20. 01 / 09
日芸特別講義
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sekimoto
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日本大学芸術学部(日芸)准教授で建築家の若原一貴さんにお声がけ頂き、日芸にて特別講義をさせて頂きました。
日芸は2000年にフィンランドに渡る前、同大学で行われたアールトの住宅模型ワークショップで助手を務めさせて頂いたご縁があります。ただ校舎はずいぶん様変わりして綺麗になり、当時のカオスな面影はもうありません。
講義の後には学生さんから質問責め。そのほとんどが留学に関わることや、就職など進路について。わかるよ、僕もそうだった。学生らしい純粋で真剣な眼差しにこちらも刺激を頂きました。
私は同じ日大でも理工学部。日芸とはいろんな意味で文化が違うんですね。でもこっそり告白するならば、日芸は私の憧れの大学なのです。やっぱいいな、日芸は。
若原さんは私と同じ歳、学部違いの同級生です。終わった後は、二人呑みながらの建築談義で夜は更けてゆきました。若原さん、お誘い下さりありがとうございました!

19. 07 / 17
日大 全体講評会
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sekimoto
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昨日は日大理工2年生の「園児のための遊び場・学び舎」の全体講評会でした。今期はじめての課題でしたが、力作が揃い考え方のバリエーションについても学生のポテンシャルを見せられた気がしました。
最後の懇親会では、他ユニットの学生にも声をかけて、自身の指導教官とは違う視点でアドバイスをもらうという機会も貴重だったと思います。
一方で、、
自分が選出した4人の学生のうち2人が当日休む、そもそも全体講評会の聴講学生が少ないなど、朝から心が折られた日でもありました。
事情はいろいろだと思いますが、それなら他の子を選んであげれば良かったとか、そもそも今どきの学生は講評会自体に出たくないのか?(たまに辞退を申し入れてくる学生もいます)など、ぐるぐる考えて下がるテンションを必死に保ちながらの一日でした。
一方全体講評で選出された上位作品には熱意と”やりきった感”が漲っていて清々しかったです。もちろんうちのクラスの学生もがんばりました。皆さん、お疲れさまでした!




元号の変わった昨日は大学の教え子の結婚式でした。場所はF.L.ライト設計による自由学園明日館。建築に携わる夫婦らしい、手づくりのとても心温まる式でした。
新婦の奈津実さんは今から10年前、彼女が1年生の時の担当でした。研究室の恩師が結婚式に列席することはあっても、わずか数ヶ月しか担当しない非常勤講師が呼ばれることは異例かもしれません。もちろん、私も初めてのことです。
彼女は担当を外れたのちも、毎課題のように私の元にやってきました。果ては卒業設計、修士設計、そして就職の相談まで。これまで400人近くの学生を教えてきましたが、このような学生は彼女を除いてはほとんどいません。なので、今日のこの日を我が娘のような心境で見守りました。
列席者には私の、そして彼女の恩師でもある本杉先生もいらっしゃいました。ちなみに本杉先生は教え子の結婚式にはまず出席しないのだそうです。そんな先生が終始ニコニコしながら列席しているというのも、彼女の人徳と言えるかもしれません。
隣席の先生とも、少し緊張しながらもいろんなお話をさせて頂きました。思えば付き合いは長いのに、こんなに長く会話をしたのも初めてだったかもしれません。今年で退任される先生とも貴重な時間を過ごさせて頂きました。
新しい時代の幕開けにふさわしい、とても清々しい時間を過ごさせて頂きました。奈津実さん、あらためておめでとうございます!どうか末永くお幸せに。
刑事が犯人を追い詰めるプロセスはどうなのだろう。そんなことをふと考える。事件が起こって、たまたま同時刻に現場近くにいたというだけで逮捕ができるだろうか?いや、きっとこれは冤罪の匂いがする。
指紋が検出された。これはもう犯人に違いない!いや、数日前にたまたま触れただけかもしれない。なんといっても彼には当日のアリバイがあるのだ…。よくある推理小説の展開である。
大学で学生のエスキス(設計指導)をしていてよく思うことだ。彼らは血気盛んな新米刑事みたいなものである。敷地特性のごく一部だけを切り取って、それがあたかも全てであるかのように思い込む。
これは、たまたま通りかかった人相の悪い男を、それだけの理由で犯人だと思い込むようなものだ。「ヤマさん、奴が犯人ですよ!間違いないっす」
まあまあ、待ちなさい。状況証拠では逮捕はできないのだよ。捜査(設計)の基本は地道な聞き込みと物的証拠の収集だ。
我々は敷地に残された小さな痕跡を集める。敷地形状、方位、眺望、高低差、そして隣家位置。前面道路の交通量は?都市的な文脈は?そしてプログラム(要求事項)は?
君はそこまで調べた上で、その案がベストだと思っているのかね?もしかして、南に窓つけりゃ良いとか単純に思ってないかい?そりゃあ、冤罪ってもんだ。
あぁ、世の中に冤罪案件のなんと多いことか。
証拠不十分で釈放。あなたの家が不当に狭く、暗く、家族が不調和で物が片付かないのは、おそらくはあなたのせいではない。
「ヤマさん、裏が取れました!やっぱり玄関は北入りで間違いないっす」よし確保だ、確保!
こんなやり取りが理想なのですが…。
指紋が検出された。これはもう犯人に違いない!いや、数日前にたまたま触れただけかもしれない。なんといっても彼には当日のアリバイがあるのだ…。よくある推理小説の展開である。
大学で学生のエスキス(設計指導)をしていてよく思うことだ。彼らは血気盛んな新米刑事みたいなものである。敷地特性のごく一部だけを切り取って、それがあたかも全てであるかのように思い込む。
これは、たまたま通りかかった人相の悪い男を、それだけの理由で犯人だと思い込むようなものだ。「ヤマさん、奴が犯人ですよ!間違いないっす」
まあまあ、待ちなさい。状況証拠では逮捕はできないのだよ。捜査(設計)の基本は地道な聞き込みと物的証拠の収集だ。
我々は敷地に残された小さな痕跡を集める。敷地形状、方位、眺望、高低差、そして隣家位置。前面道路の交通量は?都市的な文脈は?そしてプログラム(要求事項)は?
君はそこまで調べた上で、その案がベストだと思っているのかね?もしかして、南に窓つけりゃ良いとか単純に思ってないかい?そりゃあ、冤罪ってもんだ。
あぁ、世の中に冤罪案件のなんと多いことか。
証拠不十分で釈放。あなたの家が不当に狭く、暗く、家族が不調和で物が片付かないのは、おそらくはあなたのせいではない。
「ヤマさん、裏が取れました!やっぱり玄関は北入りで間違いないっす」よし確保だ、確保!
こんなやり取りが理想なのですが…。
