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想定通り!?

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sekimoto

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> 仕事
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まもなく竣工の「巣の家」は、外壁の中を木を通して、2階の浴室からも露天風呂気分が味わえるように、というのがハイライトのひとつになっている住宅です。

この狭い外壁の隙間を貫くように木を入れて欲しい、というのは1年以上も前に基本設計の段階から造園家の小林賢二さんにしていたリクエストでしたが、このことは小林さんを1年以上悩ませ続けたようです。曰く、これまでで一番難しい仕事とのこと!

納まってみるといとも簡単に見えてしまうのが、小林さんからしてみたらこの上なく悔しいことなのでしょうが、これがプロの仕事だなと思わされました。何がすごいって、事前に描いて送ってきたスケッチと、竹ではさんで縛るところまで寸分違わず同じ仕上がりであるところです。

事前に描いた図面通りにキッチリ仕上げるのが小林さんの流儀。私ともウマが合うのはこういうところなんだろうなと思います。




本日「FPR」のオープンハウスを終えました。お越しくださった皆さまありがとうございました。

外観からはわからない、複雑にスキップした内部構成の家です。ひとつひとつはベーシックに破綻なく納めていますが、その集積としての完成度は工業製品のようでもあり、ひとえに大工さんのお力によるところが大きかったと思います。

また外壁のガルバリウム鋼板のランダム張りも、板金職人の新井勇司さんと設計段階から相談して進めたものです。写真にも写らない窓廻りの繊細な納まりは、これもひとつの工芸品のようでした。

終盤に差しかかった頃、担当してくれた奥富棟梁が家族を連れてふらっと来てくれました。思いもよらないゲストにびっくり!大工さんはふだん完成を見ずに去って行く職人です。奥さんにどうしても見せたかったのでしょう。得意げに自分の仕事を見せる姿に胸が熱くなりました。本当に嬉しい。

職人の粋が詰まった建築になりました。こんな仕事いつまでできるでしょうね。






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sekimoto

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> OPENHOUSE
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狭山市で進めていた住宅がようやく竣工します。久しぶりに全面板金張りの住宅です。働き幅を変えながら2色の板金を使い分けています。

内部は半地下から屋上テラスまで、スキップしながら6層の空間構成を持つ家です。シンプルな外観からは想像つかないくらい、内部は複雑な構成となっています。

FPR オープンハウス
11月20日(日) 10:00〜16:00
埼玉県狭山市
最寄駅: 西武新宿線「入曽」駅より徒歩10分

見学希望の方は、メールよりご連絡下さい。折り返しご案内をお送りします。
info@riotadesign.com


季節外れのオープンデスク生が一週間ほど来ていました。佐藤惇生くん、デザインファームの学生さんです。佐藤くんは去年の3月頃、埼玉大学の学生だった時にうちの事務所に来たことがあったのですが、その後紆余屈折を経て、オープンデスク生としてやってくることになりました。

とてもまじめで礼儀正しい学生でしたが、よりによって私が自分でもパニックになるくらい忙しい週だったこともあり、あまりゆっくりと構ってあげられず少し申し訳なかったです。


こんな感じで、移動する電車の中でもエスキースは続いたのでした、、。ホント、こんな時間しか図面を見てあげられる時がありませんでした。



今回もこの暮れに竣工予定の住宅の敷地で課題を出題して、住宅設計に向き合ってもらいました。この一週間でも3つの現場に連れて行きましたが、どの現場でも目をキラキラさせて眺めていたのが印象的でした。

最後は恒例の所内プレゼン!スタッフからも的確なコメントが飛びました。こういう機会はスタッフの建築力を養う意味でも、良い機会になっている気がします。佐藤くんの案はわずか数日のスタディでしたが、とてもリアリティがあり、学びを的確に形にできる力量を感じました。

短い期間でしたが、見聞きしたり体験したことを是非自身の学びにつなげてもらいたいと思います。どうか良い進路に進まれますように!

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sekimoto

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> 仕事
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少し前になりますが、桐生市で進んでいる「織屋根の家」の配筋検査に行ってきました。見ての通り、かなりの規模です、、。いつもは30坪規模の住宅が多いので、いつもの何件分だろう?と思ってしまいます。写真は現場に隣接する建物から撮っています。

構造設計は山田憲明さん。山田さんも全国を飛び回っている人ですが、配筋検査はいつもちゃんと来てくれます。



いつもは我々が配筋検査を行うのですが、山田さんが配筋検査にいらっしゃるときはどういう所に着目して検査をしているのかなどを勉強させてもらっています。

山田さんとのお付き合いももうずいぶん長くなりました。こうした機会に現場で山田さんと立ち話をしたり、日頃思っている構造の疑問などをいろいろ聞けるのも、私にとってはとても貴重な時間だったりもします。




その後は施工を担当されているサン建設さんの社屋に移動して、今月末の上棟に向けてのプレカット打合せ。

今回も一部の架構に折板構造と呼ばれるイレギュラーな納まりがあり、現場にも緊張が流れています。大工さんも真剣に山田さんの説明に耳を傾けています。

みんなが一つの目標に向かって熱く議論を交わすというのは、モノ作りの現場の醍醐味ですね。なんだかNHK「プロフェッショナル」のワンシーンのようでいいなぁ、、と一人感慨に耽っていました。

図面も膨大で承認作業にも時間がかかります。現場にはまだカタチはありませんが、すでに建築ははじまっています!