23. 09 / 21

椅子張り講座

author
sekimoto

category
> STAFF
> 仕事



今日はスタッフを連れて、秦野市にある北欧家具taloまで。たびたび書いていますが、オーナーの山口太郎くんとは幼なじみの間柄でもあります。

北欧家具talo | https://www.talo.tv/

訪問の目的は、今進めている案件についての意見交換と、椅子座面の張り替え講座!なんで椅子の座面の張り替えを学ぶ必要があるのかというのはまた追々ご説明しますが、この日はスタッフ揃ってプチ遠足気分で秦野までやってきました。


まずは太郎先生のレクチャーから!

当たり前ですけど、さすがプロ。北欧家具taloの座面張り替えはほぼ1人でやっているというだけあって、ツールの使い方や選び方、シワの入らない生地の張り方まで実に細かくレクチャーしてもらいました。

事前にYouTubeでもやり方を調べていたのですが、やっぱり色々と違いがありました。百聞は一見にしかず。やっぱり実演に勝る学びはないですね。




私もスタッフも早速の実践です。流れるような太郎くんの手順を見ていたのに、自分でやるとなかなかうまく行きません。隣からも厳しい太郎くんからの叱責が飛びます!

最後はようやくぐるっとステープルを打ち終えて、失敗はあったものの、なんとか張り地を張り終えることが出来ました。もう少し練習が必要ですが、スタッフも張り字交換のコツや勘所をだいぶ学べたようです。

リオタデザインは家具屋でもやるのかって?まぁまぁ、それもそのうち話します。


太郎くんは先週までフィンランド。そしてまた2週間後にはふたたびフィンランドと、日本にいる暇がありません。そんな中ピンポイントに押しかけたというのに、この手厚さ!ほぼ神です。

taloには太郎くんに会いに定期的に押しかけて、お互いの近況報告をするのが私にとっても何よりの楽しみになっています。お互いほぼ同年代ということもあって、これからの仕事のしかたや展望、お互いの夢なども語り合って、この日もとっても実のある時間となりました。

太郎くん、本当にありがとう!!来るべき協働の機会も楽しみにしています。

この夏、二人目のオープンデスクは千葉工業大学3年の大河原雄友くん。大河原くんは実は建築学科ではなく、いわゆる土木系の学科に所属している学生さん。それでも建築の設計をやってみたいと、うちのオープンデスクに応募してくれました。

ただ実家が千葉の木更津とのことで、さすがに遠すぎるということで最初はお断りしたのですが、松戸の友人宅に泊まって通うので!との熱意に負けて受け容れさせてもらいました。

土木系学科でも、住宅の設計課題などは経験したそうですが、いわゆる図面の描きかたのような初歩的な指導のみだったようで。「建築をつくるとはどういうことか?」というところに踏みこんだ指導ではなかったようです。

いつものように住宅の設計課題を出したのですが、持参したエスキース帳も一般的なスケッチブックだったため、私が愛用するエスキース帳を一冊渡して「一週間でこれを使い切るくらい描くこと!」と伝えたら、最終日には使い切ることはありませんでしたが、2/3以上はびっしりとエスキースで埋めてくれました。


私は学生にもスタッフにも区別なく厳しいので、さながら1000本ノックのような日々だったかと思いますが、毎日指導を重ねるごとにどんどん線がクリアになっていき、最後には実際に建てられるレベルの素晴らしいプランになりました。高い集中力と吸収力で、日々ぐんぐん実力が伸びていってなかなか教え甲斐がありました。

建築学科で学んでいないことを気にしているようでしたが、雄友くんもこの経験はきっと自信になったことと思います!一週間お疲れさまでした。来週以降は、千葉の建築を見て回るという、もうひとつの”宿題”も是非がんばって下さいね。

この夏もオープンデスクの学生さんがやってきました。この夏のトップバッターは中央工学校2年の山脇銀史郎くんです!

銀史郎くんの中央工学校では、夏休みのオープンデスクを推奨しているそうで、学校に提出する受入れ証を発行してもらうために、オープンデスク前にも一度挨拶にやってきました。大きな声でハキハキ話す子でとても好感を持ちました。

年齢も私の息子と同じ歳!とうとうオープンデスクも息子世代になってきました。感慨深いです。

いつものように設計課題を出して一週間設計エスキースに励んでもらいましたが、銀史郎くんはとても手が早くて、その日に考えたことをすぐに図面に表現することが出来るという能力を持っていました。

これって四年制大学に通う学生でも(いやプロの設計士でも?)なかなかできないこと。これはセンス以外のなにものでもないと思います。

図面の詳細に目を凝らせば、もちろんツッコミどころはいろいろあるのですが、それらを指摘するとすぐに理解し、翌日にはそれをリカバーする案を考えてきたりと、こちらも指導しながら楽しかったことです。


研修中は進行中の現場にも何度か連れて行きました。

学校の設計課題もそうですが、設計だけでは絵に描いた餅のようなものです。現場でどうやって作っているのか、またリアルな空間の骨格を体験できたことで、事務所に戻ってからの設計エスキースも、それらをフィードバックしてより筆が走るようになったようです。

最後には恒例のスタッフへのプレゼン!銀史郎くんは断面図に細かい家具なども描き込んで、より生活のリアリティを追求してくれました。これも住宅を設計する上で、とても大切なことですね。

短かった5日間の研修ですが、多くのことを吸収してくれたようで、そのあと熱い思いのこもったメッセージを送ってくれました。どうもありがとう!

