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アルテックのお店がいよいよ明日(4/27)表参道にオープンします!

アルテックとは、すごくわかりやすく言うと、アールト自身を含む数名が設立したアールトの家具を製造販売する会社です。その設立主旨は実際にはそんな簡単なものではないのですが、面倒なのでここでは割愛します。

とにかく、アルテックショップといえば、長くヘルシンキの旗艦店を意味する言葉でしたが、それが身近な表参道にできたということだけでも、私の中では大事件です!


ということで、今日はオープン前の特別内覧会にお邪魔してきました。

店内では、セレクトショップやヘルシンキの旗艦店でなくては買えなかったアルテックの商品がずらり勢揃い!またこのお店でなくては買えないものも。この時点ですでに感動ものです。


出迎えてくれたのは、アルテックの林アンニさんとVitraの森正岳さん。

アンニさんとのお付き合いは、かれこれもう20年くらいになるかもしれません。当時からずっと日本でアルテックというブランドを守り続けてきた彼女の孤軍奮闘ぶりを知る者としては、このお店はアンニさんの夢が詰まったお店のように思えてしまいます。

また森さんは北欧ライターの森百合子さんの旦那さんで、百合子さんと同様にやはりかれこれ20年越しのお付き合いになります。つい最近Vitraに転職されたと聞いたときはびっくりでした!


また、しばらく産休中だった蘆原さんもアルテックに戻ってきました。おかえりなさい!!

昨年お会いしたアルテック社代表のマリアンヌさんともご挨拶できました。私の風変わりなシャツを見て、開口一番「そうそう覚えてる。クレージーシャツのあなたね!」クレージーシャツて、、。ただ、覚えていてくれて嬉しかったです。

ということで、この時点でもうホーム感満載です。


さて、折角なのでそんなARTEK TOKYOの見どころをいくつかご紹介しましょう。



まずはこの生地。

これはアイノが日本人から贈られた桜の模様の入った着物(か何か)に感激し、そのパターンを写してテキスタイルデザインにしたものだそうです。KIRSIKANKUKKAというそうですが、このARTEK TOKYO のオープンに合わせて国内での製造販売にこぎ着けたものだとのこと。

長い歳月を経て、アールト夫妻の日本への憧憬がようやく凱旋したものとも言えるかもしれません。間違いなくこのお店の目玉商品でしょう。この生地は量り売りで購入することができます。


先ほどの引き出しに写り込んでいたこの引手。目ざといあなたはもうお気づきですね。あれ、これどこかで見たことあるゾ?


そう、アールトスタジオの食堂の引手によく似ています。こんなところにもアールトへの愛とオマージュが詰まっています。

ほかにも、先ほどの写真に写っていたお店のテラコッタの床は…


アールトのトレードマークと言える、目地なし突付けのテラコッタ床へのオマージュであることが分かります。

また地下に下りてゆくと…


この地下の床材はなんだかわかりますか?

これはリノリウムです。我々が建築の仕上げに使う模様の入ったリノリウムではなく、通称ファニチャーリノリウムと呼ばれるもので、デスクの天板などにも張られるものです。これもどこかで見たことがありませんか?

そうですスツール60の座面に使われているのが、このリノリウム材なんですね。この高価な材料を惜しげもなく床に使っているという時点で、私の心拍数がちょっと上がってしまいます…汗


さて、ここでアンニさんからクイズです。

これはアンニさんの名刺の裏側のデザインなのですが、これは何だかわかりますか?もちろん私はすぐ分かりましたよ。

正解はこちら。


#611チェアを特徴付けるウェビングテープのデザインですね。なかなか洒落ています。

レセプションに並んだこのクッキーも、これは何の形かアルテック通ならすぐわかりますよね?


