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敷地には60年ほど前より、この地で精米業を営んできた小さなお米屋さんが、ビルの谷間に挟まれるように建っていました。昔は小さな軒を連ねた商店街も、時代の流れの中で商業ビルに建て替わり、辺りの景観はすっかり様変わりしたそうです。

計画は、これを期に隠居をされるご夫婦とそのご家族という2戸のオーナー住宅、4戸の賃貸住宅、そしてバレエスタジオとテナントといった複合用途を内包した集合住宅として進められました。設計においては、富ヶ谷という街の歴史を作ってきた商店主に対する敬意、そしてそこにあった精米店の面影を残す温かみを、この場所に深く刻むものにしたいと考えました。

我々が得意とする木造戸建住宅とは作法が異なり、いつも以上の産みの苦しみも味わいましたが、2年半の時間を費やしようやく着地点を見い出すに至りました。クライアントの志を受け継ぎ、建物がこの界隈のあたらしい顔を作り、良い波及効果をもたらしてくれることを願っています。


【A-FLAT】オープンハウス(内覧会)
日時:2015年9月5日(土) 13:00~18:00
ごろまで

☆建築関係者のみならず、一般の方も自由にご見学頂けます。
☆お引渡し後の内覧会となります。小さいお子さんをお連れの方は、お渡しする手袋着用の上どうか手を離さずご見学下さい。

場所:東京都渋谷区富ヶ谷

小田急線『代々木八幡』駅
メトロ千代田線『代々木公園』駅
より徒歩1~3分


見学ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com

☆現場は現在絶賛工事中!?





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本日「はねだしテラスの家」オープンハウス、無事終了しました。大変な猛暑の中、また少々不便な立地ではありましたが、お越しくださいました皆さまに感謝申し上げます。

住宅はわずか18坪強の敷地に、計4つのフロアをスキップさせながら積層させた住宅です。高い吹き抜けと、将来子ども部屋となるロフトが空間を特徴づけています。


いつもこういうロフトを作ると、子供たちに大人気となります笑。子どもは猫に近いのでしょうか。少し高くて小さな空間があると、そこに自分の居場所を作ろうとします。

今回はそれに加えて、スキップした中間階にも小部屋を作り、来場者の方からは「ここは何の部屋なんですか?」と訊かれましたが、それは私にもわかりません笑。きっと住まい手の生活が定まった頃に、その部屋にも用途が与えられていることでしょう。


ダイニングから延びた先には、今回のタイトルにもなっている”はねだしテラス”があります。外壁から2mもはね出したテラスというのはあまり見ないかもしれません。しかも北側に。

北側のテラスって、結構いいんですよ。テラスは単に洗濯物干す空間だと思っていませんか?ここには洗濯物は干しません。植物を置いたり、ここでお茶を飲んだりします。小さな子どもを遊ばせるのもこんな場所が良いかもしれません。秋になると涼しい風が吹き抜けることでしょう。


ご来場下さった方は、この掟破りのテラスがどのように構造的に処理されていたかお分かりだったと思います。意外とシンプルにやっています。

こういう”庭”のような余剰空間があるだけで、住宅というのは一段と広がりのある表情を見せてくれるものです。


さて、そろそろこの住宅の核心に迫りましょうか。

この住宅はとてもローコストにできています。ご来場下さった人の目にはそう見えなかったと思いますが、実はそうです。いくらだったかは言いませんが。(工務店に口止めされています笑)

そんなにオトクならお願いしようかしら、と思われるかもしれません。ただ我々は安請負をしません。なんといっても完成させなくてはいけない責任がありますから。だから「それじゃ無理」と思えるときは、お仕事を安易にお引き受けしないようにしています。

実はこのクライアントさんがうちにいらした時、とてもご予算が厳しく、今だから言えますが、正直「それじゃ無理」って思いました。責任持てないと思ったんです。でもすごく純粋で、まじめな良いクライアントさんだったんですね。

それでも心を鬼にして、ずっとお断りしていたんです。はっきりとは言いませんでしたが、それじゃ無理です的なニュアンスをずっと含ませてお話ししていました。


すると、ある時ぷつりと連絡がなくなったんですね。あぁ諦められたのかなあと思っていたら、メールが届きました。そこにはこう書かれていました。

「関本さんにお願いできないんだったら、もう家は建てなくていいと思っています」

これは効きました。もうガツン!という感じです。
このクライアントはここまで覚悟を決めている。ここで受けなくてどうする?そう思いました。


そうなんです。家づくりは覚悟なんです。家を建てるという覚悟。その人にお願いするという覚悟。そしてその覚悟を決めた人に対して、我々も覚悟を決める。そういうものだと思います。私は腹をくくりました。そこからはトントン拍子で話は進みました。

このクライアントさんがすごいなと思ったのは、覚悟ともうひとつ、相手を信じる力です。我々の提案をすべて受け入れ、全幅の信頼でお任せ下さいました。

なにより、我々がご提案する度に目を輝かせて感激して下さるんですね。我々も気づけばずいぶん乗せられてしまいました笑。いつしかこのクライアントさんに喜んでもらいたいと、心から思うようになっていました。


私が思うに、家づくりで得をする人というのはこういう人だと思うんですね。人を信じることの出来る人。文字通り、得というのは徳なんでしょう。すべては人徳がなせる業なんですね。

今回の仕事では我々も勇気をもらいましたし、貴重な経験もさせて頂きました。
やればできるんだなあ、とも笑。

そんなクライアントさん、そして意気に感じて素晴らしい施工をして下さいました和光建設さんに、この場を借りてあらためて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました!