見学に行った現場が竣工した際には、是非実際の空間を見に来てくださいね。


こいずみ道具店に行った話を先日書きましたが、その時に「面定規」なるものがありました。

これは家具などのコーナーエッジをどのくらい丸めるか(アールを取るといいます)の目安に0.5mm刻みのアールを木材につけたもので、そこに親指を当てて直感的にアールの大きさを決めることが出来るというスグレモノ。

■面定規+花びらR定規
http://www.koizumi-studio.jp/item_kiki_hanabira.html

同じく小泉さんによる「花びらR定規」はすでに持っていたのですが(元スタッフ砂庭さんからのプレゼント)、この面定規も是非欲しいと思って買おうとしたら、小泉さんがひとつプレゼントしてくれるとのこと。

やった!!と思ったのも束の間、この面定規、角には最初はアールが付いておらず、「花びらR定規」を使って自分で削ってアールを付けるものなのだとか。

好きな樹種を選んでいいよ~と言われて選んだモンキーツリーでしたが、戸惑いつつも、折角なのでこの連休に自分で削って面定規を完成させることにしました。


さっそく平らな金ヤスリでゴシゴシと削り始めたのですが、これが思いのほか楽しい!

少し削っては「花びらR定規」を当て、アールがフィットするように注意深く削っていきます。R定規だけでなく自分の親指も当てながら、わずか0.5Rの違いを感じながら微調整をしていきます。


削りながらなるほどと思いました。

この面定規をつくる作業自体が、すでに一定の教育的効果があるんですね。自分で削りながら何度も何度も角を触っていると、そのうち目隠ししていてもそれが何アールか当てられるような気がしてくるのです。

ちなみに小泉さんの家具の角アールは「2.5R」指定なのだとか。以前その話を聞いたときは、「え、2Rか3Rでよくない?」「そんなに違いあるかな」と思いましたが、今はこう断言します。「それ、全然ちがいます!」

我々の仕事はつまるところ、この微差を「全然ちがう」ものとして認識できるかどうかなのでしょうね。


最後にオイルを塗ると、美しいモンキーツリーの木目が浮き上がりました。おもわず手を伸ばして弄んでしまいます。

これからはちょっと角アールにもうるさい(メンドクサイ)人になりそうです笑
小泉さん、こちらもありがとうございました!

今日は国立(谷保)にある、デザイナー小泉誠さんの「こいずみ道具店」にスタッフとお邪魔してきました。

■こいずみ道具店
http://www.koizumi-studio.jp/douguten/shop_info

こいずみ道具店は、小泉誠さんがデザインしたプロダクトの数々を展示販売しているお店。すっごく気になる店構えで、その佇まいはさながらモリゾーとキッコロのモリゾーのように、もしゃもしゃとツタに覆われています。でも誰でもふらっと入れるかというと、事前に予約が必要なのでお気を付け下さい。

スタッフと共に、この日お邪魔するのを楽しみにしていたのですが、到着すると小泉さんが上の窓からひょっこりはん!


小泉誠さんとは先だってセミナーイベントなどもご一緒させて頂きましたが、私が独立した頃にはすでにトップランナーのような存在。そして憧れのデザイナーのひとりでした。

こちらは私が今も大切に持っている2005年にギャラリー間で開催された小泉誠展のフライヤーと、その時に一緒に買った本です。小泉さんによる「9坪ハウス」の本も。

これらは私が駆け出しの頃に擦りきれるくらい読み込んでいました。当時から、小泉誠さんが醸し出す軽やかで柔らかい空間世界が好きだったんですよね。


スタッフ達は商品棚の小泉さんデザインに食いつき、その場で買い物大会が始まってしまいました。私は直近の案件で採用予定の照明器具を念入りにチェック。

小泉さんのダイニングチェアも大好きなので、機会あればどこかの案件で使ってみたいです。とても座り心地がいいんですよ!


お店の上は秘密基地。小泉さんの仕事スペースや納戸スペースなどがあります。その作りは迷路のようでもあって、増築部分もあわせて5層分ものフロアが積み重なっています。

たびたび小泉さんがセミナーなどで語られているこの迷路空間を、細部まで案内して頂きました。これには一同大興奮!



最上階の畳空間。多目的であり無目的?遊び空間のようなこういう場所が、小泉さんのデザインの真骨頂なんでしょうね。いろんなところにギミックがあって、見ていて飽きません。なんといっても楽しい!楽しいは正義です。

トップライトの部分で直立している私の写真が、とてもシュールです。



収納庫や至る所には、小泉さんが世界中のノミの市などで集めた小道具たちが納められていました。どれもデザインを考える上でのリソースなのでしょうね。

こういうものを見ていると、小泉さんが普段モノとどういう関係を結んでいるか、どういう視点でモノを見ているかがわかって、頭の中を覗いているようでとても興味深かったです。




あとはなんといっても工房スペース!

小泉さんのように、手で触れるような原寸のデザインを考える人にとって、こうやって手で削ってモノが考えられるスペースというのはとても貴重ですね。羨ましく思いました。


そのあとは、すぐ近くにあるコイズミスタジオも案内して頂きました。こちらではスタッフさんが仕事をしていらっしゃいます。

でも外から見るとお店のよう!ギャラリーのようなトンネルを抜けた先に、ミーティングスペースがあります。このトンネルスペースは収納スペースも兼ねていて、無駄のように見えて実はとても合理的なつくりであることがわかります(上半分のパネルはすべて扉になっていて、中が収納になっています)。う~ん、さすがです!


小泉さん、大柴さん、本日はお忙しい中ご案内をありがとうございました。スタッフ一同とても楽しく刺激的な空間体験をさせて頂きました。

またお邪魔させて下さい!!