16. 01 / 28

PATH

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sekimoto

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> 仕事
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去年竣工した代々木八幡・A-FLATの1階のテナントにとてもおしゃれなビストロが入ったと聞き、上階にお住いのオーナーさん、募集に携わって下さったタカギプランニングさんら関係者とお食事をしてきました。

「PATH」さんといいます。既に口コミでかなり評判になっているようです。とてもクリエイティブで、ちょっと食べたことがない種類の素材の取り合わせでした。

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建物の設計者として興味深かったのは空間の使い方。厨房位置、客席レイアウトなど当初想定を200%裏切ってくれました。テナント側工事で動かすだろうと思っていた電気盤もむき出しで、しかし料理と同様、素材を見事に調理して下さっていて、これまたお見事でした!



オーナーさんとは計画初期の頃、1階のテナントについて、長くオーナーさんがお米屋さんを営んできた場所なので、少なくともコンビニや大手チェーン系のお店ではなく、個人の志ある方がこの地に根を生やして営業して下さるようなお店に入ってもらいたいですね、という話をしていました。

実際にこのようなお店に入って頂けて、建物の価値もさることながら、この通りに対しても還元できるような設えとなったことがとても嬉しく思いました。

この日も平日でしたが、夜遅くまでほぼ満席で、カウンター席には常連客と思しき方も並んでいました。予約が取れないお店になる前に、是非足をお運び頂けたらと思います。

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16. 01 / 01

相変わらずに

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sekimoto

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> 思うこと
> 生活



新年あけましておめでとうございます。

うちは二世帯住宅なので帰省の必要がありません。元旦は親世帯でおせち料理を頂きます。最近ではおせちを食べる習慣がなくなってきているのだとか。わかります。準備が面倒な割に、あまりおいしいものではないというか。少なくとも、思い出したように「あぁ、おせち食べたい!」とはならないですよね。

私もおせちはあまり好きではないのですが、年に一度、元旦に家族でかしこまった挨拶をして、そして頂くおせち料理という儀式は嫌いではありません。背筋が伸びるような気がするからです。

そもそも、この流行廃りの激しい世の中において、これほどまでに進化や変化を放棄した食べ物がほかにあるでしょうか。それ以外にも、お正月限定の特別な慣習のあまりに多いこと。

中には年賀状のように、形骸化してもはや意味を成さなくなっているものもあります。でも年賀状がメールやLINEに置き換わったとしても、またおせちがカレーやピザに形を変えたとしても、慣習としてはこの先もなくならないのではないかという気もします。

それは定点観測のようなものかもしれません。毎年同じ日に、同じものを食べて、同じ事をして過ごすということ。今年の自分が、去年と少しも変わらない人間であることを確認する日。それがお正月なんでしょうね。

私の今年の抱負は特にありません。今年もきっと毎日同じ時間に起きて、同じ職場で、同じようなやりとりを重ねて仕事を進めてゆくことでしょう。

でも、私はそれを退屈なことだとは全く思いません。「いま・ここ」と同じ瞬間は二度とないからです。同じ事を繰り返すことで、人は精度を獲得することができます。微差を理解することができます。

人は学習する生き物ですから、我々の仕事のスキルやクオリティは今年も向上してゆくことでしょう。しかしながら、自分という軸は、今の自分と少しも変わらずにありたいと思うのです。

変わらないって難しい!いつもそう思います。
そしてこうも思います。変わらないって素晴らしい!

今年もこれまでと少しも変わらず、ゆるぎない気持ちで仕事に向き合ってゆきたいと思います。

15. 12 / 18

We’re ready for SW!

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sekimoto

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> はまりもの
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いよいよ本日からスターウォーズ最新作の公開。私はようやく解禁となった朝の情報番組からテンションが上がりまくっています。我が家の窓前は、クリスマスそっちのけでこの通り。

このフィギュアは数ヶ月も前から奥さんがせっせと買い揃えてきたものです。そして予習のため、もう何度観たかわからない前作までのDVDをまたせっせと再生する日々。もちろん、息子(パダワン)も前作までの流れは完璧にマスターしています。

スタッフにスターウォーズの話を振ると、予期せぬ答えが。
「スターウォーズって観たことないんですよね」

スターウォーズヲミタコトナイ!?最初、意味が分かりませんでした。
スターウォーズを観たことない人がいるなんて!

でも考えてみたら、旧3部作の公開時は我々世代ですら産まれて間もない頃のことです。私は小学生の頃父に連れられて、渋谷の映画館でスターウォーズを観たのを今でも覚えています。ストーリーは覚えていませんが、ダースベイダーとデススターの恐ろしい映像だけが脳裏に残っています。(これってトラウマ?)

