
11月20日より東京ビックサイトで開催されるJapan Home & Building Show 2018「建築知識・実務者セミナー」にて今年も登壇させて頂きます。一昨年のテーマは板金、昨年は鋼板防水、そして今年のお題は「畳」とのこと。
毎年どんな変化球でも全力で返してきました。昨年の鋼板防水だけで1時間語れにもシビれましたが、今年は畳だけで1時間。いや無理。だって畳なんて使わないもん、て思ったらまぁ出てくる出てくる。気がつかないうちに、ほぼ毎回畳をどこかに使っていることがわかりました。
畳を使っている意識がないのは、そもそも建て主さんに「和」を求められていないから。お恥ずかしい話、和って何ですか?私自身いまだによくわからない。北欧ならわかるんだけど。
で、気づいたらリオタ流なんじゃこりゃ畳空間がいっぱい。
つまるところ畳は「素材」だと思ってます。フローリングとかタイルとかと同じように、畳にしたいところに畳を敷く。ただそれだけ。そう考えると畳の使い方ってもっと広がるんじゃないかと思うんですよね。
ということで、畳だけで一時間。私にしかできない話をします。自宅の畳家具の話も最後にしようかと思います。
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[建築知識・実務者セミナー]
11月21日(水)15:30~16:30
豊かな暮らしをつくる上質な畳空間|関本竜太
http://www.jma.or.jp/homeshow/seminar/program.html#lecture
お申し込みは上記リンクより。スクロールしてページの一番最後です!
実務者セミナーとか書いてありますけど、一般の人でも申し込めば入れます。専門家っぽい顔して来て下さい。建築知識ブースでは、建築書がたくさん買えますよ。





18. 10 / 07
木造塾セミナー終了
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sekimoto
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> イベント
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昨日は神奈川建築士会 木造塾主催の講演会に登壇させて頂きました。私にとって神奈川は少々アウェイ感のある場所、果たして人が集まるのかと不安でしたが、なんとか会場も埋まってほっとしました。
フィンランドの話から住宅事例、ディテール、エスキース流儀まで広く横断した話でしたが、最後の懇親会では皆さまから温かな感想、何より面白かった!と言って頂けて本当に良かったです。
最後に私にオファー下さった山中さん、遠藤さんには改めて感謝申し上げます!




神奈川建築士会木造塾主催にて、講演会を企画下さいました。拙著の内容を中心に、北欧の話などもお話したいと思っています。
ご興味ある方は是非ご参加下さい。
H30第1回木造塾講演会・ご案内(PDF)
『上質に暮らす おもてなし住宅のつくり方』
講師:関本竜太(建築家・リオタデザイン主宰)
日時:2018年10月6日(土)14:30~16:30 (14:00開場)
会場:波止場会館 5階 多目的ホール
会費:一般2,000円 (神奈川県建築士会会員1000円 他県士会会員 1,500円)
定員:50名(お申込先着順)
お申込方法:リンクのPDFフォームにご記入の上FAXでお送りいただくか、Emailに必要事項を記載しお申し込み下さい。
>>H30第1回木造塾講演会・ご案内(PDF)
<申込先>
神奈川県建築士会 木造塾部会
FAX:045-201-0784
Email:mokuzo-juku@kanagawa-kentikusikai.com
懇親会:出席希望の方は、お申込時にお知らせ下さい(会費4000円)※別会場

以前こちらのブログでも紹介させて頂きましたが、フィンランド人建築家アルヴァ・アアルトの待望の国内巡回展がいよいよはじまります!今回展覧会のオープニングを記念して、9月16日には新宿OZONEにて、建築家の塚本由晴さんをお招きして記念講演会を開催致します。
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「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」展覧会オープニング記念講演会
『アアルトのふるまい学』
講師:塚本由晴氏(建築家・アトリエワン主宰/東京工業大学大学院教授)
日時:9月16日(日)14:30~16:30
会場:リビングデザインセンターOZONE 3階パークタワーホール
定員:300名
https://www.ozone.co.jp/pro/seminar/detail/602
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私は展覧会そのものではありませんが、AALTO120という団体の事務局として関わり、これまで藤本壮介氏、小林恭氏+マナ氏(ima)、堀部安嗣氏といった、国内外で一線で活躍されている建築家の方々によるアアルト関連セミナーを企画して参りました。
オープニング記念となる今回は、国際的に活躍される塚本由晴氏をお招きします。塚本氏とアアルトというと意外に思われるかもしれませんが、塚本氏はグッゲンハイムヘルシンキコンペにて審査員を務めるなど、フィンランドともつながりを持っておられる建築家の一人です。さてどんなお話しをお聞かせ頂けるでしょうか?
すでに多くのお申込を頂いているようです。参加ご希望の方は、以下のOZONEホームページよりお願いします!
https://www.ozone.co.jp/pro/seminar/detail/602
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またこちらは展覧会情報です。
『アルヴァ・アアルト―もうひとつの自然』
会期:2018年9月15日~11月25日
会場:神奈川県立近代美術館・葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2018_aalto
こちらは神奈川を皮切りに、名古屋・東京・青森など各地を巡回して参ります。ちなみに私は、昨年の夏、聖地ヘルシンキの巡回展を見るためだけにフィンランドに行きました。本当に素晴らしい展覧会で、いまだにその余韻が残っています。
お近くの美術館に巡回の折には是非足をお運び下さい!

