この夏2人目のオープンデスクは、芝浦工科大学4年の酒井須砂さん。

酒井さんはうちの事務所がある志木市在住の学生さん。実はうちの息子の幼なじみの子で、息子とは幼稚園が同じで息子つながりでうちにも遊びに来たこともあるという不思議なつながりでした。(オープンデスク生がとうとう息子世代よりも若くなりつつあります、、)

大学は建築学科に進んだというのでオープンデスクにもおいでよと以前から声をかけていたのですが、4年生になってようやく時間ができたそうで参加してくれました。

大学も4年生ともなれば住宅よりももっと大きな規模の設計に取り組む時期ですが、この夏にもう一度設計の基礎をみつめ直す意味で、ほかの学生とも同じ小住宅の課題に取り組んでもらいました。

初日は慣れない住宅のスケールやプランニングに四苦八苦して、思うように案が作れないことに悔しさも感じていたようですが、これを毎日繰り返すことで少しづつきっかけを掴み、最後には「緑と共に暮らす」をテーマに、中庭のある工夫の詰まった住宅を提案してくれました!

はじめて行ったという現場では、リアルな空間体験がとても新鮮だったようです。こちらはまた完成したら是非見に来て下さいね。最後に見せた我々による模範解答(実際に提案したプラン)にはとてもびっくりしたようで、学生とプロの違いについても感じるところがあったようです。

最後にはいつものようにスタッフのみんなにもコメントをもらい、私の著書(サイン入り)もプレゼントさせて頂きました。

今後は大学院に進学予定とのことですが、これから課題の規模は大きくなると思いますが、基本は住宅も大規模建築も同じです。今回の経験をどうか今後に活かしていってくださいね!

家も近いので、また困ったらいつでも遊びに来て下さい。お疲れさまでした~!



この夏は3人のオープンデスクの学生を受け入れる予定です。この夏のトップバッターは日大理工学部2年の中台優輝くん。

日大理工学部は私の母校なのですが、昔から学生は保守的で大手志向が強く、我々のような住宅系の小アトリエにオープンデスクに来る学生は多くありません。

中台くんはYouTubeで私の自邸動画を見て以来、ずっとうちの事務所のオープンデスクに行きたい!と思っていたそうで、4月に開催したオープンハウスに来てくれて直談判を受けました。

オープンデスク前にも事務所で設計課題を見てあげたりもしていましたが、大学の設計の成績もとびきり優秀で、将来有望な学生さんです。

オープンデスクでは設計課題以外にも、muniスツールを組み立ててもらったり、現場やイベント会場などにもいろいろ連れ回して社会勉強をしてもらいました。

中台くんは(とくに理系の学生は)頭でっかちな学生が多い中で、手も動くし、学生とは思えないスケール感覚や勘の良さがあって、初日からイメージを形にしていく構築力には目を見張るものがありました。

通常だと、もう少し学生らしい素朴な案になるので、褒めながら伸ばしていくのですが、彼はあたま一つ抜けているので、むしろスタッフに接するようにプロ並みの細かい指摘をしたりダメ出しもしました。彼としてはもう少し褒めてほしかったみたいですが笑

元プロ野球監督の野村克也氏は、生前よく「三流は無視する。二流は褒める。一流は非難する」とおっしゃっていました。私もスタッフのことは滅多に褒めることはありません。

今どきの上司なら部下は叱らずに褒めるのでしょうが、私にはなかなかできません。私は仕事のパートナーは対等の関係だと思っているからかもしれません。かくして年々”ボヤキの野村”の境地に近づいているような気もします…。

ともあれ、最後は学生とは思えないとてもレベルの高い提案にまとめてくれました!素晴らしい才能だと思います。だから自信を持って下さいね。(やっと褒めた)

後期も益々の活躍を期待しています!

25. 05 / 04

新傾向



少し前にオープンハウスにやってきた学生がいた。聞くと私の母校の学生だった。珍しい。母校の教育傾向かはわからないけれど、母校の学生は我々が日々向き合うような実務的な木造住宅には興味を持つ者が少ない(ような気がする)。

しかしその子と話して驚いた。その子の家は事務所のすぐ近所にあるという。うちの事務所のことを知ったのは中学生の時のことで、それがきっかけで建築を志すことを決め、高校は私と同じ大学の系列校に進んだという。その後同大学の建築学科へと進み、この夏には私の事務所のオープンデスクに来たいという。

もうひとりいた。聞くとやはり私の母校の学生だった。珍しい。インスタで私のことを知り、自邸のYouTube動画はもう20回以上は見たという。彼もこの夏にオープンデスクに来たいという。でも断られたらどうしよう、そんな不安でこの一週間はずっと緊張していたそうだ。

オープンデスクは原則として断ることはないけれど、今どきこんな熱心な学生もいるんだと驚いた。しかも母校の学生で(と言ったら怒られるかもしれないけれど)。最近の学生の新傾向かもしれない。だとしたら希望が持てる。そしてちょっと嬉しい。

気をよくしたこともあり、このGWに大学の課題の課外エスキスをしてあげることにした。大学の課題を学生と一緒に考えるのは何年ぶりだろう。思えば非常勤をやっていた当時はGWにはよく学生が課外エスキスにやってきた。実務を離れて「建築ってなんだろう」を考える時間はとても貴重で私も頭の柔軟体操になる。

他にももうひとり、、この話はまたおいおい。
最近仕事が増えないのに人ばかりが増える、、まあいいか。この夏は賑やかになりそうだ。

今日はスタッフ+オープンデスクの学生と、元スタッフの矢嶋くんも誘って地元の普光明寺まで。普光明寺は過去に寺務棟と庫裏を設計させて頂いたお寺で、矢嶋くんの担当案件。普光明寺は地味に1200年もの歴史があるのです。

今日はそんな普光明寺の33年に一度の秘仏ご開帳の日。この機会を逃すと次に見れるのは85才の歳、、生きてる自信ない、笑。秘仏は言い伝えによると源頼頼と頼家が運慶に命じてつくらせたという千体地蔵。事実かどうかはわかりませんが、とにかく感慨深いものがありました。(写真NG)

ともあれ、ようやくの快晴に土手沿いに束の間のお花見。ようやく春!!という感じです。矢嶋くんとも久しぶりに会えてよかった。良い1日でした!






先日のブログに書いたとおり、今週は長岡造形大学から横山美羽さんがオープンデスクとしてやってきていました。
いつものように課題を出題し、毎日エスキースをしたり、スタッフと一緒に食事に出かけたり、セミナーに参加したりの怒濤の一週間でしたが、楽しく研修をしてもらえたようでなによりでした。

さすが美大の学生さんだけあって、手を動かすのは苦ではないようで、毎日黙々とデスクに向かってはたくさんのスケッチをエスキース帳に残していました。この学生で特徴的だったのは、スケッチを描きながらちゃんとスタディ模型も作ること!うちのオープンデスクでは、プランニングに夢中になるあまり、屋根や建物全体の造形検討が疎かになってしまう学生がほとんど。

ちゃんと鉛筆を走らせながら、片方では空間ボリュームの検討を進めたおかげで、屋根に特徴のあるユニークな住宅ができあがりました。もう少し磨けばもっと光る案になることと思います。

感受性が高く、助言を素直に受け止めながら日々進化を続ける姿が印象的でした。地方学生だったため、一週間ホテルに泊まっての参加となりましたが、終了後は岡山の実家に帰るとのこと。久しぶりの実家でのんびりしてください。一週間お疲れさまでした!!