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昨日は秋晴れの中,「しだれ桜の家」の上棟式がありました.

この家は木造ですが,仕口に金物を使用したSE構法を採用した住宅で,うちでSE構法を採用するのは,設計監理までやらせて頂いた住宅では「百日紅の家」以来およそ3年ぶりとなります.その前は「うめハウス」(設計のみですが昨年竣工した「クレマチスの家」という住宅もSE構法でした).なぜか植物の名前がつくとSE構法になる確率が高いようです.ナゼでしょう笑.

この家の特徴は方形屋根.正方形プランに,きれいなトンガリ屋根が載っています.こういう屋根形状は普通に見えて実は難易度が高いのです.真ん中の柱頂部にすべての梁が集まってくるので,ここの納まりには注意が必要です.

今回はSE構法で特注金物を使って納めていますが,上棟時もこの部位の精度で苦労されていました.

今回の棟梁とはもう何度も一緒にやっていますが,上棟式でもこの家は難しい,面倒な納まりがいっぱいあるとボヤいていました(既製品もあるのになんでわざわざ作るんだとか笑).こうやって大工がボヤくところを見るのはとても楽しく,彼らを困らせることに生き甲斐を感じます笑.そうやって一生懸命頭をひねって,うんと苦労して建てて頂きたい.だって我々もそうやっていっぱい頭をひねって設計してきたのだから!

夕方照明に照らされた骨組みがとてもきれいでした.ここからが正念場!ガチンコの現場がまたはじまります.


[caption id="attachment_6141" align="alignnone" width="560" caption="模型写真|しだれ桜の家"][/caption]

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久しぶりに作品写真を更新しました.
3月に竣工した川風の家(K邸)と,5月に竣工したSPH(H邸)の2題です.

川風の家は下町の狭小地に建つ3階建ての住宅ですが,近くを流れる柳瀬川からの川風をゆるやかに受け止め,採光に難のある敷地に明るいリビングを実現しています.狭小敷地を逆手にとって,小住宅ならではの近しい家族の距離や近隣とのつながりをテーマにした住宅です.

もう一件のSPHは,対照的に開発地の突端に位置し,計画当時は取り付く島のないほどの茫漠とした景色が敷地の周りには広がっていました.そんな敷地に守られた庭としての小さな中庭を配置し,この中庭を中心に生活しながら季節の移ろいを感じてもらえるような,そんな作りを目指した住宅です.

上記の2件はともに昨年の東北大震災のただ中に計画が進んでいたものの,そんな逆境にもめげずに強いお施主さんの意志の力で計画が進んでいった住宅でもありました.我々にとっては救いの神のような住宅です笑.環境への配慮やつながり方など端々にそんな我々の強い思いが込められてもいます.

それぞれ二人の素晴らしい写真家に撮影をお願いしました.
どうかじっくり作品をご覧下さい.

[これまでの作品]へ https://www.riotadesign.com/works/


川風の家|撮影 新澤一平
SPH|撮影 後関勝也

12. 09 / 28

スタッフ力

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先日はちょっとしたトラブルに巻き込まれた.やりとりをしていた担当者が前触れもなく突然辞めてしまい,現場は大混乱.取り次いだ社員の方が皆「申し訳ありません!」と謝罪をされるのだけれど,実はその方は取り次いだ社員さん達の上司に当たる方.発つ鳥跡を濁さずというが,上司ともあろう方が部下に対応を押しつけ一方的に辞めてしまうなんてありえない,と思う.

部下の方には同情を禁じ得ないのだけれど,実はこの会社,上司が上司なら部下も部下なのである.過去には我々も,この方の部下達が担当された事案でもずいぶん悩まされてきた.しかし辛抱強くこの会社を使い続けてもきたのは,競合させるべき会社があまりなく,製品自体には問題がなかったからだ.そしてなんと言っても安かった.だから納品されるまでのプロセスにミスさえなければ,基本的には何も言うことはない会社なのである.

