22. 08 / 17
夏の沖縄へ
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sekimoto
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> 旅行
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この夏休みは沖縄へ。一度訪れてみたいと思っていたmuiという宿に泊まってきました。muiはホテルというより、全部でたった4室しかないゲストハウス。ですが、その沖縄らしい開放的な共用空間や設えに特別な空間体験をさせて頂きました。
いつも旅行に出る時は、どこに行くかではなくどこに泊まるかから始まります。何度もない特別な空間体験ができる機会なので、普通のところに泊まるのはもったいない!とつい思ってしまうのです。そしてもちろん、そこでの体験は心の栄養となって仕事にも活きてくることになります。

オーナーの西さんも沖縄出身の方ではなく、移住組とのことでした。沖縄のここ百名には、ほかにも個性的で素晴らしいお店が沢山あって、観光地的ではないところも大変気に入りました。パワースポットもたくさんあります。もし沖縄に住むことがあれば、この百名はとても良いなと思いました。

今回の沖縄滞在でもっとも印象的だったのは久高島でした。琉球の祖アマミキヨが降臨したとされる聖地。手付かずの自然が神々しい島でした。
自転車に乗って、島最北端のハビャーンという岬まで。そこには吸い込まれるように美しい海が広がっていました。

これまではもっぱら冬の沖縄がほとんどで、夏の沖縄に来るのははじめてでした。関東の夏がぐつぐつ煮込まれているような暑さなら、沖縄の夏は中華鍋で炒められているような暑さ!全身がシャワーを浴びたように汗でびっしょりになります。これはこれで沖縄らしいけど、、次はやっぱり冬に来よう。
しかし、このクリアな光は忘れられません!

22. 08 / 11
本日より夏休み
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sekimoto
category
> 仕事
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本日より16日(火)まで、リオタデザインは夏休みを頂きます。
今年のお盆前はいろいろな業務の区切りが比較的きれいについたので、スタッフもきっとのんびり休めることと思います。もちろん私も、、。お盆明けからまた忙しくなりますが。
昨日はスタッフを連れて、行きつけの浦和にあるビストロ・ド・タニというお店でランチをしました。ここのお店は本当に美味しくて、クリエイティブな料理は我々にもクリエイティブな刺激を与えてくれる気がします。
コロナのこともあるので、明るい時間に健康的に。しかしビールは欠かさずに!みんなそれぞれ夏休みのプランがあるようです。また休み明けに会いましょう。

すでに先週の話ですが、8月3日の新建新聞社主催によるオンラインセミナー『北欧アルヴァ・アールトに学ぶこと』にご参加下さいました皆様、誠にありがとうございました。事前に300名の参加応募があったと聞いてびっくりしました。
今回のセミナーで一番伝えたかったのは、以下のアールトの言葉でした。
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「あなたの家のためにアドバイスをするならば、さらにもう一つの特色を家に与えなさい。どこか小さなディテールの中で、あなた自身をさらけ出すのです。家の形態のどこかに故意に弱点を、あなたの弱点を見せるのです。(中略)この特色なしには、どのような建築の創造も完全ではありません」
Alvar Aalto, “Porraskiveltä arkihuoneeseen”, 1926
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ディテールに神が宿るとよく言われます。そう聞くと、なにか神懸かったもの、常人には真似できない匠の技のようについ思ってしまいます。
しかしそうではなく、「あなたらしさをこそディテールに込めなさい」というのが、アールトの教えなんじゃないかと思っています。どんなに不器用でもいい。その人が身の丈で考えたものは誰にも盗まれることはない、その人だけのものなんです。
アールト自身も謎めいていて、そのカリスマ性から神様のように語られることも多いのですが、でもアールトの建築には弱点(言い換えるとつっこみどころ)がいっぱいあって、とても人間臭いんですよね。失敗すらも隠さない。やらかしたときこそチャンスだと言わんばかりに、その造形を積極的に表出させてゆくんですね。
そんなアールトの建築にはいつも勇気がもらえます。煮詰まってしまったとき、アールトや北欧の建築はいつも懐深く迎えてくれます。私にとってアールトはそんな存在なんですよね。人間、アールト。そんなことが伝わっていたら嬉しいです。




昨日は和光市から所沢の一軒家を改修したアトリエに拠点を移したアンドウアトリエさんのアトリエ内覧に、スタッフ一同とお邪魔してきました。
アンドウアトリエの安藤和浩さん田野恵利さんとは、私が独立間もない頃からのお付き合いで、当時まともな木造住宅を知らなかった私にとって、毎回お誘いいただくアンドウアトリエさんのオープンハウスは何よりの刺激と学びの場でした。
田野さんが在籍した中村好文さんのレミングハウスからの仕事の流れを汲むその作風は、手が触れるところに徹底的にこだわり、家全体を家具のように丁寧に作り込むというもので、毎回自分には到達できない高い壁のように思いながら、これまでアンドウさんの仕事を目標に仕事をしてきました。
著書にもようやくサインを頂き、久しぶりに楽しい語らいの場も設けて頂きました。楽しかった!OBスタッフの柴くんも参戦したので、リオタデザインのシェア率がはんぱなかったですが、、。
安藤さん、田野さんありがとうございました。うちからも近いので、また困ったらちょくちょく寄らせて頂きますね!







先週末は東京都美術館「フィン・ユールとデンマークの椅子」展へ。デンマークの椅子といえばハンス・ウェグナーが知名度では群を抜いているものの、本当の椅子好きならフィン・ユールの名前が先に出ることだろう。アームチェアはお尻ではなく指の先で座るもの。その究極の感覚を体現した最右翼がフィン・ユールなのだ。
展示の最後に、実際に座れるフィン・ユールチェア群があるので、その意味はそこで検証いただくとして、断片的にしか認識のなかったフィン・ユールの家具と彼の生涯を、ここまで系統立てて学べたのは本当に素晴らしい体験だった。
その家具エレメントの徹底的な分節と、重力に逆らうかのように浮遊させた軽やかな造形美は極めて建築的で、それも彼の職人ではなく建築家としてのキャリアが大きく作用していることも理解できた。
デンマーク家具界の異端児、フィン・ユールは早熟の天才であったことを知れたことも収穫だった。そして晩年に至るほど失速してゆく(ように感じた)という悲哀もまた考えさせられるものがあった。
SADIでもお世話になっている多田羅景太さんによる展示構成も実に明快で、その並びもまた椅子好きにはたまらない内容となっていた。地味に展示の外に立てられていたデンマーク界のレジェンドデザイナーの相関図はなかなかに秀逸。これも多田羅さんの力作。僕はこれだけでご飯3杯はいけるなあ!
フェティッシュな写真ばかりですみません。





