昨日駆け足で日本橋高島屋の「北欧のあかり展」へ。今週末に行く予定にしていたものの、近くまで来ていたので居てもたってもいられませんでした。

お目当てはもちろん、今回の展覧会のために提供した所蔵のレイヴィスカランプ。まさに我が子の発表会を見に行く親の心境と申しましょうか。監修の小泉隆さんからは、このレイヴィスカコーナーが大変好評とのこと。恐る恐る見に行きました。

背景に大きくプリントしたグッドシェパード教会の写真をバックに、本物の照明器具が浮かび上がるような幻想的な演出に感激しました。

JL341はこの間までうちの食卓に下がっていたものですが、この日のために磨きました。コードも自分で付け替えました。ヨカッタヨカッタ!レイヴィスカをこよなく愛する者として、こんな形で皆さんに見てもらえる日が来るとは。ルイスポールセンの照明は見たことがあっても、レイヴィスカの照明は初めて見る人もきっと多いのではないかと思います。出口の協力者クレジットには一人だけ個人、、ちょっと恥ずかしい。

遠藤悦郎さんによる映像もとっても素晴らしくて、グッとくるものがありました。もちろんほかの照明の展示も、照明だけでなく家具や建築と関連づけて展示してあったり、ビンテージから現代まで、北欧から日本まで、幅広い視点で実にバランスの良い展示構成だと思います。

出口で販売している図録もよくまとまっていると思います。展覧会は24日まで。是非足をお運び下さい!




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sekimoto

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フィンランドからヤリ・イェッツォネンさん夫婦が来日中。彼らの歓迎と、同じく共通の友人でもあるハンナ・トイヴァネンさんの逝去を悼む会が高円寺でありました。

私もヤリさんにはフィンランド留学時代本当にお世話になりました。フィンランドつながりの建築関係者は、だいたいヤリさんを通じてつながっているんじゃないかと思います。

ヤリさんは写真家にして摸型家(モデラー)。アールト関連の写真集も多く出しています。ハンナさんとも私も現地で交流がありました。この日も懐かしい面々が高円寺に大集結でした。

まあちにまほこさん、宇井さん、幹事大変ご苦労さまでした。万年幹事だった私も世代交代?です。週明けにはまた別企画も!?こちらも楽しみです。



昔から不思議な住宅を作り続けているニコ設計室の西久保さん。住宅にかじりついて活動を続ける同世代の建築家の中でも、作風はまったく違うけど活動の根っこにどこかシンパシーを感じる建築家のひとりです。

そんな彼を私は勝手に“住宅界のファンタジスタ”と呼んでいるのですが、実際にお会いするのは何年ぶりのことだろう?

優れた設計者の持つ能力には、ドリブル力と決定力があると思うんですね。彼の住宅にはそれを強く感じます。ドリブル力は自陣で受けたボールを、そのまま相手陣内深くまで持ち込む力。これは単なる御用聞きではだめで、最初の言葉(彼ならつぼノートでしょうか)を独自の解釈で展開させてゆく構築力(妄想力)が試されます。

決定力はゴール前に転がったボールを確実に決める嗅覚のこと。建主からの言葉は、どんなわがままも彼にとってはきっとおいしいキラーパスになるのでしょう。ゴール前にこぼれた言葉に「あとは合わせるだけでした」。そんな言葉が、会場のどの模型からも聞こえてくるようでした。彼を私がファンタジスタと呼ぶ所以です。

彼の卒業設計も「これは俺のか?」というくらい同時代性を感じて嬉しくなりました。でも彼がすごいのは学生時代から1ミリもぶれていないということ。こんなにも同じことをやり続けている人がいるんだと驚きました。

短い時間でしたが、そんな彼の卓越した建築力や仕事力を感じつつ、楽しいニシクボワンダーランドを堪能させてもらいました!今日はぎりぎり行けて良かった。ご案内ありがとうございました♪

「それはあなたの言葉から」
会期は今週土曜日(10月19日)まで!

https://www.instagram.com/p/C_Hvgf5y3lc/?igsh=b2xpODl0Z3NvaW96





24. 09 / 26

MOKスクール

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昨日は大阪MOKスクールの第4講義に、伊藤瑞貴さんと共にお招きいただき、小谷和也さんによるコーディネートのもと講師を務めさせて頂きました。MOKは毎年錚々たる顔ぶれの講師が招かれている印象があり、今回は呼んでいただき大変光栄でした。

と言いつつ、今回のお題は「持続可能な設計事務所運営を考える」。そんなお題なら私が受講したい!というくらい、私も日々悩んでもがいています。

困ったなあ、、と思いながら私なりの取り組みを紹介させて頂きましたが、むしろ第一講師の伊藤瑞貴さんによる、福井というローカリティを味方につけた先進的な取り組み(彼はそれを「普通」と表現していましたが)はとても素晴らしく、何より設計事務所の未来を感じさせるものだったと思います。

後半の小谷和也さんを交えてのトークセッションもまた、「情報発信」「ローカル」「これからの建築家像」といったトピックをはじめとした深掘りが、禅問答のようでもあり、深く考えさせられるものばかりでした。時間もピッタリ!小谷さん、名コーディネーターでした。


今回は会場参加組だけでも100名を超える希望者があったそうで、会場の木材仲買会館がいっぱいに埋まる景色は、私にとってはコロナ後久しぶりに見るものでとてもテンションが上がりました。

またMOKスクールの何がすごいって、講演後の懇親会に誰一人帰らないこと!お店を貸切にして100人規模で開催する懇親会なんて初めての経験です。その後も2次会、3次会と続き、、大阪の底知れぬパワーを感じました。




何より印象的だったのは、運営側の理事たちが実に溌剌としていて、三澤文子さんを中心とした情熱の一枚岩のように感じられたこと。すでに来期の人選についても活発な議論がはじまっていました。

日頃、私も諸団体の委員や理事などを務めていますが、そこで常に問題に上がるのは、人手不足や仕事との両立、担当者の負担軽減や会の持続可能性のようなものです。今回のテーマは設計事務所におけるそれでしたが、私はMOKスクールの自由闊達でいて、とても洗練された会のあり方に大いに刺激を頂き、それが何より勉強になりました。

今回はお声がけいただき、小谷さん、文子さん、木又さん、誠にありがとうございました!


日本建築学会関東支部神奈川支所主催のセミナーで、以下に登壇させて頂くことになりました。フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトについてお話しさせて頂きます。ご興味ある方は、以下情報よりお申し込み下さい!


日本建築学会関東支部神奈川支所 講演会
『北欧アルヴァ・アアルトに学ぶこと|フィンランドの暮らしと文化』

講師:
関本竜太(リオタデザイン主宰・建築家)
木村正裕(元駐日フィンランド大使館・上席商務官)

日 時:2024年5月18日(土) 14:00~18:00
会 場:横浜市庁舎1階市民協働推進センタースペースAB(横浜市中区本町6-50-10)
https://maps.app.goo.gl/kx5XxytWvN46fsMT7
定 員:60名
※ 5/3現在で、すでに45名のお申し込みがあるとのことでした。ご希望者はお急ぎ下さい!
参加費:無料
申込方法:
E-mailまたはFAXにて【催物名称・氏名・フリガナ・勤務先・電話番号・一般及び学生】を明記してお申込みください。
申込先:
E-mail: m.matsumoto@kanagawa-kentikusikai.com
FAX: 045-201-0784

■ 情報サイトはこちらより
http://news-sv.aij.or.jp/kcaij/s13/index.html
■ 詳細PDFはこちらより
http://news-sv.aij.or.jp/kcaij/s13/20240518_hokuou.pdf