14. 06 / 22

ユーチューバー

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sekimoto

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> 子ども
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なにこれ?テーブルの上に切抜き記事。
「え、知らないの?HIKAKINだよ」
どうやら息子が自分で新聞を切り抜いたらしい。

うちの子によると、HIKAKINはYOUTUBEのカリスマらしい(ユーチューバーというらしい)。HIKAKINはYOUTUBE上で、いろんなことにトライしたり、商品を試したりして、その再生回数は数億回を超えることもあるという。

私はテレビが好きなので、この歳でも結構流行りものやタレントの名前などには詳しいつもりだ。昔のお父さんといえば、若いタレントやアイドル歌手の名前は全くわからないという人が多かったから、ちょっとは時代について行っているつもりだったのだけれど、まさかの盲点であった。

だれだHIKAKIN。
ていうか、AKBとかじゃないのか?ふつう。

14. 06 / 14

AALTO69

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sekimoto

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> 生活



うちの母世帯のダイニングチェアAALTO69の張り地を,TALOさんにお願いして張り替えてもらいました.竣工時には生成色のファブリックを張っていたのですが,7年も経つとだいぶ染みも目立ってきて,ついに張り替えることにしました.


張り替えたのはビニールレザー.もちろんARTEK社のオリジナルではありませんが,古ぼけた椅子も張り地を替えるだけで新品同様になります.思えばヘルシンキのアンティークショップに積まれていたアールトチェアにも,実にいろんなファブリックが張られていました.好みや使い勝手に合わせて,皆自分仕様にしていくんですね.


実は吉祥寺のmoiや,谷保のWillcafe(姉のお店)に置かれているAALTO69も,当時ヘルシンキでかき集めたものですが,最初は上のような思い思いのファブリックが張られていました.これをすべてはがして白いビニールレザーに張り替えてもらったのが,現在お店に置かれているあの椅子たちです.



当時この椅子をヘルシンキから日本に運ぶお手伝いをしてくれたのも,私の幼なじみの友人で,現・北欧家具TALOのオーナーでもある山口太郎くんでした.思えば,この一連の出来事は北欧家具TALOが生まれたきっかけにもなったのでしたね.

AALTO69は丈夫でシンプル,まさにフィンランドデザインの王道ともいえるデザインで,母国フィンランドでは定番中の定番にもなっている椅子です.私が留学していたヘルシンキ工科大学(現アールト大学)にもこの通り.


でも木の椅子は座面が堅くて,年配の方が長時間座るのには少々つらいですよね.そんなときはこのように好きなレザーやファブリックなどを張って使えば,世界にたったひとつの自分仕様の椅子ができあがります.

TALOさんには座面にパッドも詰めてもらったので,フカフカの座り心地です.
母にも喜んでもらえました.太郎くん,どうもありがとう!

14. 06 / 02

PANDA

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sekimoto

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> 生活



「車,とうとう買い換えることにしたんだよね」

<スタッフHYの場合>
「ほんとですか!車種は何ですか?」
「それは来てのお楽しみだよ(ニヤニヤ)」
「フィアットですか?」
「・・・」

<スタッフJYの場合>
「ほんとですか!車種は何ですか?」
「それは来てのお楽しみだよ(ニヤニヤ)」
「パンダですか?」
「・・・」

あのねえ,君たち空気読みなよ!
ここ絶対当てちゃダメなとこでしょ.
芸能人なら干されるよ.

<スタッフUの場合>
「ほんとですか!車種は何ですか?」
「それは来てのお楽しみだよ(ニヤニヤ)」
「・・・全然わかんないっす」

ほら,U君はわかってても言わないんだ.
で,正解はフィアット・パンダです.
U君,君だけだよわからなかったのは!(舌打ちしながら)

14. 05 / 07

MUJI

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sekimoto

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> 生活



タモの無垢椅子10,000円.
ナラの無垢テーブル(1400x800)49,000円.