18. 07 / 23
建て主[本音]クロストーク|終了しました!
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sekimoto
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> イベント
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長らく告知をして参りました建て主[本音]クロストークは昨日無事終了しました。日程の直前にたくさん講演会など頼まれてしまって、私の中ではかなり綱渡り状態だったのですが、なんとか無事終わってほっとしています。
来場者はちょうど40名となりました。広い会場もほぼ満席!今どき一般の方も対象にした建築家の家づくりセミナーで、この集客はなかなか達成できません。猛暑の中、足をお運び下さいました皆様に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

この企画は私のまったくの思いつき企画で、誰に頼まれたわけでもなく、ただこういう主旨のセミナーがあったら面白いなということで進めてきました。結果としては会場もパナソニックさんに無償提供頂き、参加費も全て無料で開催することができました。さらっとやってますけど、これって実はすごいことなんですよ。
ふだん建築家のセミナーというと、設計者の目線で都合良く編集されて、美しいビジュアルのスライドと歯切れの良い設計解説がなされますが、それって本当?といつも思います。一体どんな人が住んでいるんだろう?住んでいる人はどう思っているんだろう?設計打合せはどうやって進めたんだろう?などなど、同業でも他の設計者の舞台裏はなかなかわからないものです。

今回は、私と「TOPWATER」の建て主Iさん、そしてクロストークの相手には建築家の山﨑壮一さんと「駒場の家」の建て主Sさんが登壇し、それぞれの計画の裏話や、その設計者のどこに惹かれたのか、また竣工後どのように暮らしているかなどについて、クロストークによって掘り下げてゆきました。
私側の「TOPWATER」の建て主Iさんは、私をOZONEのイベントで知ってから10年近く”ストーカーのように”ブログなどをチェックして、頼むならこの人と決めて下さっていたとのこと。プランについて理詰めで説明され、構造も一見アクロバットに見える部分も、合理性を突き詰めた先の解決であることなどを説明され、納得したことなどをお話し下さいました。
一方の「駒場の家」の建て主Sさんは、奥様が山﨑さんの古くからの友人で、そんなきっかけから計画を相談したそうで、それまでハウスメーカーで「それはできない」と言われることばかりだったのに、すべて前向きに解決しようとしてくれた山﨑さんに信頼を寄せるようになったとのこと。駒場の家は一見シンプルに見えるプランですが、随所に細やかな仕掛けが仕込まれていて、建て主さんとのやりとりの密度が垣間見える住宅でした。

私も設計者の立場で、山﨑さんの設計手法や建て主への対応についてのお話を興味深く聞かせて頂きましたが、共感することや自分と似ている点も多くあるように感じました。
その一つは論理的な価値共有という点で、建築には感覚的な切り口も論理的な詰め方も両方必要だと思いますが、建て主と計画の入口で感覚共有ができたことで、その後のプロセスは論理的な言葉のキャッチボールにより、「入居後もほとんど違和感を感じない、思った通りの住宅(S氏)」に着地できたという点も、ある意味共通しているような気がしました。
また建て主側に独自の美意識があり、それをうまくデザインに転換することで、唯一無二の個性的な設えができあがっているという点も二つの住宅に共通していた点だったように思います。
一方で、それぞれの設計者と建て主が席を並べることで、設計者の(普段建て主の前で見せている)素の部分が見え隠れして、お互いの信頼関係のようなものが垣間見えたことも興味深かったです。今回の企画主旨が良い形で表れた点でもありました。

イベントの構成は、第一部として建築家によるプレゼンテーション、そして第二部に建て主とのクロストーク、第三部には建築家同士のクロストークということで進行しました。
最後の山﨑さんとの建築家クロストークでは、お互いの建築のバックグラウンドや、住宅設計観、そしてスタッフに対する思いや採用の考え、設計事務所経営を巡っての危機感など、様々な”本音”が飛び出して、私自身もとても刺激的で楽しかったです。なかなか他所ではこのような話は聞けないのではないでしょうか。

最後に会場からの質問では、登壇された建て主さんへの質問も多く、大いに盛りあがりました。今回登壇頂いた建て主さんは、それぞれ全く異なるキャラクターながらとても話がお上手で、示唆深くとても内容の詰まったお話をして下さいました。
最後に「良い設計事務所に出会うためには?」について、お二方が共通しておっしゃった「最後は人と人。人を見て選ぶことが大切」という主旨のお言葉が、今回の会を締めくくるお言葉として相応しかったと思います。

今回の企画の実現のために、共に走り抜けて下さいました山﨑壮一さん、お忙しいところ無理を言ってご登壇頂きました建て主のSさん、Iさん、そして会場を快く提供して下さいましたパナソニックの穐原さん、当日会場を奔走してくれた両事務所のスタッフのみなさん、多大なご協力をありがとうございました。そして打ち上げまで付き合ってくれた多くの仲間達…。この場をお借りして厚く御礼申し上げます!
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最後に、当日ご参加下さったタニタハウジングウェアの谷田泰社長が、昨日の内容について簡潔にまとめて下さいましたのでご紹介します。
いつもこのような形で簡潔にまとめておられるのを見て尊敬するのですが、ご厚意でデータを頂きましたので以下にご紹介します。私の偏った?ブログよりも分かりやすいかもしれません。クリックすると大きな画像で見れます。

