15. 08 / 31
蔡國強展
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sekimoto
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> 生活
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昨日はオークラの前に横浜美術館の蔡國強展へ。
蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう)は今気になる作家さんの一人。皆さん知ってますか?蔡國強。すごいんです、もう強烈に!
中国出身で、間違いなく今アジア最強の美術家だと思いますが、北京オリンピックの開会式の演出も彼の手によるものだと聞けば、少しはイメージしてもらえるかもしれません。
火薬という中国の4大発明品の一つを操り、人類が殺戮の道具として使ってきたそれをアートの手段として使います。そのスケールの凄さは、もはや美術館の中では納まりきれません。是非会場でその映像を見て頂きたいと思います。
私はアートとは、「人類がその叡智や創意、努力を結集させて、ようやくその指先がちょこんと触れることのできるもの」だと思っています。それはいわば、一般の人から見たらもう人知を超えているわけです。超人的仕事。
それは美術家でなくとも、市井の仕事の中にも稀に見ることができます。一部の建築家や職人さん、料理人やエンジニアも含めて、人智を越えた仕事を見るたびに私はそこに”アート”を感じるのです。
蔡國強の仕事にはそれがあります。ああ人間は創造する力によって、ここまで限界を超えることができるのだと思わせてくれる。アートの力ですね。そのたびに仕事で「そんなの無理」とか思っていた自分が恥ずかしくなるのです。
そうか無理なんてないんだ。自分を縛り付けている仕事のリミットを外して、もう一歩前に!私が時間を惜しんでアートを見に行く理由がここにあります。この日もまた、大きな勇気をもらいました。
蔡國強展『帰去来』|横浜美術館
2015年 開催中~10月18日(日)まで
http://yokohama.art.museum/special/2015/caiguoqiang/
15. 08 / 30
ホテルオークラ
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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今日は外出中に、今月いっぱいで閉館し解体されるホテルオークラ本館のことを急に思い出し、急遽立ち寄ることにした。なんだか行かないと後悔する気がしたからだ。
この夏はSNS等で、このホテルオークラの写真をこれでもかというくらいに見た。自分が行ってきたことを皆アリバイのように載せるからだ。この日もオークラはすごいことになっていた。そして皆片手にはスマホ。きっとみんなリアルタイムにSNSに投稿しているに違いない。
そして私もやっぱり写真など載せてみる。
へそ曲がりの私としては少し悔しいが、アリバイのためである。
皆口々に惜しむ声。海外からも保存を求める声。わかる。本当に素晴らしい空間だし、今日はわざわざ来て本当に良かった。今これを壊したら、もう二度とこの空間は作れない。その通りだろうな。なんとかして残して欲しい。それも人情だろう。
でも私はこう思った。
この本館の担ってきた役割は終わったのだと。
ホテル全体で眺めてみたときに、やはり老朽化は否めない。52年間もこの空間を改変せずに、このまま使い続けてきたホテルの営業努力をむしろ称えるべきであろう。
もちろんリノベーションによって蘇るものはある。しかし如何せん古い。これはもう歴然とした事実として受け入れなくてはならないだろう。埃のかぶった店子を見るにつけ、また現代のホテル事情から大きく取り残された感のあるサービスの器としても、私の目には限界に映る。これじゃあ生き残れない。残念だけれど、ホテル側の決断は極めて妥当なものだろうと思う。
恥ずかしながら、私もホテルオークラに足を運んだのは今日が初めてだった。そしてスマホ片手に熱心に写真を撮っていた人達の中には、都内に泊まるときはいつもオークラです的な方もいただろうが、おそらく多くの方にとってはこの日がオークラ初体験であったに違いない。そしてその人達が、皆口々に別れを惜しむ。
なんだかそれを見ていたら可笑しくなってしまって、これまで一度も足を向けたことのないお爺ちゃんの入院先に、「そろそろ危ない」の声を聞いて、ゾロゾロと見知らぬ親族たちが集まるシーンを思い浮かべてしまった。
あの、どちら様でしたっけ?
えっと、従兄弟の叔父の奥さんの友達です、みたいな。(友達かよ)
私ですか?
