21. 12 / 24

一足早い納会

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sekimoto

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今年は少し早めに本日で仕事納めとなります。例年だと、最後に納会をやっておしまいなのですが、今日はクリスマスイブ。さすがにみんなのクリスマスを会社の呑み会に費やすわけにはいかないということで、今年は納会だけは一日前倒しで、昨日実施させてもらいました。

今年はこの暮れに退所する矢嶋くんと、年明けから入所予定の新スタッフ橋本さんを交えてのお疲れさまでしたの会と、よろしくお願いしますの会を兼ねさせてもらいました。

コロナ前は、暮れにはOBスタッフを交えての賑やかな納会を毎年やっていたのですが、去年は事務所でひっそりとでしたし、お店でこうして内輪でひらく納会もしみじみ良いものですね。

21. 12 / 19

マンモス大学

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sekimoto

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「小田原の家」オープンハウス終了。年末、遠方のところ多くの方にお越し頂きありがとうございました。昨年入社したスタッフ岩田にとってはじめての案件となりましたが、未熟な彼女をフォローして頂いた現場にまずは感謝致します。

彼女の出身大学(武蔵野大学)はけしてメジャーな大学ではないようですが、いつもお世話になっている他現場の監督が大学の親しい先輩だったり、来年入社予定の新スタッフは彼女の後輩だったり。

現在進行中の山田憲明事務所の構造担当者も彼女の後輩だったり、はたまた、今回の造園も担当下さった小林賢二さんと一緒に働く職人は彼女の先輩だったことがわかったり。そんなことあります?というくらいの完全包囲状態。

というわけで、この写真に写る10人のうち8人が同大学出身者という。まさか日大卒がマイノリティになる日が来ようとは。武蔵野大学、おそるべし。

先週末は、元スタッフ柴秋路くんのリノベーションを見せて頂きました。

すでに独自の建築観を持って活動している彼に、もはやリオタデザインの影を見ることはありませんが、これは真似されるよりもずっと嬉しいことだとしみじみ思います。

一方の図面を覗き見ると、これがまた実にえげつない!これが彼の仕事を支える礎となっていると思うと、感慨深いものがありました。




夏休み二人目のオープンデスクは、芝浦工大3年の中島桃さん。

行ったことはないけれど、北欧にすごく興味があるということで、「北欧、オープンデスク」のキーワードで検索したらリオタデザインがヒットしたのだとか。そんな検索でヒットすること自体がびっくりですが、こんな子もはじめて。

いつものように設計課題に向き合ってもらう一方で、ちょっとした建築見学も。夏休みはどこにも行けなかったそうなのでかなり嬉しかったようです。元オープンデスクの学生も合流して、束の間の楽しいひとときでした。

これはオープンデスクに思うことですが、学生に実務を教えることには意味はないと思いますが、実務の現場にしかない建築の真実というものはあるような気がします。この学生さんも、大学ではけして言われることのなかったことばかりを指摘されてずいぶん戸惑っていましたが、最後は生活感の見えるプランを描き上げてくれました。

建築を考える上で一番大切なことは、ハートで考えることです。それは本には書かれてはいないのです。ルールに従うのではなく、自分の気持ちに正直に従うことが、正しい決断と自身の幸せにつながる。私はそれをフィンランドで学んだのですが、たぶん最後に話したそんなことが彼女には一番深く響いたような気がします。




今日はスタッフを連れて、”大人の社会科見学”のため北本へ。創業115年を数え、県内の木材企業さんの中でも老舗企業のひとつでもある木村木材工業さんの加工工場を案内して頂きました。

これまでもプレカット工場など、実際に木を加工している工場には、スタッフを連れてたびたび見学にお邪魔してきました。我々は図面に描きさえすれば、それを現場や工場の人が忠実に作りあげてくれます。

ただこの習慣がついてしまうと、なんでもAIのように人が簡単に作ってくれるのだと勘違いしてしまうかもしれません。しかし何事も、ちゃんと”中のヒト”がいるんです。それを知って欲しいと思います。

ここ最近我々の事務所では、仕上げに使う羽目板などはカタログではなく、木材企業さんなどに直接お願いしてミリ単位で自分たちの好みの形状を作ってもらっています。今後もそのような取り組みを続けてゆくためにも、いったいどんな機械で加工しているのか見てみたいと思っていました。

木村木材工業さん、今回は我々のわがままを聞き入れてくださりありがとうございました!



