今日は建主さんを連れて、国立のこいずみ道具店へ。

いろいろ見せて頂いて建主さんのお好みの椅子も張り地も決まり、小泉さんにもお会いできて建主さんも大喜び!こちらはご案内ありがとうございました。


私は小泉さんの近著を持参。小泉さんにサインをお願いすると快くお引受けくださいました。ちょっと待ってて!と奥でサインして「はい」と渡された本をお店を出てから開いてみたのですが、表紙をめくってもあるべき所にサインがありません。あれれ!??


いや待てよ。一筋縄に行かない小泉さんのこと、これは絶対何かのメッセージだとカバーを外してみたり、帯の裏側を見たりしてもやっぱりサインはありません。

もしかしたら、どっかページの余白に書いていたりして!と思って、本のページを全部めくって探していくも、やっぱりどこにもありません。というか、普通に考えてサイン頼まれてそんなところに書く人なんていないわけなんですが、小泉さんはそういうことする人なんです!

そうか、つまりこれはあれか。サインお願いして、わかったよと言っておきながら実はサインしてないという、裏のまた裏をついたやつか!そうかそうなのか!?だとしたらこれはこれでショックだぞ。それとか、別の本に間違ってサインしちゃって、私の本にサインするのは忘れたとか。流石にそれはないか。いや小泉さんならありうる!?と思考回路がぐるぐる…。

無限考察地獄ののち、ちょっと悔しかったけど小泉さんに「あの、、どこにサインしたんですか?」とSOSのメッセージをすると、しばらくして「ヒントはこいずみ道具店」と返信が。

え、どこを見落としたんだろう?と再び本の森へ。いくつか登場するこいずみ道具店関連の記事をよく見ていくと、あった、ありました!


なにこれ、サイン?サインなのか!?こういう図版なのかと思った。まるで暗号じゃないか~~!!!

と、サイン探しで半日潰れるという。もう最高です!小泉さん。ありがとうございます。宝物にします。

24. 04 / 08

矢嶋くんの仕事

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sekimoto

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> STAFF
> 仕事



元スタッフの矢嶋くんによるマンションリノベーションを見せて頂いた。

ひとつ前の戸建てリノベーションでは、独立間もなかったこともあってリオタデザイン色を強く感じたけれど、熊澤さんとの仕事も彼にとって良いアク抜きになったようだ。素材の丁寧な使い方や外部との繋げ方に彼らしさを感じた。それがとても良かった。

どんなに上手く納まっていても、オリジナリティのない空間には価値がない。その人でなくてはできない空間をやらなかったら独立した意味がないと思う。彼のこれからが楽しみだ。

矢嶋宏紀|ヒロヤジマ・デザイン
https://hiroyajima-design.com/

留学中から使っていたアラビアのTEEMAの皿を、2枚あるうちの1枚を割ってしまった。TEEMAの皿は今も買えるけれど、現行品はIittalaのラベルになっていて個人的には興醒め。やっぱり陶器は(ブランド統合前の)アラビアのものに限る。

スタンプだけでなく、割ってしまったTEEMAは直径19.5cmのもので、このサイズも現行品にはないものだ。どうでも良いことかもしれないけれど、20年以上毎朝同じ皿を使っていると、少しだけサイズが違うというのはどうしても違和感になってしまう。朝のルーティンは重要なのだ。

そこから当時のTEEMA皿を探す旅が始まった。この19.5cmのアラビアのTEEMA皿というのはレアもののようでなかなか見つからない。このなかなかないというのも宝探しのようで楽しい。メルカリなどで見つけてはコツコツ買い足し、今では4枚にまで増えた。

しかし値段こそ言わないが、今では結構な値で取引されていることにびっくりする。当時はアラビア工場で数百円で売っていた皿だ。古いもの持ち続けていると、価値は上がる一方だというのをつくづく実感する。

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sekimoto

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金曜日は彦根アンドレアさん企画による、アアルト財団のJonas Malmbergさんによるパイミオサナトリウムのレクチャーに参加させて頂きました。

数あるアアルトの作品のうち、パイミオはマイレア邸と並んで私が最も好きな作品のひとつ。若きアールトのエッセンスが凝縮され、アアルトらしさやオリジナリティが高いと感じるからです。

パイミオサナトリウムが完成して約90年、結核療養所として建てられ、結核が根絶したのちも用途を変えながら今も建物は存続しています。アルテックの初期ラインナップの多くはパイミオのために作られ、アルテック創業の原動力にもなりました。2026年に向けて、ユネスコ世界遺産登録への動きもあるそうです。

一方で高額な維持費、不便な立地、建物の老朽化に何度も身売りの危機がありました。オリジナルのデザインを守りながら、時代の変化に追従すべく一貫して改修計画を担ってきたアアルト財団きっての研究者が「果たしてオリジナルとは何か?」と問いかける言葉に深く考えさせられました。

また単なるうわべの建物解説ではなく、そもそも結核とは何か?からはじまるヨーナスさんの話は、噂通り世界一マニアックでめちゃくちゃ面白かったです。見たことない図面や写真が次々出てきて、そのレア度がわかる身としては、まさに鳥肌ものでした。

アンドレアさんの自邸もご案内頂き、またヨーナスさんとはみんな帰った後もアアルト談義が止まらず、二人でアアルトのディテール写真を見ながら世界一マニアックなトークができたのは本当に幸せな時間でした!(終電でした)

アンドレアさん、素晴らしい企画をありがとうございました。またごちそうさまでした!




昨日は所属する日本建築家協会(JIA)住宅部会の納会と、住宅部会賞2023の受賞発表がありました。

この納会をもって、私は昨年度の部会長、そして今年度の副部会長という一連の大役の肩の荷をようやく下ろすことができました。また今年度部会長の久保田さんも大変お疲れさまでした!

住宅部会賞2023では、「巣の家」にて部会賞のうち選考委員の今井均賞を頂くことができました。大変光栄に思います。

賞を頂けたことはもちろん嬉しいのですが、受賞の席で今井均さんより頂いた選評がなにより嬉しいお言葉でした。

「昔から林雅子さんや宮脇檀さんのように、住宅に真摯に向き合ってきた建築家には、その一連の住宅に対して賞を贈るというのがある。この住宅の図面や写真を見れば、関本さんは住宅に真摯に向き合ってコツコツと地道に設計してきたことがわかるし、そういう人でなくてはできない設計。建て主からの厚い信頼も伝わってくる。そういう住宅設計者としての関本さんの一連の仕事を称えて賞をあげたい」

これには本当に涙が出るくらい嬉しかったです。
我々の住宅は、今井さんのおっしゃるように派手さはないし、いつも生活者目線で設計することを心がけているので、大きな賞を取ったり、多くの人を驚かせるような住宅ではないかもしれません。けれども、そんな素朴な一面をこのように拾い上げて頂き、評価を頂けたことは設計者冥利に尽きるの一言です。これまで続けてきて本当に良かった。

大きな賞ではありませんが、大変大きな励みになりました。
今井さん、本当にありがとうございました!またこのような住宅の設計機会を頂きました、建て主のFさんにもこの場を借りてお礼申し上げます。

■ 巣の家
https://www.riotadesign.com/works/22_su/
■ JIA 住宅部会賞2023
https://www.jia-kanto.org/jutaku/news/2780/

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こちらは事務所にかかる過去歴代の住宅部会賞受賞作。
上から「路地の家」「パーゴラテラスの家」「KOTI」、そして今回ここに「巣の家」が加わります。