24. 08 / 28
現場の怪談
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sekimoto
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> 仕事
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その昔、たまたま現場に立ち寄ったお施主さんから「フローリングが現場に納品されていたけれど、スペックと違うラベルが貼ってあった」と連絡を頂いたことがあった。
現場に確認したところ、手違いからやはり違うフローリングが納品されていたことがわかった。その日お施主さんがたまたま見て指摘していなかったら、翌日から大工さんは一斉に床を張るところだった。僕らが行った頃にはきっと養生が終わっていて、次に見るのはクリーニングの時だったことだろう。このことを思い出すと今でも血の気が引く。
それに教訓を得て、その次の現場では納品されたフローリングを施工前に監督に開梱してもらった。幸いそのフローリングはスペック通りで間違いはなかったけれど、安いと思って飛びついたチークのユニジョイント品は酷い品質で、色違いも激しく、極端に短い端材の寄せ集めのような代物だった。
またしても血の気が引いた。写真を撮って施主に送ると、案の定思っていたのと違うとの回答。それは私も同感だった。拝み倒して返品してもらい、同じコストの別のフローリングに変更してことなきを得た。あのまま張られていたらどうなっていたのだろう、、?私は一度ならず二度も命拾いしたことになる。
今でも現場にフローリングが入荷すると開梱チェックをするようにしている。しかしそれ以来そのようなことは起きていない。この現場のフローリングも無事合格!
そんな「実際にあった恐ろしい話」は時に怪談よりも恐ろしく、また監督との立ち話ではすべらない鉄板のネタにもなる。
24. 08 / 23
令和の米騒動
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sekimoto
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> 生活
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街から米が消えている、と妻が言う。そんなわけないでしょと言った私が間違っていた。今スーパーに行ってもどこにも米がないのだ。令和の米騒動。米のない生活、、晩ごはんにトーストをかじる姿を想像してみたけどありえないと思った。
近所のスーパーにはどこにもないというので、今日現場に行った際にも探してみたら、お米屋さんがあった!いまどき米専門のお米屋さんは珍しい。
お店には行列ができていたが、運良く新潟産のコシヒカリ5kgを無事ゲットすることができた。でもさすが専門店で、ほかの銘柄もいろいろ量り売りで提供しているようだった。こういう時はやっぱりお米屋さんに限る。地元にはすでにこういうお店はないのだ。
新米がお店に並ぶようになるのは、まだ少し先で10月頃だろうか。これでなんとか目先の一ヶ月は耐え忍ぶことができそうだ。

かつて2020年~2022年頃にかけて、建築業界を覆った流行語大賞に「ウッドショック」というのがあった。すでに懐かしい。はたして今は何ショックなのだろう?
「ウッドショック」というワードが流行ったときは、実際に木材調達に難があって上棟が数ヶ月遅れた案件もあった。また当時はウッドショックに端を発した物価高騰を受けて、建築業界もパニックになっていた。着工時の請負金額が、想定を越える資材高騰によって赤字になり悲鳴を上げている工務店もあった。
そのあたりから、工事を重ねる度にどんどん単価が右肩上がりで上がってゆくという現象が起こり、それは今もなお続いている。「ウッドショック」と呼ばれていた現象はとっくに沈静化し、むしろ木材の市場価格は少し下がったくらい。けれどもそれはなかなか工事金額の減少にはつながらず、ここに来てまた木材が値上がりをはじめたとの報道。
ウッドショックは去ったけれど、それ以外の設備機器や建材は今もなおじわじわと値上げが続いている。それに職人さんの労務費も上がっている。我々も毎回頭を抱えて見積調整をしながら、これまで通りの価格を工務店にお願いしているのだけれど、交渉も難しく、一方では元請け企業が下請けからの価格転嫁を認めないという問題が報じられたりして、我々がやっていることは一体正義なのか悪なのかわからなくなるときもある。
◇
すでにコロナ前の2019年頃から比べると、この5年で工事費は3割は確実に上がったと思う。これは私の事務所だけの話ではなく業界全体の話。3,000万の家なら3,900万、、ちょっと尋常じゃない。飲食関係の方から聞いた話では、この半年だけで食材が2~3割も値上がりしたそう。どの業界も似たり寄ったりのようだ。
我々も建て主さんのご予算感に寄り沿い、がんばってローコストにやりたいと思いながらも、そもそもうちはいつも基本はローコスト住宅。先日着工した住宅はかなりがんばったコストで着工できたけど、毎回できるかと言われるとなかなか、、いろんな条件が噛み合わないと難しい。
このままいくと、この先の展開は以下の二通りしかないかもしれない。
・このまま値上がりが続いて誰も家を建てられなくなり、巡り巡って工務店もメーカーも(もちろん我々も)みんな干上がってしまうというパターン
・値上がりによって建て主さんの企業の業績が右肩上がりとなり、年収もそれに伴い爆上がりして、結果値上がり分を吸収できるようになるというパターン
どちらも荒唐無稽のように見えて、あながち間違ってもいないような気もする。でも後者のパターンに着地するには、まだ時間がかかりそう。そのまえに我々が干上がってしまわないことを祈るばかりだ。

