15. 02 / 05
額装しました
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sekimoto
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> 子ども
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以前ブログに書いた子どもの描いた水墨画。
とても良く描けていたので額装に出すことにしました。
きっかけは「湘南台の家」のお施主さん。以前撮影時にお邪魔した際、壁にとても素敵な絵がかかっていたのでどこのアーティストの作品だろうと思っていたら、なんとお子さんの絵を額装したものだとのこと。まさに「こどもはピカソ」ですね!
絵を市販のアルミフレームに入れただけでも十分引き立ちますが、美術に関係したお仕事をされていたそのお施主さんは、娘さんの絵をアート作品と同じ手法で額装されていて、それがとても素晴らしかったので私もマネすることに。
そんな話をすると、なんとそのお施主さんがナラ材の美しい額を1枚譲ってくださいました。(Hさん、素敵な額をありがとうございました!)
近所の額装店に相談すると、皺がよっているので、まずは裏打ちをした方が良いとのこと。裏打ち加工を施してからマットを取り付け、一週間ほどで出来上がり。
篆刻印は書道をやっている義母の手作り。
なかなか風情ある仕上がりになりました!


このたび、建築専門誌『建築知識』さんの同行取材でプレカット工事に行ってきました。現在、ちょうどとある現場の密着取材を受けているのですが、その流れで「プレカットは果たして工場でどう刻まれるのか?」という話になり今回の取材となりました。
エクスナレッジ社の誇るデコボコ・・もとい名コンビ、西山&峯山さん(以下N&M)、機会を作って下さりどうもありがとうございます。
行き先はポラテック板東工場。泣く子も黙る日本最大の、というか世界最大のプレカット工場です。もう行く前からわくわくが止まりません。
さて、住宅の現場では上棟前に必ず木組みのプレカット打合せがあります。
今どき手刻みの現場はほとんどなく、上棟と言えばプレカットが常識となって久しくなりました。プレカットとは昔は大工さんがシコシコとノミで削っていた仕口を機械加工で済ませる技術のことです。「ルーターをぐるぐるっと回して仕口を作るんでしょ?」とイメージとしては設計者は皆理解していると思いますが、実際に工場でその様子を見た人はどれほどいるでしょうか?
ということで行ってきました。
では特別に、そのプロセスをここでご紹介したいと思います!

ああ~っと!ここでN&Mよりストップがかかってしまいました。
なになに?「続きが知りたかったら、3月売りの建築知識4月号を買って下さい」って?ケチ。ちょっとくらいいいのにねぇ?
でも、ここで逆らうとN&Mに干されてしまいますので、大人しく従うことにします。でも特別にお許しを得て1枚だけ。