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狭小敷地に建ペイ率いっぱいに家を建て、余白に駐車場を設ける。
こうした典型的な都市住宅の建て方に対して、これまで使われることのなかった駐車場の上空についても目を向けて、その有効利用に踏み込んだ住宅です。

ダイニングから大きく道路側にはね出した2mのバルコニーは、この住宅唯一の庭であり、ダイニングの一部でもあります。内部は小空間を積み上げたようなスキップフロアによって構成されています。随所に設けられたニッチのようなスペースは、ジャングルジムのように子供たちの格好の遊び場になるでしょう。

ロフトを含め、延べわずか21坪の空間に、家族4人が暮らすのに十分なスペースを設えました。隅々まで使い切った最大気積の家です。


【はねだしテラスの家】オープンハウス(内覧会)
日時:2015年7月25日(土) 11:00~17:00 ごろまで

☆建築関係者のみならず、一般の方も自由にご見学頂けます。
☆お引渡し後の内覧会となります。小さいお子さんをお連れの方は、お渡しする手袋着用の上どうか手を離さずご見学下さい。
☆ご近所の方のご見学はご遠慮ください。

場所:埼玉県新座市
東武東上線『朝霞台駅』よりバスで約8分


見学ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com


本日の「コートテラスの家」のオープンハウスにお越し下さった皆様、ありがとうございました!すわ梅雨明けか?というような快晴の一日。かねてより「大丈夫、オープンハウスは絶対に晴れるから」と断言していた私の言葉通りでした(どや顔)。

さて皆さん、好き勝手に感想をおっしゃっていた後ろを、クライアントが素知らぬ顔でうろうろ歩き回ってたのをお気付きだったでしょうか?

クライアントには「知らん顔して見に来て下さい。第三者の思わぬ評価が聞けて面白いですよ」とお伝えしていたのでした。もう皆さん、私の後ろにクライアントがいるのに、嫌な汗が出ましたよ!?でも皆さんお褒めのお言葉ばかりで助かりました笑

恒例の打ち上げはこの日はなしで、後日ということになっています。日も長く、まだ明るいうちに解散!スタッフもなんだかちょっと嬉しそうでした。皆さまお疲れさまでした!

☆今回はセミクローズで、招待者のみの開催とさせて頂きました。見たかった!という方のために、以下にちらっとだけ写真を載せますね。







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「粕谷の家」オープンハウスが無事終了しました。限定公開だったにもかかわらず、大変多くの方に足を運んで頂き、誠にありがとうございました!

まだ明日が引渡しなのでまだ気は抜いていませんが、肩の荷をもう八割くらいは下ろしたような気分です。



この粕谷の家、設計から竣工まで約1年半かかりました。ですが、実はこの家ができるまでには約10年の時間がかかっているのです。

クライアントのFさんは、私がまだ駆け出しの頃、事務所も中目黒の雑居ビルのようなところで、まだほとんど仕事もないような時代に、私に仕事の依頼をして下さいました。

まだ何も実績もない私に仕事を頼むなんて、よほど勇気がいったと思いますが(実際まわりからは猛反対をされたそうです)、その反対を押し切ってFさんは私に開業の設計依頼をして下さいました。

そこから時は流れ、Fさんは家が建てられるだけの資金を、私はそれに応えられるだけの経験を蓄積し、再びこうして設計のご依頼を頂けることになりました。これは設計者にとって身に余る光栄と言えます。



このように書くとよくある美談のようですが、私とFさんの関係というのは一筋縄ではありません。付かず離れず、端から見ても仲がいいんだか悪いんだかわからないような関係だったかもしれません。実際今回の家づくりでも、お互いの関係には何度か緊張が走ったこともありました。

でも私は、Fさんの住宅を設計できるのは私しかいないとずっと思っていたのです。根拠はありませんが。クライアントと設計者という関係以上に、我々には苦楽を共にしてきた”同志”のような感覚があります。私の立場でこのような事を書くのは、とても僭越なことだとは思いますが…。

それゆえに、今回の家づくりはまさに10年越しのプロジェクトだったのです。私の肩の荷がいかに大きいものであったか、ご理解頂けたでしょうか。



また今回もうひとつの大きな収穫は、担当スタッフの山口が大きく成長してくれたことです。現場監督ともウマが合ったこともあるのでしょうが、あらゆる状況で私の感覚を先回りして動き、納めてくれました。

また施工を担当した解良工務店・鞭木さんの、気骨ある仕事の姿勢にもとても共感しました。様々な困難やトラブルを文句ひとつ言わずに解決してくれたことに、心から感謝を送りたいと思います。


オープンハウス終わりには、Fさんが恒例の”打ち上げ”を開いてくださいました。現場監督も駆けつけて下さり、現場におけるこぼれ話に花が咲きました。

毎回のことながら、私は本当にこういう席が嬉しくて、うっかりすると涙が出そうになります。あぁ最後にみんながお互いを称え合い、笑って終われる家づくりっていいなあと、しみじみ思うのです。

最後には娘さんからもサプライズのお手紙を頂きました。
本当に嬉しいです。りおちゃん、ありがとう!

Fさん、あらためましてご竣工おめでとうございます。
また関係者の皆さま、お疲れさまでした!