24. 05 / 19

季節限定ランチ

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sekimoto

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今年もこの季節がやってきました!

よく建て主さんなども、デッキテラスでBBQなどを夢見る方も多いのですが、正直そんなに甘いものではありません。冬~春は寒いし、6月を過ぎれば梅雨に入ります。夏は灼熱と蚊の季節。詰まるところ、外部に出て楽しめるのは春と秋、それも5月と10月限定というのが私の実感です。

そんな儚い中庭の季節は、天気と気候が絶妙に釣り合えば、即デッキテーブルを出してこの季節ならではを楽しみます。この日は近所のパン屋さんで惣菜パンを買ってきて、みんなでピクニック気分を味わいました。

外で食べる食事って、どうしてこんなに美味しいのでしょうね。仕事なんてどうでも良くなってしまうような、くつろいだランチタイムでした。

24. 04 / 08

矢嶋くんの仕事

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sekimoto

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元スタッフの矢嶋くんによるマンションリノベーションを見せて頂いた。

ひとつ前の戸建てリノベーションでは、独立間もなかったこともあってリオタデザイン色を強く感じたけれど、熊澤さんとの仕事も彼にとって良いアク抜きになったようだ。素材の丁寧な使い方や外部との繋げ方に彼らしさを感じた。それがとても良かった。

どんなに上手く納まっていても、オリジナリティのない空間には価値がない。その人でなくてはできない空間をやらなかったら独立した意味がないと思う。彼のこれからが楽しみだ。

矢嶋宏紀|ヒロヤジマ・デザイン
https://hiroyajima-design.com/

Arupの構造家であり長岡造形大学でも教える大学同期の友人、与那嶺が彼のゼミ生を連れて事務所までやってきました。長岡にこもっていては建築の刺激がないだろうと、彼の計らいで毎年東京方面にゼミ旅行を企画しているそうです。うちへは一昨年に続いて今回で二度目の来所。

皆とても礼儀正しくて良い学生さん。うちの自邸を案内して、近くの定食屋さんでランチをご一緒しました。私からは著書をプレゼント(サイン入り)。うち一人は来週からうちの事務所のオープンデスクにやってきます。こちらも楽しみです!

この日はこの後、組織事務所見学に行ったそうです。顔の広い彼ならではネットワーク、学生さんも幸せですね。
昨年の夏、うちの事務所にオープンデスクに来ていた学生からメールが届いた。オープンデスクを終えて取り組んだ大学後期の設計課題ではじめての教室選出、そしてその中で更に1位に選ばれたとのこと。そのメッセージを嬉しく読んだ。

オープンデスクというのは建築業界の言葉で、いわゆるインターンのことだ。大学生が夏休みや春休みなどの長期休み中に、設計事務所などに無償の研修を願い出る制度のことを指す。

ただこれが業界では良いように使われることもあって、設計事務所の中には「オープンデスク募集」などと堂々とサイトに書いているところもある。オープンデスクは募集するものではなく願い出るものだ。つまり、業界的には、「タダ働きしてくれる都合の良い労働力」の隠語となっている側面もあるように思う。

私の考えとしては、事務所の戦力となる働きをしてもらうのであれば、対価としてお金を払いたいと思う。しかしわずかな期間やってくる学生に、責任の発生する仕事など触らせられるはずもなく、結局うちでは毎回私が設計課題を出し、それをほぼ毎日設計指導をするという、タダ働きならぬ、タダ建築講座を開講することになる。

私も設計塾やセミナーに呼ばれば、ちょっとしたお金を頂く身分であるにもかかわらず、学生さんには大盤振る舞い。毎日数時間の設計指導に、現場への帯同や解説、その他私の行く先々に連れて行ってはお金もすべて私が払うのだから、うちに来る学生はずいぶん恵まれていると思う。大学の設計指導なら週に一度、一人あたり10分程度というのが相場だ。

けれど学生の方も、勇気を出して設計事務所にアプローチし、バイトも休んで無償の研修を申し出るのだからそれなりの覚悟はいる。私としてはその覚悟に応えたいと思う。

うちの元スタッフ砂庭さんも、うちのオープンデスク生の一人だった。彼女もオープンデスク後の設計課題は、常に最優秀賞が取れるまでになったという。また現スタッフの佐藤くんも元うちのオープンデスク生だ。大学をはなれて取り組むオープンデスクは、時にその人の人生を決めることもあるということかもしれない。

オープンデスクの良さは、建築のリアルに触れられるということに他ならない。大学で学ぶ建築は、良くも悪くもフィクションだ。そこに住まう人の人物像も、時にはその設計条件ですらも、都合よく自分で変えることができる。構造なんて考えなくても、模型やCGならなんでもありの世界となる。ところが現実は違う。それが社会であり、我々が生きる世の中だ。

そこを知ると、無責任な線は描けなくなる。その建築を使う人は自分ではない誰かなのだと考えれば、そこに思いやりや共感、愛着や愛情が生まれる。そしてそれが線に乗ったときにはじめて良い建築が生まれる。物事の本質はあっけないほどシンプルで、凡庸な日常の中にこそあるのだ。

去年の夏に来た学生は、わずか一週間の中でその糸口を掴んだのだろう。
おめでとう!前途ある未来にエールを送ります。

24. 01 / 06

仕事はじめ

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リオタデザインも5日より仕事始めとなりました。この日はスタッフを連れて地元の敷島神社に初詣ののちは水子貝塚公園へ。

ここは東上線沿線に点在する貝塚のひとつで、園内に竪穴式住居も復元されているスポット。

ここに来る目的の一つは、縄文時代の埼玉の陶板地図があること。これによると、東武東上線は昔の海岸線、浦和は岬の先端、そこから先はすべて海の底だったことがよくわかります。

海なし県の埼玉も、6000年前は見渡す限りの海があって、我が家の少し先にはビーチが広がっていたわけです。もうちょっと早く生まれていれば、志木は葉山だったのかも!

ようこそ葉山へ。今年もよろしくお願いします!