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子供が生まれる前は余裕もなく、生まれてからは周囲に気を遣い、泊まるといえば無難なホテルか安い宿と相場は決まっていました。

衣食住は人にとってなくてはならないものですが、その幅は「寒くなければいい、腹が膨れればいい、雨漏りしなければいい」というところからはじまり、行き着くところは究極の豊かさ(アート)まで様々です。

私もこの歳になり、本当の豊かさとはどういうことか、人をもてなすホスピタリティとはどういうものなのかということについて、考えさせられる機会が多くなってきました。

子供も少し大きくなったので、ただ「泊まれればいい」から、少し高い授業料を払ってゆこうかと思っています。

里山十帖 http://www.satoyama-jujo.com






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越後妻有アートトリエンナーレ(大地の芸術祭)に行ってきました。

大地の芸術祭に行くのは、もうこれで3回目なので、もう 6年越しで通っていることになるでしょうか。場所性や環境と一体となったアートのあり方は、より建築に近く、いつも大変刺激を受けます。

「越後」というのは、そもそも「山を越えたもっと向こう」みたいな意味のようで、「妻有(つまり)」というのはさらに「とどのつまり」ということで、本当に”地の果て”というような意味だったそうです。

そのくらい、この山深い豪雪地帯というのは人を寄せつけない地域だったようで、この地を開拓し、棚田を耕作した先人達の苦労は並大抵のことではなかったと想像します。

それが今では、この大地の芸術祭のために全国から人がやってきます。どこに行っても大盛況。昔の人は、こんなこと想像もつかなかったに違いありません。

地図を片手に訪ね歩くというスタイルは、美術鑑賞というより宝探しに近いでしょうか。今年も新作が追加され、何度来ても飽きることはありません。





15. 08 / 06

向日葵の家

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> 仕事
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梅雨時に雨天が続き、竣工後半年してようやく「西荻の家」の竣工撮影。

道路側のルーバーの前には、クライアントの植えたひまわりがびっくりするくらい繁っていました。一瞬、「向日葵の家」に改名しようかと思ったくらい笑。

いやこれがとっても良くて、クライアントは私に怒られると思ったみたいですが、そんなことないです笑。住まい手の活き活きとした生活が、住宅の表情になって表れていますね!

15. 08 / 02

暁の花火

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> 仕事
> 生活



昨晩は各地で花火大会があったようですね。

現場(暁の家)が進む柏市でも昨日は花火大会があり、この日は隣接する我孫子市でも同時開催。花火が”ステレオ放送”で見られるかも?とのことで、クライアントのSさんが「一緒に現場から見ませんか?」とお誘いを下さいました。

数日前に志木市の花火を見た話を書きましたが、さすが柏スケールが違います。現場からは我孫子の花火とちょうど重なり合うように見えたのですが、志木市の花火のフィナーレのような豪華さで、終始圧倒されました!


家から毎年こんな眺めが見られるのかということで、Sさんご家族も大喜び!ダイニング脇に設けるパーゴラのあるデッキテラスが毎年の特等席になりそうです。

家づくりにあたっては、途中不安になったこともあったという奥様も、ここに住むことができて本当に良かった!と終始幸せそうで、こちらもそんな幸せのお裾分けを頂きました。仲の良い、本当に素敵なご家族です。


この家のタイトルにもなっている「暁の家」は、大自然のような敷地の中でも特に東側に大きな抜けを持ち、ここから昇ってくる朝日が一家を照らしますように、という思いが込められています。

この東側には2階にも通称「月見テラス」が設けられ、ふと物思いに耽ることができるのですが、この日はこのテラスから文字通り大きな満月を見ることができました!都内では見ることのできない幻想的な風景でした。


最後には、この満月と花火の競演!
なんという贅沢。

この日も車載温度計では、日中は40度に届こうかという日だったのですが、現場に到着した途端に空気がひんやりしています。ここは周囲を自然に囲まれ、川の上をそよいでくる風が絶えず建物に向かってきており、その風は止むことはありません。外に出ていても汗が出ることがないというのは、この季節でも信じられない体験です。

でもその昔は、夏の暑さもこんな感じだったような気もします。まさに絶滅危惧種のような微気候が、奇跡のようにこの場所には残っているようです。

この家で営まれるであろう生活を想像しながら、ウラヤマシイ!という気持ちと、完成を待ちわびる気持ちが相半ばしております笑。Sさん、昨晩はありがとうございました!

さて3月で完結したかに見えたタニタプロジェクト、まさかのPart2が始動です(とうとう、うちのブログにも「タニタ」のカテゴリができてしまいました)。前回、開発中のくさり樋を実験的に既存の住宅に付け替えるまでのプロセスを追いました。

タニタプロジェクト(最終章・取付け編) 15.3.9
https://www.riotadesign.com/blog/tntpj.html

その後、このくさり樋はこの夏~秋にかけての発売を目標に現在も調整を続けておられるそうです。開発担当者であるタニタハウジングウェアの岡田さん&関口さん(以下OSコンビ)も今ではスケジュールを睨みながら各方面の尻を叩く日々だとか。いつもは美しい岡田さんの顔が、般若のようになっている姿を想像して震えています。


で、今回持込みの案件はこれ。
現在柏で進行中の「暁の家」で、バルコニーからの排水管が軒天井から出てくるのですが、そこを縦樋ではなく、くさり樋で落とせないかというもの。

なんだ、そんなことかと思うでしょう?
ちっちっち。これだから素人は困る(失礼!)

これ意外と難しいんですよ。くさり樋に接続する前に一度管を絞ってやらないと、水が周りに飛び散って前回の「竹林の家」の二の舞になってしまうのです。

そこでこんなことを考えました。
VU管の出口でこんな感じに絞るパーツを作れませんか?と。で、なんならこれが既存の不具合を起こしているくさり樋をワンタッチで交換できるものになれば、世のくさり樋問題が一気に解決します。

新築もいいけど、くさり樋の魅力を世に広めるためには、絶対に付け替え需要に応えるべき!と無駄に熱くOSコンビに口説き続け、このプロジェクトもようやく前に向けて進み始めました。


しかしそれに応えるOSコンビの熱意がすごかった!さすが社長が修造並にアツい会社です。

私の思い付き(もしくはムチャぶり)に真正面から応えてくれました。実にたくさんの試作品を持って事務所にやってきました。え、これ全部作ったんですか?どん引き 感激です。写真に写っていないものもいっぱいあります。

たださすがOSコンビ、そんなものをたくさん見せて相手を撹乱させておきながら、ちゃんと答えは用意してあるわけです。で、こんな感じでと最後に見せられた図面にはバッチリ解決が示されていました!(最初から見せればいいのに)

やはり私もモノづくりの人間です。商品開発って本当に楽しいですね。私も外野ながらにいろいろ意見を言わせてもらいました。

やはり、タニタ製品の魅力は設計者に寄り添う製品思想だと思うんですね。メーカーの一方的な思惑で作り込み過ぎちゃいけない。設計者が自由にアレンジして使える余地を残してもらいたい。あんな場合や、こんな場合。あんな使い方や、こんな使い方。

最後はまだどうなるかわかりませんが、来月には試作パーツも上がってくる予定だとか。このプロジェクトの行方もどうかお楽しみに!