15. 11 / 08

秋の展覧会

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sekimoto

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> 子ども
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息子が通う美術教室の秋の展覧会へ。息子は秋口から製作していた剣を2点。一つは進撃の巨人の超硬質ブレードですが、もう一つは彼のオリジナルデザインによるもの。小学生らしい素朴な製作物が並ぶ中で、ちょっと場違いな完成度…。来場者による「いいね!」シールもいっぱい張られていました。

私も技術的な部分で手を貸したり助言もしましたが、自分が何をしたいのか、どうしたいのかを考えて、最後まで表現の工夫ができたという意味でも、今年はとても良い作品ができたのではないかと思います。

教室の先生も、褒めすぎなくらい褒めて下さいました。子を褒められて嬉しくない親はいないと思いますが、それ以上に等身大の彼を100%受け入れてくれる場所があることに救いを感じました。

彼のオタクぶりは最近さらにパワーアップして、美術教室の中学生の生徒からも一目置かれているのだとか。そこは誇って良いのかわかりませんが、アートとオタクは紙一重ということで、これからも我が道を進んで欲しいと思います。

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sekimoto

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> 仕事
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さいたま市で進めていました「吉敷町(きしきちょう)の家」が本日無事上棟しました。
この住宅のハイライトは、なんといっても解放感のある高い天井のリビングと、それを構成する構造システム。今回は「張弦梁(ちょうげんばり)」と呼ばれる架構形式を取り入れています。

6mものスパンをしっかりと大きな梁で飛ばすのはセオリーですが、やりすぎるととても重い印象の天井になってしまいます。これをなるべく軽やかに、小さな梁ですっきりと見せたいと考え、今回はスチールと組み合わせるハイブリッド梁に、そしてさらに考えを進めて張弦梁形式による架構を考えました。

張弦梁はもともと空港や体育館など、柱のない大空間を実現するために用いられる手法で、住宅に取り入れた例はそう多くないかもしれません。一歩間違えると大げさで、構造ばかりが主張した空間になる恐れもあります。そこで、そのスケールやディテールは繊細に、細心の注意で進める必要がありました。


こちらが初期スケッチになります。

このスケッチでは各部をボルトによるピンジョイントで考えていましたが、構造家の山田憲明さんと相談し、[25xt12]と[22xt6] 2種類のフラットバーによる剛接合によって構成することになりました。


鉄骨屋さんによって製作された鋼材と45x120のベイマツKD材を、現場で大工さんが合わせて地組みしています。これだけが現場に置かれていたら、何の材料かわかりませんね。



梁せいはわずか120ほどしかありません。こんな割り箸みたいな材料で本当に飛ぶんかいな?というくらい華奢な印象。これが木とスチールの組み合わせによって成立するハイブリッド梁の魅力です。

この家では他にも見所がいっぱいあります。これから進捗にしたがって、それらが現れてゆくことになるでしょう。これからの現場通いが楽しみになりそうです!


昨日は朝からずっとOZONEに缶詰の1日でした。OZONE HOUSE MEETINGのイベントでは建築家の伊礼さん、タニタハウジングウェアの谷田社長のトークセッションに、聞き役として登壇しました。伊礼さん、谷田さんお疲れ様でした!

今回は、タニタガルバコンテストでコーディネーターを務めたご縁からご指名を頂き、今回のお役目となったのですが、個人的にも大好きなお二方から直接お話をお聞きできて、大変楽しませて頂きました!最後時間を勘違いして時間オーバーとなりスミマセンでした…汗

伊礼さんからは「日本一の名司会者」の称号を頂いたのですが、伊礼さん、私は日本一の建築家を目指します…。

夜はOZONE登録建築家の報告会&懇親会で、年に一度の顔ぶれにも色々ご挨拶。コンペに負けた相手とのオフレコトークや、あんな話やこんな話。ここでは書けませんが、まあ、皆さんまた呑みましょう。

長い一日でした!

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sekimoto

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> STAFF
> 思うこと


我々のような小規模設計事務所をアトリエ事務所という。

アトリエの本質とは独立志向である。すべてのしがらみから離れ、自分の足で立って歩いてゆくのがアトリエの生き方である。地位や名声も自分次第。叩かれ地に堕ちるのも自分次第。もちろん保障もなにもない。そういう世界に飛び込もうとするには覚悟が必要である。

いきなりこんなことを書いているのは、我が事務所から巣立ち、独立を目指す者たちの近況がぼちぼちと私の耳に入ってくるからだ。それを感慨深く思う。

現役のスタッフも「いつかは独立」を胸に秘め、日々の仕事を修業と捉え、私の一挙手一投足を盗んでやろうと虎視眈々と狙っているに違いない。いやそうであってほしい。私がそうであったように。

アトリエとは生き方そのものである。建築もまた生き方そのものであり、どうやったら仕事が得られるかという問いは、自分がどうやって生きていくか、どうやって生きていきたいのかという問いと重なる。

大きなものに守られ生きる者には、自由と引き替えに保障と安定がもたらされるだろう。やりがいを求めてやせ我慢をする者には、孤独と引き替えに実りある仕事が舞い込むだろう。どちらも生き方だ。自分が望む方を選べば良い。

生きてゆくためには手段は必要である。最初は手段と目的は別々であることが多い。ところが往々にして、人は手段に目的を寄せてしまう。もとは手段であったものが目的そのものになってしまう。これを思考停止と呼ぶ。

そうではなく、目的に手段を寄せてゆく努力をしなくてはならない。もともとの目的が手段そのものになったとき、人は大きな達成感と充足を得ることが出来る。これが独立することの意味である。

アトリエ派として生きていくならば、見つめるのは自分の生き方そのものである。
がんばりなさい。

15. 10 / 28

そこにある自由

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sekimoto

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> 子ども
> 社会



先週末は小平にある武蔵野美術大学(通称ムサビ)の学園祭に行ってきました。ムサビは我が母校でもあります。ウソです。私の出身校は日大です。

美大は私の憧れです。一般的に建築を目指すには、美大系か工学系かに分かれます。私は日大の理工学部に進学しました。特に理系科目が得意だったわけではなく、建築をやりたいから理系に進んだわけですが、どうしてそこで美大に進もうと思わなかったのか、今から思うと不思議でなりません。

きっと、自分にはそこまでの美術の才能はないと当時の自分なりに思っていたのかもしれません。あるいは、美大卒では食えないだろうと現実的に考えたのかもしれません。

ところが大学に進んですぐに思いました。美大に行けば良かったと。

私は工学系の授業が大嫌いだったのです。ずっとデザインのことだけを考えていたかった。今ではそれが叶ってこんな仕事をしていますが、やりたいことだけしかやりたくないという性格は、大学で工学系の単位を落としまくるという形で私に試練を与えました。

だから今でも、美大や藝大出身の建築家に会うと憧憬の念に駆られます。一方の彼らは彼らで、工学系に弱く、建築士試験などでは苦労をしたそうですが。でもそれは同じです。私も工学系はサッパリなのですから。

ムサビの学園祭は最高に楽しい学園祭でした。理系の地味な学園祭には在学中一度も参加したことがなかったので、あんなにも学生が輝いている姿を見るのはとても新鮮で、眩しく思えました。

息子も本当に楽しかったようです。そこには彼の興味の中心にあるものが全て揃っていました。しかもどれもが高いレベルで。美大に行くかどうかは彼の自由ですが、彼の全てを受け入れる世界がここにはあるんだということを教えてあげたいです。

常識やしがらみから離れ、美術は人を自由にしてくれます。