本日「FPR」のオープンハウスを終えました。お越しくださった皆さまありがとうございました。

外観からはわからない、複雑にスキップした内部構成の家です。ひとつひとつはベーシックに破綻なく納めていますが、その集積としての完成度は工業製品のようでもあり、ひとえに大工さんのお力によるところが大きかったと思います。

また外壁のガルバリウム鋼板のランダム張りも、板金職人の新井勇司さんと設計段階から相談して進めたものです。写真にも写らない窓廻りの繊細な納まりは、これもひとつの工芸品のようでした。

終盤に差しかかった頃、担当してくれた奥富棟梁が家族を連れてふらっと来てくれました。思いもよらないゲストにびっくり!大工さんはふだん完成を見ずに去って行く職人です。奥さんにどうしても見せたかったのでしょう。得意げに自分の仕事を見せる姿に胸が熱くなりました。本当に嬉しい。

職人の粋が詰まった建築になりました。こんな仕事いつまでできるでしょうね。