今日はスタッフ+オープンデスクの学生と、元スタッフの矢嶋くんも誘って地元の普光明寺まで。普光明寺は過去に寺務棟と庫裏を設計させて頂いたお寺で、矢嶋くんの担当案件。普光明寺は地味に1200年もの歴史があるのです。

今日はそんな普光明寺の33年に一度の秘仏ご開帳の日。この機会を逃すと次に見れるのは85才の歳、、生きてる自信ない、笑。秘仏は言い伝えによると源頼頼と頼家が運慶に命じてつくらせたという千体地蔵。事実かどうかはわかりませんが、とにかく感慨深いものがありました。(写真NG)

ともあれ、ようやくの快晴に土手沿いに束の間のお花見。ようやく春!!という感じです。矢嶋くんとも久しぶりに会えてよかった。良い1日でした!






今期副講師を務める新建新聞社の工務店設計塾にて、一昨日は北海道から山本亜耕さんをゲスト講師にお招きしての設計講評。亜耕さんとは長い付き合いのようでお目にかかるのは実は初めてという、これにはお互いびっくり。まさにSNS時代の既視感現象でしょうか。

亜耕さんがホームエリアとする北海道は、関東の人間からすると冬の気候はまさに異次元の領域で、以前北海道の計画が入りかけた時にはいろいろ相談に乗っていただいた事もありました。

難解な話をこともなげに語る独特の亜耕節は、理論やデータがすべて頭に入っていて、それが十分に体系化されているからこその揺るぎない語り口は説得力が半端ない。あの口調で「そーでしょ、わかる?」とたたみかけられれば、「うん、わかるわかる」しかありません笑。

パッシブ換気をはじめ、一種換気と三種換気のそれぞれのメリット、世界的な視点で見た日本の実情のことなど、なんだかコムズカシイあれこれが雪のように溶けていく夜でした。

亜耕さんって、話しているとつくづく北海道の方だなあ、と思うんですよね。スケールが大きくて、お人柄の向こう側に釧路湿原みたいな景色がばーっと浮かぶんです笑。楽しい夜でした。どうか気をつけてお帰りください!

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sekimoto

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> 仕事
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2日間にわたるS/Yオープンハウスを終えました。多くの方にお越し頂きありがとうございました。

わずか25坪の店舗併用住宅の計画でしたが5年越しのプロジェクトとなり、建て主さんの夢に伴走した5年間でした。

開業するヘアサロンのスタイリストさんは、私の髪を6年以上切って下さっている方で、予算の問題もあって一度は頓挫しかけた計画でしたが、そこからアラウンドアーキテクチャさんや、松本建設さん、照明計画の吉澤麻由香さん、造園の小林賢二さん、店舗グラフィックにあたっては鈴木一太郎さんといった一流のスペシャリスト達の力を借りて、驚異的なローコストでようやくここまで辿り着くことができました。

人こそが財産。どこにお金をかけるって、そこしかないと思うんですね。我々は物を売る仕事ではありません。クリエイティブの力って、集まると時にすごい力を持つんです。それこそが人間力なんだと思います。

みんなで力を合わせて作りあげた建築、大きな勇気を頂けたプロジェクトです。関わって下さった皆様、そして建て主のSさん夫婦との出会いに心から感謝致します。ありがとうございました!






小さなヘアサロンを併設した店舗併用住宅が竣工します。

道路に向かって大小ふたつの家が肩を並べるように建ち、大きな家が住宅、小さな家がヘアサロンになっています。住宅とヘアサロンのあいだには小さな中庭を設け、それぞれの領域のバッファーにすると同時に、緑をまちにもこぼすような構成としています。

昨今の建設費の高騰は、建て主さんにとってもかつてのようなご予算では家が建てられず、家づくりには大きな逆風になっている実情があります。

本計画のはじまりは2020年にまで遡ります。ご予算の壁に断念しかけたこともありましたが、土地探しから伴走し、紆余屈折を経てようやく実現にこぎ着けました。

竣工を迎えるにあたり、オープンハウス(内覧会)を開催させて頂きます。建築関係者、一般の方、家づくり検討中の方などどなたでもご見学頂けます!


[S/Y]オープンハウス

2025年
3月1日(土) 10:00~16:00
3月2日(日) 10:00~16:00


敷地面積:107.20m2/32.42坪
延床面積:84.74m2/25.63坪/住宅部:約20坪・店舗部:約5坪
場所:埼玉県入間市
最寄駅:西武池袋線「元加治」駅より徒歩15分

見学希望の方は、メールよりご連絡下さい。折り返しご案内をお送りします。
info@riotadesign.com

皆さまのお越しをお待ちしております!





飯塚豊さんの第7期工務店設計塾。今日は実作見学会がありました。30名ほどの塾生を、朝からリオタデザイン設計の「越屋根の家」「自邸OPENFLAT」をご案内、その後飯塚豊さんの浦和S邸へと足を伸ばしました。

各回45分の見学時間を駆け足でご紹介。もう少しじっくり見て頂きたいところもありましたが、それはまたの機会ですね。

3件目の飯塚さんの住宅はあまり知られていない住宅かもしれないのですが、2006年の竣工とのことで飯塚さんにとって独立後3件目の家とのこと。しかしこれがとても良かったのです。過去私が見た飯塚さんの住宅の中で、もしかしたら一番心を掴まれた住宅かもしれません。

、、なんて書くと怒られちゃうかもしれませんが、実のところ今日ご案内した「自邸OPENFLAT」も2007年の竣工ながら、私の住宅で一番良いとおっしゃる方も少なくなかったりします。

なんでなんでしょうね。今の方がお互い脂が乗っていて絶対的に質の高い設計をしているはずなのに。

ひとって何度も同じ納まりや素材を使っていると慣れてくるというか、洗練する一方で緊張感が抜けてくるんでしょうか。惰性とは言わないまでも既視感があったり、本人も楽にコントロールしている感じがあったり。

でも駆け出しの頃って必死なんですよね。ハンドル握る手にも汗びっしょりみたいな。

危ない危ない!って傍目にはハラハラするんだけど、本人は必死だから結果的に綱渡りを渡りきれちゃう。でも渡り終わって後ろ振り向いたら、ゾッとしてもう二度と渡れなくなるみたいな。

飯塚さんの住宅は、飯塚さんのような大ベテランでも、駆け出しの頃があったんだという初々しさとポテンシャルの高さが感じられて、とても貴重なものを見せて頂いたような気がします。

そういう意味では、私の自邸と最新作の越屋根の家も、リオタデザインのビフォーアフターみたいで、今日の参加者も貴重なタイムトラベルをされたのではないでしょうか?

参加者の皆さん、大変お疲れさまでした!充実した一日でした。新建新聞社の皆様も段取り大変ご苦労さまでした。