プレカット工場の中にも大工がいるって知ってました?
機械では対応できない細かい仕口や細工は、結局は人の手で刻まれることになります。よくプレカット打合せで出る「じゃあ、そこは手刻みで」という合言葉は、私は長らく「現場で対応する」の意味だと思っていたのですが、プレカット工場の中に手刻みの専門工がいたとは知りませんでした。
でもそれって、ちょっと痛快ですよね。結局は手刻み、と聞くと人はなぜか安心するものです。でも今回の工場見学でプレカットの見方がずいぶん変わりました。これはもう人智の結集というか、それは近未来の物づくりの風景を見ているようであり、大変刺激を受けました。おそらくそう遠くない未来には、手刻みでしかできない領域は相当狭くなっていることだけは確かです。そのくらいスゴいんですから。
機械でできるものは機械で、できないものは手刻みで。
顧客の要望は確実に形にしてみせる。
「できないなんて言わせない」とキッパリと言い放った品質技術課長のお言葉が実に心強く、カッコ良かったです。(そして頭の中ではNHK「プロフェッショナル」のテーマ)
他にもずっとプレカット業者の方に聞いてみたかったことを、根掘り葉掘り質問させて頂き、収穫も多く大満足の一日となりました。
詳しくは3月売りの「建築知識(エクスナレッジ)」4月号にて。こちらには、我々リオタデザイン設計による3月竣工予定のFP(S邸)の実施図面解説と、実際の現場プロセスも図解入りで掲載される予定です。(こちらのプレカットもポラテックさんです)
最後に、快くご対応くださいましたポラテックの畑中さま、下山さま、ポラスの青柳さま、どうもありがとうございました!N&Mさん、現場取材も引続きよろしくお願いします。
15. 01 / 27
すずめ
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sekimoto
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> 生活
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いつもトウモロコシだけ残すので、トウモロコシの入っていない餌に変えたら急に食べなくなりました。群れで毎朝飛んで来ては、「ねえ、いつものやつないの?」と食べずにずっと騒いでいます。
ふん、そんなに嫌なら食べなくていいさ!
そんなスズメのハンガーストライキ3日目。昼頃に見やると、なんとガツガツ食べてるではないですか。仕方ない食べるか、と口にしてみたら思いのほか美味しかったようです。噂を聞きつけて飛んできたスズメの行列ができていました。写真の中に7匹くらいいるの、わかります?
15. 01 / 23
施工図ってなんですか?
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sekimoto
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> 仕事
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我々が描く設計図面とは別に、現場が図面を再作図する「施工図」というものが存在することを知ったのは、大学を出て設計事務所に入ってからだ。当時私は、入所後いきなり大手ゼネコンの現場監理担当者となった。
設計事務所が描いた図面のとおりに現場が施工するものと思っていた私は、それって二度手間じゃないの?とも思ったけれど、どうやら設計事務所が描いただけの図面では、技術的検証が不十分であるということらしい。
その施工図を我々がチェックし、承認する。だから必ずしも彼らの都合の良い施工にはならないのだけれど、現場監理はこの施工図確認と承認が肝であり、これを誤って承認してしまうと、何を施工されても文句は言えなくなるという恐ろしさもこの時知った。
そして独立した。現場には施工図をまず出させて、それを承認するのが監理である、と叩き込まれていた私は、零細の工務店に対してもそれを要求した。しかし彼らから返ってきたのは、「施工図ってなんですか?」というつれない返事だった。
どうやらゼネコンと住宅の現場では文化が違うらしい。住宅では設計事務所が描いた図面を、そのまま大工さんが施工する。つまり住宅の世界では施工図は設計事務所が描くらしい、ということをそこで学んだ。
そうなるとうかうかしていられない。いい加減な図面を描いても、誰もその後始末はしてくれないわけだから、大工さんが釘一本、棚一枚施工するまでのイメージを膨らませながら住宅の図面は描かなくてはならない。我々の「図面至上主義」の原点はここにある。
しかし、それでも優秀な現場監督は、住宅であってもキチッとした施工図を自ら起こす。
私は前述のような現実があったとしても、原則として全ての現場は施工図を起こすべきだと思っている。なぜなら、図面が頭に入るからだ。自分で反芻して図面を再作図してみると、設計者の意図や職人さんの段取り、搬入方法や施工手順など様々な問題があぶり出されてくる。
数学の問題を後ろの解答集を見てわかったつもりになっていても、いざ自分で解こうとすると頭がまっしろになってしまうことがある。台本を下読みして、稽古場で何度もリハーサルを繰り返す。これが現場における施工図の意味だと私は考える。
そんな中で、私は施工図能力ナンバーワンなんじゃないかと思っているのが、エークラフトの伊藤さん。過去には吉祥寺のmoiや、crann、SLIDEなどの内装施工をお願いしているのだけれど、この方にお願いするとそれはそれは丁寧な施工図が上がってくる。
惚れ惚れするのは、それがすべて手描きで、私のような手描き設計事務所出身者であっても唸らされてしまう美しさなのである。箱をどこで分節して、どこに配線・配管を通すのかについても、実に念入りに検討されている。
これはスタッフにも教育効果は抜群で、高いレベルの仕事というものはどういうものなのか、という基準を植え付けるには最適の教材になっている。我々もここまで描いて現場を唸らせたい、といつも思う。
15. 01 / 20
MY HOME+ Vol.39
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sekimoto
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> メディア
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MY HOME+ Vol.39(エクスナレッジ)の献本が届きました.薪ストーブのある家特集に「緩斜面の家」を取材して頂きました.
[MY HOME+ Vol.39 2015 Winter|エクスナレッジ]
薪ストーブにフォーカスするため,異例の夕景取材となりましたが,薪ストーブの薫りまで漂ってきそうな素敵な誌面に感激しました.編集部の皆さま,どうもありがとうございます!

以前施主が,この空間に合う音楽としてThe John Butler Trioの"OCEAN"を挙げておられました.誌面からも薪のはぜる音に混じって,このOCEANが聞こえてきそうです.
どうか書店にて,お手に取って見て下さい!

