練馬区にて現場進行中だった「石神井台の家」がまもなく竣工を迎えます。
久しぶりの都内案件です。つきましては以下日程にて内覧会を行いますので、ご希望の方は以下までご連絡下さい。

■日時:2022年
4月 9日(土)10:00~16:00 ごろまで
4月10日(日)10:00~16:00 ごろまで
■所在地:
東京都練馬区石神井台(最寄駅:西武新宿線「上石神井駅」より徒歩約10分)
■対象:
一般の方(家づくりをご検討中の方)/専門家(建築関係者)/学生さん

ご希望の方は、以下アドレスまでご連絡下さい。
折返しご案内と予約フォームのリンクをお送りします。
info@riotadesign.com (担当:関本/岩田)

先行して一部の方には情報をお流ししておりますが、土曜日の午前中はすでに予約がほぼ埋まっている状況です。日曜日などは比較的余裕があります。

また引渡し前の住宅ですので、小さなお子様をお連れの方はご夫婦で交代でご覧になるか、抱っこひもなどをお使いになるなど十分ご注意の上ご覧下さい。



私の所属するJIA(日本建築家協会)関東甲信越支部・住宅部会において、毎年「住宅部会賞」というアワードを実施しています。これは住宅部会員相互の研鑽や交流を目的としたもので、特別選考委員に渡辺武信さん、選考委員には室伏次郎さんをお迎えし、今年で第4回を数えるアワードとなっています。

今年は2018年に竣工した「KOTI」を出展していたのですが、昨晩こちらのアワードの発表があり、「第4回住宅部会賞2021」部会賞を頂くことができました!(私を含めて5名の部会賞が選出されています)

私の案は選考委員票よりも、参加されていた部会員の皆さまの投票がほとんどで、ある意味今回は部会員の皆さまに選んで頂いたようなものかもしれません。投票下さった皆さま、どうもありがとうございました!昨日は受賞式の進行も私がやっていたので、「栄えある部会賞は…私です!」という非常に奇妙な発表となってしまいました。

実は…
プチ自慢が入ってしまうのですが、私は過去4回開かれているこの部会賞で、私は今回で通算3回目の部会賞受賞となります。もちろん、何度頂いても本当に嬉しいものです。

特別選考委員の渡辺武信さんからは、「関本さんは”メリル・ストリープ”。賞を取りすぎだから、もう引退しなさい!」とまさかの引退勧告。

引退はまだしませんが…実は来年度より、私は第43代住宅部会長をお引き受けする予定なので、来年の部会賞では私は審査委員長を務めることになっています。そのため来年の出展は結果としてお預けです。

来年度(4月~)の住宅部会でも様々なイベントを予定しています。
どうか我々住宅部会の活動にも、どうかご興味を持って頂けたら嬉しいです。そして住宅建築家の皆さま、是非一緒に活動しましょう!

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■ JIA関東甲信越支部・住宅部会
https://www.jia-kanto.org/jutaku/



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sekimoto

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「路地の家」の建主さんより、夫婦のテレワークスペースを拡充したいというご要望を頂き、最上階のスペースに家具を設えました。

奥さんのデスクに、ご主人用のローテーブル、また娘さんの電子ピアノスペースを設けた上で、家具と天井との間には梁をブックエンドがわりに、異なる判型の本もぴったり収まるよう製作しています。

既成の家具を並べるだけでもこうしたワークスペースは簡単に作れますが、建てようと思えばいくらでも簡単に家を建てられる世の中で、我々に設計を頼んで家を建てようという人はこういう時にも手を抜かないのだなと感心させられました。

家具だけでも空間は十分作れるものですね!




↓こちらは竣工当時の元の空間。納戸兼予備室代わりに使っておられました。

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sekimoto

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昨日は竣工後一年が経過した横浜市の「壇の家」に、一年点検のためにお邪魔させて頂きました。

外部の方は、その住宅を我々のHPの竣工写真などからしか知ることが出来ませんが、実際に暮らされて一年ほどすると、どのように生活が変化してゆくのかなど興味深いことと思います。今回はちょっと、そんな住まいの経年変化を知って頂くためのレポートとさせて頂きます。

壇の家(2021年1月竣工)
https://www.riotadesign.com/works/21_dan/#wttl


当日は我々の訪問に備えて、建て主のFさんが玄関周りを熱心に掃き掃除をされておられました。

一年点検は我々にとっても設計の「答え合わせ」をする日でもあるのでとても緊張するのですが、建て主さんにとっても、この日は一年間の「暮らしのレポート提出」のようなものかもしれませんね。



アプローチに入れたクリーピングタイムは、アプローチにはみ出してほぼ理想的な伸び方をしていました。裏通り側に植えたクラピアは、一部枯れてしまった部分もあるのですが、逆にFさんのご家族で空いたスペースに次に何を植えるかを楽しんでおられるとのこと。

植栽は手入れが大変と思われる方も多いようですが、実際にはそんなこともありません。こうやって、お庭と向き合う時間が増えるのも幸せなことだと思います。



玄関扉には横一文字にクラックが入ってしまいましたが、木製建具あるあるでもあるので、この辺は大らかに受け流して頂きます笑。

一方の、最もダメージを受けやすい建具の下部はとてもきれいで、まったく劣化を感じさせませんでした。経験上、建具を外壁面よりも少し奥に入れると建具がとても長持ちするのですが、そのような設計上の措置もまた功を奏しているようにも思いました。



ウッドデッキには多少退色が見られましたが、まだこの段階では手入れはしません。あと二年くらいほったらかしにしたくらいがお手入れ時期になると思います。ちなみに、Fさんはデッキの隙間にはさまった落ち葉もピンセットで取り除いているのだとか。すごい!