無印良品(MUJI)のクオリティがすごいことになっている.
これ,我々がデザインして製作したら,シンプルな作りでも確実にこの3~4倍はすると思う.よく製作でお願いしますと頼まれることがあるのだけれど,お店で買った方がいいですよと話すのはこのためだ.それにしても,これは安いと思う.

安いだけでなく,MUJIはデザインが良い.凡庸さからは一歩踏み出しつつも,奇抜さの一歩手前で止めている.あの抑制の効かせ方が,万人に受け入れられる絶妙なラインなのだと思う.

新しいMUJIの店舗などに行くと,店舗の見せ方や斬新なサービスの数々にも驚かされる.なかなかのセンスだし,よほど優秀なディレクターがいるのだと思う.

MUJIはアノニマス(匿名)であることをコンセプトにしているから,デザイナーの名前は表に出さない.結構なプロダクトを深澤直人さんなど超一流のデザイナーが手がけているにもかかわらず,それをクレジットしない.もっともそれをクレジットしてしまったら,それはもうMUJIではなくなるわけだけれど.

私が北欧フィンランドに惹かれたのは,あの国には良品しかないというボトムの高さだった.MUJIとの違いで言えば,あの国はデザイナーの名前を商品にクレジットしているということ.けれども日本と違って,それが過当な付加価値(ブランド)になりすぎず,庶民が日常で使える手頃さをキープしているというところが素晴らしいと思ったのだ.

消費者が無意識に良品を選び,結果として生活が豊かになる.
北欧で感じていたそんな感覚を,先日MUJIのお店を見ながらふと思い出した.
日本にはMUJIがある.

14. 03 / 05

トラウマ

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sekimoto

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> 仕事
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設計中の案件で,とある建材メーカーさんにご協力を頂いている.かなり大胆な採用となるため,慎重な検討が必要だ.幸い前向きに取り組んで下さっており,施工図面や技術的なバックアップをして頂いている.

私の学生時代に亡くなった父は,祖父が創業したこの建材メーカーの経営者だった.私は「社長の息子」だと言われるのが大嫌いで,それを言われることは私にとって当時は”いじめ”に等しいことだった.うちは普通じゃないということが心底嫌だったし,将来は社長になるんだろ,と言われるたびに深く傷ついた.

本人の実力とは無関係に,下駄を履かされている感覚に馴染めなかったのだと思う.挙げ句の果てには,友人が自分に優しくしてくれるのは自分が社長の息子だからだろうか,と訳のわからない被害妄想に陥った.そして固く決心した.何があっても社長にだけはなるもんか!と.

しかし杞憂だった.父は早世し,そこそこの規模になっていた企業を当時学生だった私がどうにかできるはずもなく,またそんなつもりも,そんなオファーすらも微塵もなく,私は自分の望み通り,父とは関係なく自分の実力だけが頼りの世界へと飛び込むことになった.

建築関係者であればおそらく誰でも知っているであろうその企業に,私も時折お世話になる.そこの営業担当者などを呼ぶときは不思議な感覚で,その企業名を口に出すと今でも心の奥がズキッと痛む.幼少のトラウマを思い出してしまう.そのくせ商品知識をわきまえていなかったり,応対の仕方が悪かったりするとやけに腹が立ってしまう.しっかりしてくれよ,と思ってしまうのだ.

ちなみに冒頭のご協力を頂いている案件では,もちろん一切余計なことは言っていない.向こうも私を数多くいる設計者のうちの一人として対応してくださっている.今では創業家の名前を出しても,知る社員などもはや少数に違いない.父が亡くなって20年が過ぎ,今こうしてそれぞれの立場で対等に仕事ができていることが,ただ嬉しいのだ.

幼少の自分にはもちろん,今私がこんな仕事をしていることなど想像もつかなかったわけだけれど,もう一つ誤算があったとすれば,今私は当時あんなに忌み嫌っていた社長になっているということだ.