さて今月のオープンハウスは柏です。

車通りの激しい国道から少し入った敷地周辺には、里山とも呼ぶべき手つかずの自然が残されていました。真夏でもそこだけは風が止むことはなく、体感でも2~3度は涼しく感じられるほど。そんな敷地の持つ環境を最大に活かした住宅です。

少し高台となっている家の窓からは、数キロ四方の景観を見渡すことができます。月見テラスからは中秋の名月を、パーゴラデッキからは柏の大花火を望み、東から昇る朝陽は東西に配置した家の中を貫いてゆきます。

内部にはご家族4人と、ペットの猫たちが共に楽しく暮らすための細かな設えを随所に散りばめました。自然をこよなく愛するご家族のための、自然と共生する家です。

また、当日はタニタハウジングウェアさんの新製品のくさり樋ensui もご覧頂けます。タニタプロジェクトと称して、過去にも何度か”ネタ”にさせて頂きましたが、一部のアタッチメントについて弊社と共同制作させて頂きました。


【暁の家】オープンハウス(内覧会)
日時:2015年10月18日(日) 11:00~17:00 ごろまで


☆建築関係者のみならず、一般の方も自由にご見学頂けます。
☆お引渡し後の内覧会となります。小さいお子さんをお連れの方は、お渡しする手袋着用の上どうか手を離さずご見学下さい。
☆近隣の方のご見学はご遠慮ください。

場所:千葉県柏市
JR・東武野田線『柏駅』よりバス、または徒歩で約30分


見学ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com

★★★
さて、竣工まで残りわずかとなった現場をちょっとだけ実況中継…。


まずはこちら。
これだけを見た人は訳がわからないと思いますが、私はこのカットがこの住宅の特徴を実に良く表しているように思っています。ラフすぎず、きれいすぎず、木質感がとてもよく映えています。

左隅に棚板のようなものがシナベニヤの中に貫通していますが、ここからは猫がニャーと顔を出す仕掛けとなっています。このような細工が家中の所々に仕掛けられていて、今から猫たちがこの家をどう住みこなすのかとても楽しみです!

あ、忘れていました。人間もです。


今回、内部と広がりのある外部をどう繫ぐかという試みの中で、手法としてはベタですが、パーゴラを作りました。パーゴラ、すごくいいです!

特にダイニングの中から眺めた感じが部屋がもう一つできたような感じで、まさに室内でもなく屋外でもない中間領域。これからうちの設計で定番化してゆきそうな気配すらあります。


クライアントと一緒に選んだタイル。とってもきれいです。色違いのタイルが洗面所にも張られています。イメージはアールトがデザインしたテキスタイル「SIENA」です。


最後に、これは何だと思います?
これこそが、この家のアイコン。最初のプランニングの時から、これだけはやりたかったことでした。

適当なパーツがなく、とうとうクライアントがご自身で角パイプを溶接し、焼き付け塗装までして自作されました。すごすぎます。この答えは、どうか現地でご確認ください!