11. 07 / 15

時間が…

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sekimoto

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時間がどんどん過ぎてゆく.
ここにきて非常に慌ただしい.いろんな話が一度にどかっとやってきて,年に一度くらいこういう時期があるのだけれど,こういうときは深呼吸をして冷静に仕事の順番を考えなくてはならない.

書きかけた文章の数々.まとまらなくて結局お蔵入り.
この連休は少し休んで,週明けからまた全開で行きます!

11. 07 / 02

SPH

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今日は午前中,和光市で進行中のH邸のプレゼンテーション.
新しい開発地で手がかりの乏しい敷地の中で,鍵となりそうないくつかの条件を拾い上げて形にしてみました.

Hさんご夫婦は震災の前よりご相談を頂いていたクライアント.この震災の影響で計画の延期が相次いでいた中で,Hさんご夫婦からは「まったく揺らぎません」との心強いお言葉を頂き,不安でいっぱいだった時期に救われた気がしました.

タイトルのSPHに隠されたヒミツ(?)については,またおいおい.
いくつかの選択肢の中で,中庭プランを採用し,大きなテーブルを囲んだ土間ダイニングが家の中心に据わっています.けして大きな家ではありませんが,空間をうまくつなげて開放的な住宅になればと思います.

プレゼンの最後には,家族がもうひとり増えるかもとの嬉しいご報告に,なんだかじわっときました.またひとつ楽しみな計画がはじまります.

[caption id="attachment_1051" align="alignnone" width="345" caption="自邸の中庭でスケールのご説明"][/caption]

11. 06 / 23

原稿の仕事

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いくつか原稿仕事を頼まれている.
プロフィールにも書いているように,基本的に文章を書くのは好きだ.だからこうして寄稿を頼まれるとすごく嬉しいし,楽しい.(ただし内容は自分に興味のあること限定で)

でも今は片手間や趣味の延長だからいいけれど,きっとこれを本業にしたらきっとそこにはものすごい生みの苦しさが待っているんだろうなとも思う.

ただの建築好きと建築を設計できるということとは違うし,そこから先に人から共感してもらえるような建築を設計できるかどうかというところにも太い一線が引かれている.そこがプロと素人を隔てる境界線なのだろう.

うん,やっぱり僕は建築の方で….

文章を早々に書き上げて,寝かしておくこの時間が好きだ.
こうして毎朝目を通して,少しずつ赤を入れてゆく.

11. 06 / 10

ピノキオ

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慌ただしい日々は続きます.
今日は現場を2件ハシゴして上野で打合わせ.朝8時に事務所を出て,帰社したのは20時過ぎ.首都圏を遊牧民のようにひたすらに移動していました.

写真は小平で進行中の『くじらハウス』.
子どもの頃好きだったピノキオに,鯨に呑み込まれるという話がありました.ランプに照らされた鯨のおなかの中の様子を今でも覚えているのですが,この住宅の架構を考えているときにふとそんなことを思い出しました.(僕の記憶違いでなければ….人に話したらそんな話は知らないと言われました)

なかなか迫力ある空間です.現場はまだまだ続きます.


11. 06 / 08

打合わせ風景

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建築の本質はプロセスにあるとすれば,クライアントとの打合わせはその醍醐味のひとつでもある.事件は現場で起こっているかもしれないが,建築はやっぱり会議室からはじまる.

クライアントの声を手がかりに,じっくりじっくり考えたこちらの考えをぶつけてみる.すんなり受け入れられることもあれば,そこから延々と議論が続くこともある.ただ我々の設計の打合わせでは笑い声が絶えない.実際本当に楽しい.

クライアントの意外な視点に目から鱗が落ちることもあるし,行き詰まっていたものがドライブしはじめる瞬間もある.このライブ感がたまらなく好きだ.

建築のプロセスで最も大切なのはコミュニケーションだ.図面も模型も単なるコミュニケーションツールに過ぎない.丹念に作り込んだ模型を真剣な眼差しで覗き込むクライアント.正しい建築というものはなく,そこには正しいプロセスと決断だけがある.それこそが建築をつくる.

ご近所に住むKさんご夫婦は,打合わせにはいつも自転車でやってくる.どんどん出来上がってゆく設計に期待を寄せながらも,できあがってしまうとつまらないとつぶやく.
マァ,その気持ちもわからないでもない.