その昔川原で拾った異常に丸い石で、夏休み中に関守石を作りました。神々しいくらい丸い石なので、関守石にしても、やっぱり神々しいくらいの存在感です。
まだ子供が小さかった頃、川原で遊ばせていたらふとこの石に目が留まりました。ん?なんか丸い!?
全体には溶岩質のような多孔質の素材感なのですが、表面はすべすべで、まるで恐竜の卵のように形が左右対称になっています。川原では水に洗われて表面がすべすべの石はよくありますが、たいがい扁平だったり歪な形をしています。
かといって人工的に作られたような意志も感じられず、本当になんだろうという感じです。調べると、生き物の死骸の周りに砂などが結晶化してゆくノジュールと呼ばれる現象もあるようですが、ここまで整った形ではないようです。
今のところ謎すぎてよくわかりません。
我が家の守護神として、関守石にして祀りたいと思います。
24. 08 / 18
長かった夏休み
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sekimoto
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> 生活
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この夏休みは8月10日から本日18日まで。実に9日間もお休みしてしまったのですが、正直長すぎて疲れてしまいました、、。やっぱり休みは私は一週間が限界です。
さてそんな夏休み、これといったイベントはなかったのですが、いくつかの展覧会に足を運びました。
◇
市原湖畔美術館で開催中の「レイクサイドスペシフィック展」
https://lsm-ichihara.jp/exhibition/lakesidespecific/
市原湖畔美術館は建築(カワグチテイ建築計画)も含めてとても好きな美術館のひとつ。今回の企画展は出展者のユーモアあふれるインスタレーションのみならず、美術館の改修前の建築にも光を当てていてとても見応えのある展示でした。
写真は出展者のひとり、光岡幸一氏の謎かけを解くと辿り着くことができる敷地内某所の秘密基地。ヒントは「Not Staff Only」
誰も気づかずスルーしていてもったいなかったです。行かれた方はどうかチャレンジしてみて下さい!
◇
もうひとつは、練馬区立美術館で開催中の、建築家・平田晃久さんの展覧会「人間の波打ちぎわ」
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202402101707551005
平田さんとは同じ歳ながら、同じなのは歳だけでこの人は相当ヤバい人だと感じました。同じ人間とは思えない、、。
模型やドローイングも素晴らしかったけど、一番ヤバかったのはスケッチブック。豆粒みたいな字と線がブレもなくボールペンでびっしりと。鳥肌が立ちました。
◇
そんなこんなで、明日(19日)から通常営業に戻ります!
進行中のプロジェクトも秋に向けて推進して参りたいと思います。
さてそんな夏休み、これといったイベントはなかったのですが、いくつかの展覧会に足を運びました。
◇

市原湖畔美術館で開催中の「レイクサイドスペシフィック展」
https://lsm-ichihara.jp/exhibition/lakesidespecific/
市原湖畔美術館は建築(カワグチテイ建築計画)も含めてとても好きな美術館のひとつ。今回の企画展は出展者のユーモアあふれるインスタレーションのみならず、美術館の改修前の建築にも光を当てていてとても見応えのある展示でした。
写真は出展者のひとり、光岡幸一氏の謎かけを解くと辿り着くことができる敷地内某所の秘密基地。ヒントは「Not Staff Only」
誰も気づかずスルーしていてもったいなかったです。行かれた方はどうかチャレンジしてみて下さい!
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もうひとつは、練馬区立美術館で開催中の、建築家・平田晃久さんの展覧会「人間の波打ちぎわ」
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202402101707551005
平田さんとは同じ歳ながら、同じなのは歳だけでこの人は相当ヤバい人だと感じました。同じ人間とは思えない、、。
模型やドローイングも素晴らしかったけど、一番ヤバかったのはスケッチブック。豆粒みたいな字と線がブレもなくボールペンでびっしりと。鳥肌が立ちました。
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そんなこんなで、明日(19日)から通常営業に戻ります!
進行中のプロジェクトも秋に向けて推進して参りたいと思います。
