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私が大学を卒業して飛び込んだ事務所は、建築家・棚橋廣夫先生の率いるエーディネットワークという設計事務所だった。入ってすぐに集合住宅の担当になり、立て続けに次もワンルームマンションを担当させてもらった。

今でもよく思うのは、大学を出て最初のキャリアというのはとても重要な意味を持っていて、その時選んだ選択肢というのはその人のその後のキャリアにも大きな影響を及ぼすように思う。

私で言えば、言うまでもなくエーディネットワークで学んだことが全てなわけで、血気盛んな頃は、それでも他の事務所の仕事を見てみたいと思ったこともあったけれど、結果的にエーディでの仕事しか知らなかったことで、筋の通ったキャリアをその後も歩めているような気がする。

棚橋先生はとにかくディテールに一家言ある人で、派手さはなくともちゃんと基礎を押さえるということを、それこそ千本ノックのように繰り返し学んだ。今リオタデザインが”ディテールのちゃんとした事務所”というポジションを築けているのは、ひとえにエーディネットワークでの修業時代があってこそだと思っている。

それはさておき、私にとって集合住宅やRC監理のイロハを学んだのがエーディだったこともあり、私の初集合住宅はどうしても棚橋先生に見てもらいたかった。そこで5日のオープンハウスに先がけて、まだ絶賛工事中の現場を今日はご案内させて頂いた。

エーディで学び、そのノウハウを独自に進化させてきたという自負のもと、棚橋先生がそれについて何とコメントするか。もうね、緊張ものですよ。

私「見て下さい。これはエーディで教わったやつですよ!」
棚橋先生「もうね、そこにはあまりこだわってないんだよね」

ええ~っ!?
エーディでの6年間を返してくださいと思いましたが、かろうじて呑み込みましたよ。

現場は5日のお披露目に向けて着々と、仕上がって・・仕上がって・・いるのかなあ?とっても不安ですが、外構・植栽を担当して下さったいつもの”ストライカー”こと湊さんは絶好調で今回も仕上げて下さいました。

久しぶりにお元気そうな棚橋先生のお話しもいろいろ聞けて、今日は盛りだくさんな一日でした。

15. 08 / 27

大人のやり方

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友人の建築家・佐藤布施建築事務所のオープンハウスに行くと、いつも凝った建具と無垢材をふんだんに使った家具があるんですね。

いい仕事だし、ずいぶん贅沢だなあと思って、でも工事費聞くと安いわけです。聞くと”新潟の建具屋さん”に作らせているとのこと。いつもここを指名しているようです。

でも”新潟の建具屋さん”以上の情報は教えてくれないわけです。こいつは隠し球だな?と思いましたよ。でもね、どんな仕事にだって企業秘密ってやつはあるもんです。

にしても口を割らない。その割にオープンハウスでは、良心的でウデの良い”新潟の建具屋さん”をちょいちょい自慢してくるわけです。羨ましい。いつか盗んでやるっ!

というわけで盗みましたよ。

今回は佐藤布施事務所でも使う工務店にお願いしていますからね。いわゆる大人のやり方ってやつです。監督から聞き出しましたよ。今回の建具と家具はここにお願いしますよ。新潟から来てますよ。

引き抜いた後はどうなるか?

すべて佐藤布施事務所が懸念しているとおりです。
その辺もね。まぁ、大人のやり方ってやつです。

15. 08 / 06

向日葵の家

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梅雨時に雨天が続き、竣工後半年してようやく「西荻の家」の竣工撮影。

道路側のルーバーの前には、クライアントの植えたひまわりがびっくりするくらい繁っていました。一瞬、「向日葵の家」に改名しようかと思ったくらい笑。

いやこれがとっても良くて、クライアントは私に怒られると思ったみたいですが、そんなことないです笑。住まい手の活き活きとした生活が、住宅の表情になって表れていますね!

15. 08 / 02

暁の花火

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昨晩は各地で花火大会があったようですね。

現場(暁の家)が進む柏市でも昨日は花火大会があり、この日は隣接する我孫子市でも同時開催。花火が”ステレオ放送”で見られるかも?とのことで、クライアントのSさんが「一緒に現場から見ませんか?」とお誘いを下さいました。

数日前に志木市の花火を見た話を書きましたが、さすが柏スケールが違います。現場からは我孫子の花火とちょうど重なり合うように見えたのですが、志木市の花火のフィナーレのような豪華さで、終始圧倒されました!