そう、リーヒティエプラントポットの形です。
誰ですか?サヴォイベースだなんて言ったのは。


ほかにも、タピオヴァーラのドムスチェアも。

こちらに写っているのはビンテージ品ですが、本革を張ったフカフカの高級ドムスチェアのラインナップも。これはものすごく座り心地が良かったです!写真撮るの忘れました。すみません…


私のイチオシはこれですね。ゴールデンベル"SAVOYバージョン"。泣く子も黙るアールトの名作照明ですが、よく見て下さい。内面が白ではなく真ちゅうのままになっています。

これこそがゴールデンベルなんです。ヘルシンキのSAVOYレストランのためにデザインされました。表面はラッカー塗装もされていないので、素手で触ると手垢が付いて取れにくくになります。だから素手で絶対触ってはいけないという世にもオソロシイ大人仕様。

大丈夫です。そんな一般人のために、通常品は表面にラッカーが塗られ、内面はより明るくなるように白く塗装されています。ただツウを自認するならこれ(SAVOYバージョン)です。ヘルシンキのアルテックにもこれが下がっています。


もう止まらなくなりそうなので、この辺でやめておきます。お店を巡りながら、連れにそんな知ったかぶったウンチクを話して、嫌がられると良いと思います。

古き良きアールトのエッセンスを取り入れながら、ただそれを懐かしむのではなく、現代の生活にリファインして取り入れてゆく。これこそがアルテック!と感じました。

このGWはARTEKへ!

ARTEK
東京都渋谷区神宮前5-9-20
OPEN 11:00-20:00 (2019.4.27 オープン)

19. 04 / 24

ロゴ入りまな板

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昨日書いたプレカット工場で頂いた檜の端材で作ったまな板。

以前建主さんからプレゼントされたものの、人様の家に押すわけにいかず、なかなか出番がなかったリオタデザインロゴの焼きごてを押してみました。ついでにガラスコーティングも。これ売りたい。

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昨日は大和工務店さんのお取り計らいで、鹿島まで江間忠ウッドベースさんのプレカット工場見学に行ってきました。

私は過去に他社工場を見学したことがあったのですが、スタッフにとって、いつもプレカットと言えばブラックボックス。図面承認だけで、工場でどんな機械で刻まれているか、どんな人たちが入力しているのか知る由もありません。今日はそんな研修を兼ねての見学でした。

しかし工場はいつ来ても新鮮です。プレカットというと、手刻みと比べると機械的で冷たい印象もありますが、やはりそこは機械といえども人間の仕事なのだということを、あらためて確認することができて良かったです。

しかし機械の動きはずっと見ていても飽きない!ということで動画アップしておきます。暇な人は飽きるまで見て下さい笑。また建て主さんは、我が家の柱はこんな感じで刻まれたんだなあとしみじみして頂けたらと思います。

江間忠さん、大和工務店の初谷さん、ご案内ありがとうございました!

江間忠ウッドベース
http://emachusorecs.co.jp/ewb/













ちなみにこれは最後にお土産として頂いたまな板。

なんとプレカットの端材で作ってくださったそうです。樹種はヒノキ。とってもいい香りがします!こちらもありがとうございました。

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2010年に竣工し、約6年前に『辰巳琢郎の家物語』という番組で紹介された「池上の家」が、再放送として(なぜか6年ぶりに)オンエアされることになりました。

『辰巳琢郎の家物語』
4/27(土)12:00-12:30 BS朝日
https://www.bs-asahi.co.jp/tatsumi/


池上の家は、築76年の昭和初期の住宅を、構造や断熱などの全面改修を行なった仕事でした。改修前は冬は室内が外気温とほぼ同じという過酷な住環境で、建て主の奥様は私の大学の同級生というご縁からのご相談でした。

当時私も改修はいくつか手がけたことはあったものの、ここまでの規模と内容ははじめてで、特に構造についてはどこから手を付けたら良いか途方に暮れた仕事でもありました。

その構造改修について、救いの神のように現れたのが当時増田一眞氏の構造事務所に務めていた、現在は構造家として活躍されている山田憲明さんで、この仕事での協働をきっかけに、現在に至るまでそのパートナーシップは続いています。

どんな住宅になったのかは、オンエアを見てのお楽しみということで。最後に私もちらりと、6年前の少し若い感じで登場します笑。お見逃しなく!

■池上の家
https://www.riotadesign.com/works/10_ikegami/#wttl


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今日はかざみちの家の撮影。
良い天気、良い光。そして緑。私の来訪に合わせてお揃いのシャツで出迎えてくれた水玉ブラザース!

水玉ではなかった私…

撮影は新澤一平さん。ブログの写真は私の写真ですが、新澤さんの写真はまた後日アップしますのでどうかお楽しみに!