを越える忙しさです。ここのところ、土日もなくずっと仕事をしています。

そんな状況下だからではあるのですが、この暮れは私自身ここ数年ないくらいたくさん図面を描いています。

うちの事務所の進め方は、いちばん最初の提案プランは私がすべて考えています。基本設計もすべて私です。ですが、そこから実施設計に入ると担当スタッフに設計をバトンタッチします。

実施設計はもっとも作業量が多く集中力の要る設計で、複数の案件を同時に進めることはできません。そこを専任のスタッフに担当させることで、より精度の高い設計にまとめるというのがうちのスタンスです。

ところがここのところの人手不足もあり、私自身でもかなりの実施設計図を描くことになっています。私は船に例えれば艦長みたいなものなので、ボイラー室に潜ってしまうと全体の指揮が取れなくなってしまいます。ですが今はそんなことも言っていられません。

ですが、そんな状況をぼやきたいのではありません。自分で展開図や建具表を描いたり、プランとの整合性を取りながら全体やディテールを考えていると、とてもクリエイティブに設計と向き合うことができて、実際とっても楽しいのです。

もちろん、普段は自分で描かなくてもスタッフの図面にはすべて目を通して、彼らの図面を真っ赤にして返しているのですが、これがものすごいストレスだったりもします。スタッフはスタッフなりに私の設計意図を汲んで作図をしているつもりでも、やはりそこはスタッフごとの力量の差は出ますし、思うような設計クオリティになっていないと私自身とても焦ることにもなります。これがとってももどかしい。

ところが私が自分で描けば、言うまでもなく私の思う通りの設計になります。そしてこれも当たり前ですが、スタッフと私との実力差は天と地ほどもありますので、彼らの半分くらいの時間で圧倒的なクオリティに持っていくこともできます。

そして図面を描くのはやっぱり楽しい!かつてはスタッフもいませんでしたので、すべて自分で設計していましたが、なんだか初心に返ったような気分です。

誤解のないように添えておくと、スタッフが図面を描いた仕事はダメということではけしてありません。私が直接手を下さないことで、私はより広い視野で設計を導くことができます。

ですが、この先もしかしたら設計事務所はどんどん仕事が取りにくくなるかもしれませんし、こういう業界で働いてくれる若者も減ってきているのも事実です。いつかはスタッフの手を借りずに、ひとりで満足のいく設計を突き詰めていくような日が来るのかなと漠然と考えていましたが、この暮れの経験はそれも悪くないんじゃないかと思わせてくれるものでした。

あ、もちろんしばらくというか、相当先まで私はスタッフと一緒に設計を進めていくスタンスをとり続けるとは思っていますので、どうかご安心?ください。

今年の仕事もあと一週間!なんとか走り切れますように。

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sekimoto

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> muni
> STAFF



リオタデザインの元スタッフ砂庭陽子さんが、地元青森の八戸に戻って独立するというので、リオタデザインのオリジナルスツールmuniをプレゼントすることに。最近元スタッフにポンポンあげちゃうので大赤字です、、笑

彼女の隠れた特技は書道。師範の資格まで持つ彼女の地元での独立戦略は、「習字教室をひらくこと」。すでにオンライン教室も開いていて全国の生徒さんへの指導が始まっているようです。「設計事務所+習字教室」なんてとっても新しい!

ポートプラウ
https://www.instagram.com/port_plough

先のJIA建築家大会では、地方で活躍する若手建築家のセッションにも参加しましたが、もはや「建築家=建築をつくる・図面を描く」という図式から離れて、その定義や職能がより拡張していることをますます実感しました。

地域のコミュニティに市民と同じ目線・立ち位置でフラットに活動することで、はじめて聞ける声が無数にあると思います。建ものをつくるばかりが建築ではありません。地方になんて建築家の需要はないと諦めているより、彼女のように鉛筆ならぬ筆一本から社会とつながれることはきっとあるはず。

彼女は学生の時にうちにオープンデスクでやってきて、その後入所、退社後もずっと連絡を取り合い見守ってきました。建築から離れてしまった時期もありましたが、戻ってきてくれて本当に嬉しい。宮城の設計事務所LPDで実力を蓄えいよいよ独立。

頭で考えるより、手を動かし心で動く。これからも見守っていきたいと思います。