家から毎年こんな眺めが見られるのかということで、Sさんご家族も大喜び!ダイニング脇に設けるパーゴラのあるデッキテラスが毎年の特等席になりそうです。

家づくりにあたっては、途中不安になったこともあったという奥様も、ここに住むことができて本当に良かった!と終始幸せそうで、こちらもそんな幸せのお裾分けを頂きました。仲の良い、本当に素敵なご家族です。


この家のタイトルにもなっている「暁の家」は、大自然のような敷地の中でも特に東側に大きな抜けを持ち、ここから昇ってくる朝日が一家を照らしますように、という思いが込められています。

この東側には2階にも通称「月見テラス」が設けられ、ふと物思いに耽ることができるのですが、この日はこのテラスから文字通り大きな満月を見ることができました!都内では見ることのできない幻想的な風景でした。


最後には、この満月と花火の競演!
なんという贅沢。

この日も車載温度計では、日中は40度に届こうかという日だったのですが、現場に到着した途端に空気がひんやりしています。ここは周囲を自然に囲まれ、川の上をそよいでくる風が絶えず建物に向かってきており、その風は止むことはありません。外に出ていても汗が出ることがないというのは、この季節でも信じられない体験です。

でもその昔は、夏の暑さもこんな感じだったような気もします。まさに絶滅危惧種のような微気候が、奇跡のようにこの場所には残っているようです。

この家で営まれるであろう生活を想像しながら、ウラヤマシイ!という気持ちと、完成を待ちわびる気持ちが相半ばしております笑。Sさん、昨晩はありがとうございました!

さて3月で完結したかに見えたタニタプロジェクト、まさかのPart2が始動です(とうとう、うちのブログにも「タニタ」のカテゴリができてしまいました)。前回、開発中のくさり樋を実験的に既存の住宅に付け替えるまでのプロセスを追いました。

タニタプロジェクト(最終章・取付け編) 15.3.9
https://www.riotadesign.com/blog/tntpj.html

その後、このくさり樋はこの夏~秋にかけての発売を目標に現在も調整を続けておられるそうです。開発担当者であるタニタハウジングウェアの岡田さん&関口さん(以下OSコンビ)も今ではスケジュールを睨みながら各方面の尻を叩く日々だとか。いつもは美しい岡田さんの顔が、般若のようになっている姿を想像して震えています。


で、今回持込みの案件はこれ。
現在柏で進行中の「暁の家」で、バルコニーからの排水管が軒天井から出てくるのですが、そこを縦樋ではなく、くさり樋で落とせないかというもの。

なんだ、そんなことかと思うでしょう?
ちっちっち。これだから素人は困る(失礼!)

これ意外と難しいんですよ。くさり樋に接続する前に一度管を絞ってやらないと、水が周りに飛び散って前回の「竹林の家」の二の舞になってしまうのです。

そこでこんなことを考えました。
VU管の出口でこんな感じに絞るパーツを作れませんか?と。で、なんならこれが既存の不具合を起こしているくさり樋をワンタッチで交換できるものになれば、世のくさり樋問題が一気に解決します。

新築もいいけど、くさり樋の魅力を世に広めるためには、絶対に付け替え需要に応えるべき!と無駄に熱くOSコンビに口説き続け、このプロジェクトもようやく前に向けて進み始めました。


しかしそれに応えるOSコンビの熱意がすごかった!さすが社長が修造並にアツい会社です。

私の思い付き(もしくはムチャぶり)に真正面から応えてくれました。実にたくさんの試作品を持って事務所にやってきました。え、これ全部作ったんですか?どん引き 感激です。写真に写っていないものもいっぱいあります。

たださすがOSコンビ、そんなものをたくさん見せて相手を撹乱させておきながら、ちゃんと答えは用意してあるわけです。で、こんな感じでと最後に見せられた図面にはバッチリ解決が示されていました!(最初から見せればいいのに)

やはり私もモノづくりの人間です。商品開発って本当に楽しいですね。私も外野ながらにいろいろ意見を言わせてもらいました。

やはり、タニタ製品の魅力は設計者に寄り添う製品思想だと思うんですね。メーカーの一方的な思惑で作り込み過ぎちゃいけない。設計者が自由にアレンジして使える余地を残してもらいたい。あんな場合や、こんな場合。あんな使い方や、こんな使い方。

最後はまだどうなるかわかりませんが、来月には試作パーツも上がってくる予定だとか。このプロジェクトの行方もどうかお楽しみに!