えっと、その友達の、そのまた知り合いの知り合いです。くらいの関係かもしれない。
でもこうやって、別れを惜しむという事が大切なんだろうな、とこの日もしみじみ思った。みんながお爺ちゃんはこんなすごい人だったんだって、これまで不義理ばかりしてきたけど、最後はみんなでお爺ちゃんの話をして温かく見送ってあげよう、ていう気持ち。きっと、オークラ本館も大往生に違いない。
でもたぶん新しいオークラができたら言うだろうな。古いオークラの空間はね、って。一度しか行ってないけど。若いの前にして、偉そうに先代の偉業語るみたいな。
友達の、そのまた知り合いの知り合いのくせにね。
15. 08 / 28
DVD取材
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sekimoto
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> メディア
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今日は「建築知識」の動画取材で寄居の緩斜面の家と、草加の隅切りの家へ。埼玉県内を縦横無尽。クライアントの皆さま、ご協力を下さいまして誠にありがとうございました。
取材は11月号の屋根特集に付属するDVDの撮影で、リオタデザインの住宅を私が自ら現地解説するというもの。9月号に引続いての動画取材です。
緩斜面の家と隅切りの家は、もう既にいくつもの媒体にご紹介させて頂いていますが、空間の見所もさることながら、いつ行っても美しく設えて下さっていることや、取材にもいつも快くご対応下さるので、ついつい私の方も推薦の言葉が出てしまいます。おのずと取材が重なる結果となるわけですが、いつもご負担をおかけして申し訳ありません…。
(しかも隅切りの家では、むちゃ振りでクライアントのインタビューまで…)
それにしても最近はこの手の取材協力が多くなってきました。普通のカメラならまだしも、動画のカメラを向けられると以前は頭が真っ白になっていましたが、最近はずいぶん慣れました。来週はスタジオ収録です。
だんだん、職業が変わりつつあるのを感じます。
15. 08 / 27
大人のやり方
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sekimoto
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> 仕事
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友人の建築家・佐藤布施建築事務所のオープンハウスに行くと、いつも凝った建具と無垢材をふんだんに使った家具があるんですね。
いい仕事だし、ずいぶん贅沢だなあと思って、でも工事費聞くと安いわけです。聞くと”新潟の建具屋さん”に作らせているとのこと。いつもここを指名しているようです。
でも”新潟の建具屋さん”以上の情報は教えてくれないわけです。こいつは隠し球だな?と思いましたよ。でもね、どんな仕事にだって企業秘密ってやつはあるもんです。
にしても口を割らない。その割にオープンハウスでは、良心的でウデの良い”新潟の建具屋さん”をちょいちょい自慢してくるわけです。羨ましい。いつか盗んでやるっ!
というわけで盗みましたよ。
今回は佐藤布施事務所でも使う工務店にお願いしていますからね。いわゆる大人のやり方ってやつです。監督から聞き出しましたよ。今回の建具と家具はここにお願いしますよ。新潟から来てますよ。
引き抜いた後はどうなるか?
すべて佐藤布施事務所が懸念しているとおりです。
その辺もね。まぁ、大人のやり方ってやつです。
15. 08 / 23
【A-FLAT】オープンハウスのおしらせ
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sekimoto
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> OPENHOUSE
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敷地には60年ほど前より、この地で精米業を営んできた小さなお米屋さんが、ビルの谷間に挟まれるように建っていました。昔は小さな軒を連ねた商店街も、時代の流れの中で商業ビルに建て替わり、辺りの景観はすっかり様変わりしたそうです。
計画は、これを期に隠居をされるご夫婦とそのご家族という2戸のオーナー住宅、4戸の賃貸住宅、そしてバレエスタジオとテナントといった複合用途を内包した集合住宅として進められました。設計においては、富ヶ谷という街の歴史を作ってきた商店主に対する敬意、そしてそこにあった精米店の面影を残す温かみを、この場所に深く刻むものにしたいと考えました。
我々が得意とする木造戸建住宅とは作法が異なり、いつも以上の産みの苦しみも味わいましたが、2年半の時間を費やしようやく着地点を見い出すに至りました。クライアントの志を受け継ぎ、建物がこの界隈のあたらしい顔を作り、良い波及効果をもたらしてくれることを願っています。
◇
【A-FLAT】オープンハウス(内覧会)
日時:2015年9月5日(土) 13:00~18:00 ごろまで
☆建築関係者のみならず、一般の方も自由にご見学頂けます。
☆お引渡し後の内覧会となります。小さいお子さんをお連れの方は、お渡しする手袋着用の上どうか手を離さずご見学下さい。
場所:東京都渋谷区富ヶ谷
小田急線『代々木八幡』駅
メトロ千代田線『代々木公園』駅
より徒歩1~3分
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見学ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com
☆現場は現在絶賛工事中!?
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