手摺り上部にまわした木製手摺りもきれいですね。むしろこちらの傷みを心配していたので、安心しました。



続いてお風呂回り。こちらはリオタデザインでは定番の板張り併用の浴室になっていますが、これは竣工検査ですか?というくらい、非常にきれいに使って下さっていました。

木部は傷みが出やすいので、セラミック塗装を木部に施しているのも功を奏しているようにも思います。木はカビるから、と思っているそこのあなた。そんなことないんですよ。

またタイル目地はカビるからと思っているそこのあなた。このカビ一つないタイルを見て下さい。防カビ目地の効果も大きいと思います。


木製建具もこの通り。シミひとつありません。カビを防ぐための設計上の工夫と、セラミック塗装が功を奏しています。

ただ、ここでもうひとつのネタばらしをしなくてはなりません。Fさんご家族の努力を!
毎晩お風呂に入った後は、乾いたタイルで木部をちゃんと拭き取っているそうです。これはうちの建て主の多くの方がやって下さっていることです。

先のような措置を設計側で考えているので、別にそこまでやらなくても大丈夫ですよとはお伝えしているのですが、これが住まいに対する愛情なのでしょう。頭が下がります。


洗面カウンターまわりには、このような隙が出ることは多いです。乾燥すると収縮しますからね。これは木を使う限りは正直防げません、、。

後日シールなどを打って頂こうと思います。


洗濯機の上部には、無印良品のボックスがぴったり納まっています。たまたまだと思いますか?いえ違います。我々が、ちゃんと無印良品の規格で棚を作っているからなのです。

竣工時には誰も気付きませんが、暮らしが進んでゆくとこのような設計上の考え方が伏線回収されてゆきます。生活するということは、つまりこういうことですので。



キッチン回りもとてもきれいに使って下さっていました。背面の飾り棚はLEDを仕込んでいますが、ちょっとお店のような雰囲気で奥様もお気に入りの小物やツールをディスプレイされていました。

こういう棚は必ずしも機能的な棚ではないのかもしれませんが、生活にはこんな気分が”アガる”設えがどこかに必要なのだと思います。ここにもFさんのこだわりや愛着が伝わってくるようです。


こちらは2階の一角に設けた本棚。キチンとされていますね!これはうちの建て主さんの特徴ですが、こうやって本棚に入れる本も、高さを揃えたり分類をして美しく見えるように工夫をされています。

もちろん今回我々が行くから整えた部分もあると思いますが、でもちゃんとわかります。にわかか、そうでないかは。


こちらの一角にも、無印のパインラックがぴったり納まっています。
はい、もうおわかりですね。そうなるように設計しているからです笑



そして2階のハイサイドからはまっすぐに1階まで光の筋が。壇の家は吹抜けがありますが本当に温かくて、2階の廊下もポカポカでした。

断熱や気密性能が高いこともあり、上下階で温度差があまり生まれていないようです。シーリングファンも設けませんでしたが、特に問題はありませんでした。


ということで、一年点検で訪問したのですが、ほとんど不具合らしい不具合はなく、ほっと安心してずっとFさんとおしゃべりしていたらあっという間に夜になってしまいました笑。暗くなったので、結果として我々の照明計画が適切であったかどうかも、この日検証することができました。





この写真でどのくらい伝わっているかはわからないのですが、実際にはこの数倍くらい良い感じです!

照度について、少し暗いかなと不安に思っていたのですが問題なさそうです。建て主のFさんも、住まいながら様々な照明の使い方を編み出したり工夫したりしているようで、そんなお話を聞くのもとても有意義でした。まさに設計の答え合わせですね。


そんなFさんとの語らいの時間は本当に楽しいものでした。何人かの建て主さんとは、コロナが落ち着いたら呑みましょうねと約束していますが、設計業務を離れて語らう建て主さんとのこうした時間は、何ものにも変えがたいものです。

この日のFさんからは、この家に対する愛着の言葉が止まりませんでした。一年を経過してもまったく飽きないとのこと。そんな”のろけ話”はどれだけ聞かされても良いものですね笑。


このブログを読んだ方は、自分はそんなきれいに暮らせない、そんなに几帳面に手入れは出来ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自分が本当に愛着を持てる家を建てると人は変わるものです。このFさんもまさにそうだったとおっしゃっていました。

家づくりはそんな自分自身を変えるきっかけにもなるし、家族が今後どうありたいかを考え、現にその通りになってゆく過程そのものでもあるのでしょうね。この日も考えさせられることがたくさんありました。

Fさん、ご対応ありがとうございました!

22. 02 / 13

変わりません

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sekimoto

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お打合せにお伺いした先にて。
こうしたものを貰おうが貰うまいが、仕事の内容は変わりません。でも本当に変わらないかというと、

変わります。