パナソニック汐留ミュージアムで開催中のポール・ケアホルム展へ。1999年にはじめて北欧を巡った際、最初に降り立ったデンマークのカストロップ空港にずらりと並んだPK22の椅子を見た時の光景は今でも忘れられません。
ケアホルムは昔から憧れのデザイナーのひとり。デンマークに行ったのはウェグナーをはじめとした名作家具を現地で見てみたいと思ったからなのですが、まさか空港にこのミュージアムクラスの椅子が惜しげもなく並べられているとは思いませんでした。文化度の違いを見せつけられた気がして、私がその後北欧にどっぷりハマっていくきっかけにもなりました。
北欧のデザイナーにしては珍しくスチールを巧みに使い、その鬼のような精度とプロポーションの追求は、私の中では「北欧のミース」だと思っています。
ケアホルムが51歳で早世したことも知りませんでした。この世のものとは思えないようなものを作る人は、やっぱり長生きはできないのかもしれません、、。彼の歳を過ぎた私は、まだ何も残していないような無力感すら感じてしまいました。
それにしても貴重な織田コレクションの数々は圧巻のひとこと。田根剛さんの会場構成も素晴らしかったです!
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