今日はスタッフを引き連れて,雨樋のタニタさんの本社にお邪魔してきました.いろいろ板金絡みのヒントを頂こうという魂胆だったわけですが,予想以上に収穫がありました.

まだ製品になる前の試作品の数々も見せて頂いたのですが,早くもうちの設計で使いたいものばかり.これからのリリースが楽しみです.

その後社長以下,社員さんとも近くの中華屋(タニタ食堂?)で呑みながらの意見交換会,とは名ばかりの,ここでは書けない話9割方の”イキった”話が多く飛び出しまして,ほんとここでは書けないんですがすみません.

というわけで,ほぼお見せできない&書けない話でした(なんのこっちゃ).
谷田社長,ありがとうございました!


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sekimoto

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私は現場で固く誓っていることがあります.それは設計を現場で安易に変えないようにしようということ.現場で安易な変更をすれば工務店の段取りも狂いますし,追加費用も発生して結果的にクライアントにも迷惑をかけることにつながります.

だからクライアントにも,現場に入ったら変更はできませんよと予め釘を刺すのです.だめなんです,ほんとに.

今日は「西荻の家」上棟がありました.
組み上がった骨組みを眺め,足場を登り,空間がどこからどんな風に見えるかの確認作業.これは何度経験してもわくわくします.そしてキラリ,私の目はある場所を見付けてしまいました.「あそこ,イイんじゃない?」

そこは子供室の上に設えたロフト.収納をもっと増やしたいというご要望から,小屋裏収納を作りました.もちろん単なる収納ですから,窓なんてないわけです.けれども思いました.「ここに窓があったら,きっと楽しい!」

でもだめなんです,ほんとに.現場での変更は御法度なんです.だからクライアントがこのあと来たって,絶対このことは黙っていようと思うのです.ロフトなんて絶対上がらせるもんかと.

ただ,ここからの展開は現場に居合わせた関係者は皆知るところなので,ありのままに書きますが,クライアントが到着するやいなや,
「〇〇さん!ロフトロフト!ここ窓つけましょうよ!!」
そう叫ぶ設計者がいたとかいないとか.

ついでにいえば,ここにも,あとここにも窓つけましょうよ,窓!と,このほかに3箇所も窓が増えまして,クライアントといいねいいね!と大いに盛りあがったとか,感謝されたとかしないとか,そういう話です.

弁解するなら上の写真です.ここに窓つけましょうという提案を受けて,とっても幸せそうな表情のクライアント.だからだめだって言ってるじゃないですか!

お施主さんもわがままですね?

14. 09 / 23

やりたいように

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sekimoto

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> 仕事
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先週末は竣工検査.なのに現場は絶賛工事中・・
植栽はおなじみの湊さん.

せきもと「いつもこうなっちゃうんですよね.設計がわるいのかな」
みなと「でしょうね」
せ「やっぱ細かすぎるんでしょうか」
み「尋常じゃないですね」
せ「・・・」
み「先生とは3回くらい仕事しないと無理ですよ」
せ「でしょうか・・」
み「でもそうやりたいんだからしょうがないですね.
人間やりたいようにやるのが一番です」

やりたいように・・
最近私にズケズケ言ってくれるのは湊さんだけです.

14. 09 / 20

構造のこと

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sekimoto

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> メディア
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「建築知識」(エクスナレッジ)にて,構造家の山田憲明さんが木構造についての連載を持たれているのですが,今月10月号では山田さんに構造をお願いした「隅切りの家」の構造解説をして頂きました.眼前の桜並木を取りこむ八角形の屋根をした住宅です.

自分が設計した住宅は,通常取材なども自分が窓口になりますし,その解説や構成のコンセプトも意匠設計者自らがスポークスマンとなるものですが,今回は構造家である山田憲明さんがご自身の仕事の解説として記事を書かれており,このような機会は滅多になく,大変興味深く読ませて頂きました.

実のところ,意匠設計者と構造設計者との間でも,もちろん十分なコミュニケーションはなされているのですが,それらはお互いの業務を補い合う関係であり,それぞれの職務の深い部分まで踏み込んで話すことはあまりありません.

それは「こんな風にできますか?」「できますよ」という関係であって,どういう理屈で,どのようにそれを可能にするかというのはそれぞれの職務になるので,それをわざわざわかりやすく解説しあうなどというのは野暮というもの.プロとプロの仕事というのはそういうものです.

でもそれをこんな風に解説されると,そうかぁと,根っこの部分では理解していたつもりでしたが,あらためてそんなことまで考えて下さっていたのだなぁと(当たり前なんですが)嬉しくなりました.

建築の設計では,より専門的な設計技術が必要になるときは,我々だけでは手に負えず,構造や設備などそれぞれの仕事のスペシャリストに仕事をお願いすることがあります.

その関係は,お互いを尊敬し合える関係でなくてはならず,そうした意味で,山田憲明さんは私が最も尊敬し信頼の置けるパートナーの一人です.今後も私の凡庸な頭ではどうにもならないムズカシイ案件の折には,どうかお知恵を貸して頂ければと思います.


ところで学生時代,私は構造が大の苦手でした.

ピンとか固定端とか,はたまた回転とか座屈とか,算数嫌いの子供のように,それらが出てきた瞬間にチンプンカンプン,いつも拒否反応を示していました.全然楽しくない!自分はデザインだけをやっていたいと何度願ったことか.

けれども自分で仕事をするようになってわかりました.机上の空論ではなく,実際にそこに立ち上がった躯体を見れば,この梁なら大丈夫そうだなとか,このはね出し厳しそうだなということが直感として理解できるようになりました.

やじろべえが良い例です.
両側に等しい重りをつければ,やじろべえはフラフラ揺れながらも倒れることはありません.この時の足元のあり方が「ピン」だということです.

でもやじろべえの足元を台座に突き刺して固定してしまえば,片側に少しばかり重い物を乗せても釣り合っているかのように見せることもできます.この時の足元は「固定端」で,いわゆる剛による構造だということです.

そうかあ,建築の構造はやじろべえなんだ!そう考えたら,なんであんなに単位を落としまくっていたのかわからないくらい構造が楽しく,身近なものになりました.

建築の構造は楽しい!今では心からそう思えます.
そして自分に手に負えないときは,山田さんみたいな優秀な構造家がいるのですから,信じてお願いすれば良いのです笑

山田さん,エクスナレッジさん,今回の執筆ならびに掲載ありがとうございました!

14. 09 / 19

この時期

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sekimoto

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この時期の現場は酷ですね.
なにが酷って,一度出かけたら帰って来たくなくなる.現場に根っこが生えて,のんびり空でも眺めて,問題が起きたって「なんとかなるさー」とおおらかな対応もできるってもんです.

もっと酷なのはこの時期の事務所仕事.
窓からはそよそよといい風が入ってきて,なんでこんなところで仕事してなくちゃいけないんだろう?という疑問と闘い続けることになります.

もっとも厳しい冬と夏の日は,この上なくこの設計という職業を選んだことを神に感謝してしまうわけですが・・