伊礼智さんの主宰する設計塾、住宅デザイン学校の10周年の記念パーティー。私は講師としての参加でしたが、いつものメンバーがいつものように集まって楽しい時間でした。

優秀な受講生から頂く刺激ももちろんですが、講師陣との対話もやはり大きな学びがあります。伊礼さん、小谷さんはもとより、この日は同世代の熊澤安子さん、若原一貴さんとの対話も楽しかった。今日からタメ口解禁の丸山弾も!

またこの10周年を記念した書籍が出ることになり、そのお披露目もありました。

『伊礼智の住宅デザイン学校~10人の建築家が教える設計の上達法』
エクスナレッジ刊
https://amzn.asia/d/hRdQXQs

私もパートを担当しています。12月3日発売予定です!
こちらもどうかお楽しみに。




季節外れのオープンデスク生が一週間ほど来ていました。佐藤惇生くん、デザインファームの学生さんです。佐藤くんは去年の3月頃、埼玉大学の学生だった時にうちの事務所に来たことがあったのですが、その後紆余屈折を経て、オープンデスク生としてやってくることになりました。

とてもまじめで礼儀正しい学生でしたが、よりによって私が自分でもパニックになるくらい忙しい週だったこともあり、あまりゆっくりと構ってあげられず少し申し訳なかったです。


こんな感じで、移動する電車の中でもエスキースは続いたのでした、、。ホント、こんな時間しか図面を見てあげられる時がありませんでした。



今回もこの暮れに竣工予定の住宅の敷地で課題を出題して、住宅設計に向き合ってもらいました。この一週間でも3つの現場に連れて行きましたが、どの現場でも目をキラキラさせて眺めていたのが印象的でした。

最後は恒例の所内プレゼン!スタッフからも的確なコメントが飛びました。こういう機会はスタッフの建築力を養う意味でも、良い機会になっている気がします。佐藤くんの案はわずか数日のスタディでしたが、とてもリアリティがあり、学びを的確に形にできる力量を感じました。

短い期間でしたが、見聞きしたり体験したことを是非自身の学びにつなげてもらいたいと思います。どうか良い進路に進まれますように!

22. 11 / 03

山口蓬春記念館

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sekimoto

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> 建築・デザイン
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秋晴れの中、葉山の山口蓬春記念館へ。画室や一部の部屋は吉田五十八氏による設計で改修されています。

御殿場の東山旧岸邸もそうですが、吉田五十八氏の建築は和の様式を踏んでいながら、全体のスケールは洋風建築のようでもあり非常にモダンな印象です。随所に繊細な技巧を凝らしながらも、印象はとてもおおらかで骨太につくられています。とても素晴らしく、学びの多い建築でした。

葉山の神奈川県立近代美術館では、現在マン・レイ展も開催されていて、こちらも素晴らしかったです。葉山にお越しの際は、是非この二つをハシゴされることをオススメします!


ようやくこの告知ができることを心から嬉しく思います。JIA住宅部会の主催にて、11月8日に益子義弘氏のオンラインセミナーを行います。

益子先生のセミナーは、私の部会長任期中にどうしても実現したいと思っていた企画のひとつです。私が今期部会長をお引き受けしたのも、先生も過去に部会長を務められたということも大きかったように思います(私は第43代、益子先生は第10代)。固辞される先生を説得して約1年、、ようやく実現にこぎ着けました。

今回のセミナーのために、これまでのご自身の歩みを総俯瞰したお話をご準備くださっているようです。M&Nでの永田昌民氏との協働や師吉村順三氏のこと、これまでの住まいづくりに対する思考の変遷から近作ホテリアアルトまで、、。

私は進行役と後半の聞き役を務めますが、今から楽しみでなりません!一般参加が可能ですので、是非ご参加頂けたらと思います。


【JIA住宅部会特別企画|益子義弘氏オンラインセミナー】

『時代-自分史-住まいづくり』
講師:益子義弘 氏(建築家・益子アトリエ主宰)

日時:2022年 11月8日(火)18:30~20:30(ZOOM 入室 18:15~)

会場:オンライン開催(ZOOM ウェビナー予定)
参加費:無料 (事前申込をお願いします)
対象:すべての方(JIA 会員/一般)
定員:500 名 (申込先着順)

■参加を希望される方は下記 google フォームよりお申し込みをお願いします。
https://forms.gle/N1NpS76aKiXwEhAZ7
申込締切:11月7日(月)まで

■セミナー詳細情報はこちらより
https://www.jia-kanto.org/jutaku/news/2426/

昨日は今年度部会長を務めるJIA住宅部会の企画として、多摩産材見学会を実施しました。部会員を中心に16名ほどのメンバーがご参加下さいました。

日頃木造住宅を扱う設計者でありながらも、その産地である山にはなかなか足を運ぶ機会がありません。「多摩産材」と名が付くように、東京都内にもちゃんと山があり、あきる野市周辺の山から採れる良質な木材があるということはあまり知られていません。この日は中島木材店さんのご協力のもと、そんな貴重な見学や体験をさせて頂きました。


この日は秋から一転して冬のような寒さと雨に祟られてしまいましたが、バスをチャーターしたおかげもあって、行程はとてもスムーズでした。

都内唯一の原木市場である多摩木材センターには、広い敷地内にうずたかく切られたばかりの丸太が積まれていました。製材された柱材などを見ることはあっても、製材前の丸太を見る機会はそう多くありません。切り口に顔を近づけると、とても良いヒノキの香りがしました。




その後も、中島木材店さんの製材行程を一通り見学させて頂きました。
中島木材店の社員さんがそれぞれをとても細かくご説明下さり、知られざる製材行程をよりリアルに理解することが出来ました。

中でも乾燥工程がクオリティを大きく左右するとのこと。スチームを当てて乾燥させるなど、そのノウハウもとても興味深く、部会員からも矢継ぎ早に質問が飛び交いました。




昼食の後は、檜原森のおもちゃ美術館、瀬音の湯といった、多摩産材を使った公共施設のいくつかも見学させて頂きました。

当たり前のことですが、我々が「杉」「桧」と樹種名で指定している木にも、そこには産地があり、林業家や製材所など多くの人たちの手を経て我々の現場に届けられています。

頭ではわかっているこうしたことも、現地に足を運ぶことで、よりリアルに実感に落とすことができるというのは、今回の大きな収穫だったように思います。

中島木材店の皆さま、また今回主査を務めて下さいました高橋隆博さん、ご手配を誠にありがとうございました。スタッフも含めてとても勉強になりました!