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sekimoto

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> 建築・デザイン
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石井秀樹氏の住宅の内覧会にお邪魔してきた。写真を見て一目でヤバいやつだと直感した。自然地形を活かし切った秀作だった。

彼とは古い付き合いになる。同じ歳で、作風は全く違うのに昔から建主がかぶったりする。性格もまったく違うけれど、彼の建築にはシンパシーを感じる。

建築界において、空間が素晴らしかったら細かいこと言っちゃいけない的な空気がある。しかし真に素晴らしい建築は、ディテールにも神が宿っている。それがない建築はやっぱりだめなんだと思う。

彼の建築は悪魔的に細かい。付け入る隙を見せない。それは彼の性格そのものでもあり、彼のこれまでの人生経験がそれをさらに強化させてもいるだろう。

そういう神経を持ちえない者にとっては、彼は悪魔に見えるかもしれない。しかしクライアントにとっては唯一無二の存在になることだろう。真の仕事とはそういうものだ。

しかし彼の建築の真骨頂は、その細かさにではなくディテールを際立たせるストーリーにこそある。どうしてそこがそうであるか。それが集まり引き締まった筋肉のように空間構成をつくっている。すぐれた建築に説明はいらない。その無言の対話を楽しませてもらった。

今回も勇気ある素晴らしい仕事だった。案内をどうもありがとう!


JIA建築家大会2023東海in常滑に行ってきました。

JIAでは毎年開催している全国大会も、私は参加するのははじめて。今期は関東甲信越支部の広報副委員長なども務めているため、少しでも顔をつなげられればとのことでの参加でしたが、そもそも建築家大会という意味がよくわかっていない私としては、行く前は少々不安もあり、、。

ですが、いつもの住宅部会メンバーや学生たちとの交流、またあらたに広がった関係などもあり、とても楽しく充実した2日間になりました。学生たちとは、LIXILの工場見学やろくろを使った陶芸体験も。

本当は今日もこのあとクロージングのレセプションもあるようなのですが、私は明日立会いの現場などもあり、後ろ髪を引かれる思いでひと足先に失礼させてもらいました。

皆さまお疲れさまでした!最後まで楽しまれてください。




新建ハウジングさんからのむちゃ振り企画?で、映画『アアルト』監督のヴィルピ・スータリさんにZOOMインタビューをさせて頂いたのですが、そのYouTube動画が公開されました。

■映画「アアルト」ヴィルピ・スータリ監督インタビュー
https://youtu.be/2pikWVQBFko?si=zHgjuXnolpRo1GE5

私自身、映画を3回ほど観てそこで感じたことや疑問などもあり、そんなことを直接監督に聞ける機会とあって、かなり緊張しましたが対話を楽しませていただきました。

本編ではアルヴァとアイノの往復書簡の公開などに衝撃を受けましたが、あれはどのように入手したのか、家族の許可を取るのにどのくらい時間がかかったのか、アアルトのもつ性格の二面性、映画をアイノの視点で語られている(ように感じた)ことに対する監督の編集意図、などなど。

通訳を挟んでの対話だったこともあって、スムーズなキャッチボールというわけにもいきませんでしたが、お聞きしたいことは聞けたかなと思います。

ヴィルピさん、お忙しいところフィンランドからつながって頂きありがとうございました!映画をすでにご覧になった方は、内容の答え合わせとしてご覧頂いても楽しいと思います。


自邸アプローチの再塗装。全部塗られちゃったらどうやって玄関に入ろう?と思っていたらこう。その手があったか!今日残りを塗るそうです。

このままでも良いかも!?
映画『アアルト』の公開に合わせたわけではありませんが、昨年8月に開催された新建ハウジングさん主催のセミナー「北欧アルヴァ・アールトに学ぶこと」のYouTube動画が昨晩一般公開となりました。最後は建築家・飯塚豊さんとのアアルト・クロストークも納められています。(本編は6分ごろから)

■ 北欧アルヴァ・アールトに学ぶこと|講師:関本竜太
https://youtu.be/K0TrlQZZhDc

正直自分が何を話したか覚えていなかったのですが、昨晩見直したらまあ活き活きと語ること!自作を語るより雄弁でマニアック。昨晩は少し呆れながら見返しましたが、ちょっと面白かったです笑

映画のパンフレットに寄稿した内容は、こちらを凝縮したものになります。アールトってこんな人!?というのが伝わったら嬉しいです。ご興味あれば、こちらで予習してから映画館にお出かけください。