しかしミスというのも,想定しきれない事態ならともかくとして,ちょっと気をつけていれば,いや相当に気を抜いていなければ起こらないような単純ミスばかりで,毎回本当にあきれかえってしまうことばかり.その都度お説教をして,改善の兆しが見え始めたところで再びこの事態である.こんな無責任な人がいるのだということにもびっくりした.

そこであらためて考えた.
ダメな会社というのは,誰をつかまえてもダメなのだということ.ダメだなんて言って申し訳ないのだけれど,これはけして人格を否定しているのではなくて,仕事に向かう心構えだったり,熱意だったり,または会社の体質だったり,あるいはそのすべてだったり,ということを指している.でも実働で動いている部下を育てるというのは上司の重要な仕事であって,その積み重ねが会社という輪郭を作っている.だから上司がダメだと本当にその会社は目も当てられない,ということにもなってしまう.

…とまあ,こんなことを書いた後でなんですが,自分自身もなかなかそれを徹底するのは難しく,そもそも上司である私自身に欠陥が多くあるので,それをカバーしてくれている部下には私自身同情を禁じ得ない.

それでもうちの事務所の仕事が(表向き?)滞りなく流れている理由は,ひとえにスタッフ力.うちのスタッフの仕事ぶりには(もちろん歴代のスタッフも含めて)日々のことながら感心させられることが多い.ダントツなのは各自の持つプロ意識.うちは優秀なスタッフに支えてもらっているなといつも思う.

12. 07 / 18

サンプル帳

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私が外出中に,内装メーカーの営業が鬼のようにサンプル帳を置いていくことがある.事務所が小さいので,例えばクロスのサンプル帳は1社のみ,その中でも厳選して1~2種類しか使わないというのに,違いがよくわからない類似のサンプル帳をドカドカッと置いていかれてしまうと本当に困る.置く場所もないし,処分にも困る.

同様に使いもしないのに店舗内装の安いクッションフロアや,逆に使いようのない高級建材の類いなど,向こうは送りつけておけば使ってもらえるだろうと思っているかもしれないけれど,それは大間違い.商品はやはり必要とするところにピンポイントで届いてこそで,そうでなかったらゴミにしかならないというのは悲しい事実だ.

だから営業が来る度にそれらの”不用品”を少しずつ持って帰ってもらっている.先日も私がいる時に内装メーカーがノーアポでやってきた.先方はまた性懲りもなく新しい店舗内装のサンプル帳を持ってきたようだ.スタッフと目配せをする.持ってきたサンプルは受け取らず,事務所中の使っていないサンプル帳をうずたかく積み上げて全て持って帰ってもらった.

というわけで,最近の事務所は営業担当がやってくる度にきれいに片付く.営業担当はさながら廃品回収のようで誠に申し訳ないのだけれど,不要なサンプルを受け取るわけにはいかないし,置き場所もない.ただ持ってきたものは受け取ってもらえず,いつも自社のサンプル帳を大量に引き上げて行くのみの彼が,営業として社内的にどのような評価になっているかは気になるところだ.

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つい昨日発見してびっくりしたことがあります.
私にとって独立後の初仕事であり,2007年に吉祥寺に移転したカフェmoiをグーグルmapで検索すると,なんとお店の中に入れるんです!

てことは内部のデザインもまるわかり.よく建築のプレゼンで,CGを使って空間のウォークスルーを体験してもらうことがありますが,これはリアル店舗の中をウォークスルーなのです.これはかなり実際の空間体験に近いです.

百聞は一見にしかず.どうかお試しあれ!
>> GOOGLE MAP @moi

いやぁ,これまでは過去の作品を竣工写真で説明してきたわけですが,これからはウォークスルーで3Dで記録する時代に突入すると確信しました.グーグルさん,その特殊なカメラで他の住宅も撮影してもらえませんかね?