木村木材工業さんと言えば、ベイツガ材のJAS認定工場として有名です。このJAS認定を取り、そしてそれを維持するってすごく大変なことなんですが、この話はまた別の機会に譲ります。

このベイツガ材は、我々の設計する住宅でも木枠や幅木材などにメインで使っているものなのですが、これを上の写真のような機械でノコを入れると、こんな感じのラフ挽き状態になります。あ、このラフな感じいいな!このまま仕上げに使ってみたい。こういう発見が出来るのも、工場見学の醍醐味です。


そしてこれがモルダーという機械です。
モルダー、モルダーってよく聞くのに見るのは初めてです。ほ~う、こいつがモルダーか。これは魔法の加工機で、この中に木を通すとその先から複雑に溝加工がされた材が出てくるのです。

ここにはいろんな刃物の組み合わせを取り付けられるので、これを応用すると枠のボードしゃくりから小段仕上げ、そして羽目板の面取り寸法からサネ寸法まで、自由自在に設定出来ます。これはすごい。(そして欲しい!)



下の写真はモルダーに取り付ける刃物の一部。こういうのが壁一面にずらーっと並んでいます。よく見ると、25Rとか一般的なアール加工寸法に混じって、25.5Rとか27.7Rなんていうのもあります。

まじめな木村木材工業さんは、たとえ二度と使わないような寸法の刃物でも、注文があれば刃物から作って対応するそうです。誰ですか、こんな微妙なアールを指定する設計者は!(良い子の皆さんは気をつけましょう)



こちらは超仕上げの加工機。超仕上げというのは、いわゆるカンナをかける機械ですね。熟練の大工さんのように、しゅるしゅるっと鰹節のようなきれいなカンナくずが下から出てきます。これには一同歓声!ただ木村さん曰く、もっともっと薄く削ることも出来るそう。

一旦モルダーで加工した材を、この超仕上げでコンマ数ミリの寸法調整をしてゆくのだそうです。気が遠くなる作業です。



一方ではサンダーがけをする機械もありました。サンダーとは要は紙やすりですね。サンダーも超仕上げ(プレーナー仕上げ)も、どちらも見た目はツルツルの仕上げになるので、私はその違いをよく理解していませんでした。

工場の方曰く、サンダー仕上げの方が表面がやや粗く、塗料の乗りが良いそうです。へぇ、良いことを聞きました。



ほかにも木を人工乾燥させるための乾燥機なども見せて頂きました。こちらも実際に見るのは初めてでした。50度ほどの温度で、5~6日ほど乾燥をかけるのだそうです。


工場では住宅の一部分に使われるような小ロットの部材でも、丁寧に思いのほかの工程を踏んで製作しているというのが印象的でした。モルダーに材を突っ込めば、しゅるしゅるっとあっという間に製品が出来るのかなと思っていたのですが、とんでもなかったです。(失礼しました!)

しかも広い工場内に作業している人は数人ほどで、それも拍子抜けしたことでした。また工場というと、すべて機械任せで加工しているような印象もありますが、実際には人間の目で見て、手で触り、職人のこだわりでひとつひとつの材が加工されているのだなと感じました。

これからは現場に入った枠材ひとつにも、思い入れが出来そうです。枠をムダにしちゃだめだぞ!

社屋の方では、木村司社長と昨今のウッドショックを巡っての木材談義に花が咲きました。世界の木材流通の仕組み、アメリカやヨーロッパの動向、そしてこの混乱のゆくえなど、ちょっとこれはお金払っても良いんじゃないかというくらい詳しく教えて頂きました。楽しかった!

スタッフにとっても目から鱗がいくつも落ちる体験になったことと思います。
木村社長、そして掛川さん、ご案内本当にありがとうございました!!