その後、新3部作の皮切りとなる「エピソードI」の公開は1999年ですから、我々が結婚しフィンランドに渡る直前のこと。ある意味私の人生における”エピソードI”でした。

そして今回の最新3部作の皮切りとなる「エピソードVII/フォースの覚醒」は、既に明日の特等席のチケットが3枚押さえてあります。あるときは親と、あるときはパートナーと、そして再び家族と。

スターウォーズは、単なる娯楽映画の枠組みを越え、我々世代には何代にもわたって語り継がれる”神話”のような存在なのかもしれません。

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sekimoto

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> 思うこと
> 生活


街を車で走っているとやたらと目につくガソリンスタンドがある。これを仮にE社としよう。バンバンCMも流れているあそこである。

このE社の系列スタンドには専用のカードがある。このカードを使うと、常に店頭価格よりも割引価格で入れられるという。ならばこのカードを作らない手はない。私はこのE社のカードを申し込もうと考えた。

ところがである。このカードはなぜか個人専用で、法人は別途ビジネスカードとやらを作らないといけないらしい。もちろんビジネスカードで結構である。私は早速近所のスタンドへと足を運んだ。

店頭でビジネスカードを作りたい旨を申し出ると、奥からマネジャーらしき人物が出てきた。手には申込書を持っている。そしておもむろに説明を始めた。
「このカードで入れると店頭価格よりも7円高くなります」

は?私は混乱する。

構わず説明を続けようとするマネジャーを遮って尋ねる。
あの、高くなるって言いました?

「はい、7円高くなります」

えーっと、あの、ごめんなさい。私が馬鹿なのかな。理解できないんでもう一度聞いていいですか?7円高くなるって、どういうメリットがあるんでしょう?

「あ、はい。法人様だとお引落しが法人口座から引き落とせるので、お支払いが楽になります」

楽になるって。
えーっと、あの、ごめんなさい。私が馬鹿なのかな。それともマネジャーさんが、いやなんでもないです。わかんないんで、もう一度聞いていいですか?

クレジットカードでもガソリンって入れられるじゃないですか?法人カードなら法人口座から落ちますよね。そうしたら言っても店頭価格じゃないですか。

「ですね」

なのになんで、わざわざビジネスカード作ると7円高くなっちゃうんですか。それって損ですよね。何かいいことあるんですか?

「あぁ、そうですね。やっぱ、お支払いが楽になるってことでしょうかね」

えーっと、あの、ごめんなさい。やっぱ、私が馬鹿なのかな~。いや、もしかしたらガソリン会社さんが○○なのかな。ちょっとわかんないんですけど、間違っていたらごめんなさいね。

会社で車使っている人は、週末だけ車に乗る人より、ちょっと買い物に車使う人より、たくさんガソリン使いますよね。てことはお得意さんなわけだ。ガソリンスタンドはこういう人にたくさん来てもらいたいわけだ。ここまではいいですよね?

「はい」

他よりもお安くしますから、お客さん贔屓にしてくださいよ~、ていうのが商売ですよね。なのに、なんでそこ高くしちゃうかな?あれ、私間違ってるかな。

「いや、私も言っていて、これって得じゃないなーって思いました」

でしょー!よかった。私馬鹿じゃなかったんですね☆
て、おい。

あとで調べたら、地元の契約スタンドの店頭価格プラス7円の固定価格で、全国一律同じ値段で入れられるっていう"メリット"らしいんですが。それってメリットなのか?そもそも地元価格プラス7円ってどんだけ郊外だよ、ていう。だったら地元で入れるし。しかも店頭価格で。

やっぱ私が馬鹿なのかな?
誰か、カラクリ教えてください。

15. 08 / 31

蔡國強展

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sekimoto

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> 生活
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昨日はオークラの前に横浜美術館の蔡國強展へ。
蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう)は今気になる作家さんの一人。皆さん知ってますか?蔡國強。すごいんです、もう強烈に!

中国出身で、間違いなく今アジア最強の美術家だと思いますが、北京オリンピックの開会式の演出も彼の手によるものだと聞けば、少しはイメージしてもらえるかもしれません。

火薬という中国の4大発明品の一つを操り、人類が殺戮の道具として使ってきたそれをアートの手段として使います。そのスケールの凄さは、もはや美術館の中では納まりきれません。是非会場でその映像を見て頂きたいと思います。

私はアートとは、「人類がその叡智や創意、努力を結集させて、ようやくその指先がちょこんと触れることのできるもの」だと思っています。それはいわば、一般の人から見たらもう人知を超えているわけです。超人的仕事。

それは美術家でなくとも、市井の仕事の中にも稀に見ることができます。一部の建築家や職人さん、料理人やエンジニアも含めて、人智を越えた仕事を見るたびに私はそこに”アート”を感じるのです。

蔡國強の仕事にはそれがあります。ああ人間は創造する力によって、ここまで限界を超えることができるのだと思わせてくれる。アートの力ですね。そのたびに仕事で「そんなの無理」とか思っていた自分が恥ずかしくなるのです。

そうか無理なんてないんだ。自分を縛り付けている仕事のリミットを外して、もう一歩前に!私が時間を惜しんでアートを見に行く理由がここにあります。この日もまた、大きな勇気をもらいました。

蔡國強展『帰去来』|横浜美術館
2015年 開催中~10月18日(日)まで 
http://yokohama.art.museum/special/2015/caiguoqiang/